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2020/09/06 反抗期がなかったわたし

反抗期、というものが、まだ来ていない。

親に反抗する理由も特に見つからず、もうすぐ30になろうとしている。
「来ない人はヤバい」とか、風の噂で聞くこともあるが、これからヤバくなるのだろうか。一抹の不安はありつつも、変わらずのほほんと生きている。

まあ、反抗期が来た方がいいとか、来ない方がいいとか、そういうことはとりあえず置いておいて。

わたしが反抗する必要もなかったのは、やはり両親のおかげだろう。

おしゃべりでおせっかいな母。寡黙で温厚な父。表面的には正反対な二人だが、娘であるわたしに対する接し方には共通する点があった。

それは「娘の人生に介入しない」「自分の人生を生きている」ということ。

母はわたしの相談によく乗ってくれた。しかし、自分の意見を言うだけ言って、わたしの結論には口を出さなかった。
父には叱られたことも、褒められたことすらもない。そもそも他人に興味のないタイプで、それは娘に対しても同じだったらしい。

そして両親ともに、家にいる時間は自分の趣味に没頭していることが多かった。母はミュージカルや舞台の観劇、父は合唱団の団長を務めていた。

大人になったら、自分のお金で好きなことができるんだ。早く大人になりたい。
二人の背中から受け取ったのは、これからも続く人生への希望だった。


といっても、わたしの弟は何年も反抗期だったから、両親の教育が理想のものだとは言えない。たまたまわたしに合っていただけかもしれないし、わたしの反抗心が薄かったのかもしれない。

それでも、わたしは父と母のような親になりたい。親になっても、わたしはわたしの人生を生きるぞ。

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