“介護”を“予防”するという考え方
介護の現場は常に“人が足りない”と言われているのをよく耳にする。さらに肉体労働のうえ、給与が多くないと聞く。
人が足りない・肉体的にもキツイ、にもかかわらず高齢化の進行は待ってはくれない。今後も高齢者の方は増える一方だ。
これから先に私が必要だと思っているのは“介護予防”というジャンルである。自分も“介護予防運動指導員”としてイベントで“介護予防”の考え方・適した運動について指導したりする。
今回は簡潔に自分の“介護予防”への考え方を紹介できればと思う。
※イベントで指導する様子
まず高齢者の方がいかにして“介護が必要な状況に陥るか”を考えてみよう。
まず“転倒”。筋力低下によって衰え、段差でつまづき転倒。転倒が原因で骨折しそのまま寝たきりに…
介護の現場ではよく聞くケースである。
あとは“認知症”。今まで出来ていたことが出来なくなり、1日何もせず自宅に引きこもりがちに。そのまま症状が進行し、運動機能まで弱くなり寝たきり…
いろいろ介護になる原因を考えると、運動する機会が減ることが将来的に介護に陥る要因だと考えられる。
最近の研究では60代・70代になっても筋力トレーニングで筋力は増えるという研究結果が出ている。
1番ベストなのはやはり“ジムに通ってもらう”のが1番だと思う。レッスンなどを通して他の会員とも社会的交流が増え生活にもハリが出る。なおかつ運動で運動機能の維持!高齢者の方全員がこうなってくれれば今後の日本は安泰だ。
…だがこううまくいかないのが現状。お金もかかるしハードルが高い。
ジムに通わないにしろ、外にでて散歩をするだけでもかなり違う。研究でよく歩く人ほど認知症になりにくいとも言われている。
あとは指先を使う。仕事でもお手伝いでも構わないが、“裁縫”や“折り紙を折る”などの仕事を与え、脳の機能を使わせる。“脳トレ”という言葉があるように“脳を使う”ということも立派な運動である。
ジムに連れていくよりも遥かにハードルの低い課題なので、高齢者の方にお勧めしやすい。
いうなればもうなんでもいいです。
高齢者の方に何もしない時間を与えないことがすべて“介護を予防する”ことにつながると自分は思っています。
この“介護予防”を高齢者の方に取り組ませるのは介護従事者だけでなく、スポーツジムのスタッフさんや家族でもできる。
介護従事者の今後の負担を減らせるかどうか、“介護予防”できるかどうかは、我々の高齢者の方々への接し方で変わるのではないだろうか?
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