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服部 藍良
2021年11月28日 05:13
「嫌いの上に大嫌いがあるとするなら嫌いでした」別れ際、彼にそんなことを言われた。茶色「夢かぁ、自分の店を持つことかな。君は?…平凡な暮らし?はは、君は本当に面白いね!…では採用ということで、よろしくね」彼との出会いはバイトの面接だった。ふわふわした茶色の髪、笑うと細くなる目、癖のある話し方。蛙のキャラクタースタンプで「お疲れ様です」と送られて、更に惹かれるようになった。あれは一目惚れだった
2021年11月27日 09:10
この気持ちを愛と呼ばず、なんと呼ぶのか教えてほしい。ピンクの細く柔らかな髪が、綿菓子のように可愛らしく、そばに寄ると甘い香りがした。8月「高嶺の花子さん」を聴いていたら彼女は現れた。もう二度と会えないと思っていたのに、手を振る姿を見て「あぁ、やっぱり好きだな」と苦しくなった。隣を歩きながら、離れていた2年分の情報交換をした。仲のいい人が減ったこと、大学を退学したこと、家にずっといること、絵
2021年11月17日 05:36
どうしても同じ苗字になりたかった。『服部 藍良』私のペンネームの苗字は、貴方から拝借したもの。私が中学2年生だった頃の、深く優しい思い出話である。はんぞうくんクラスメイトの男子に「服部半蔵だな!かっこいい」と言われているのを見ていた。私と彼とクラスメイトの3人だけの放課後の教室。夕日が差し込む窓を見ながら「そうか?」とはにかんだ笑顔を向ける彼をよく覚えている。私はその日を境に彼を『はんぞうくん
2021年10月31日 13:58
2021年10月30日。私は20歳の誕生日を迎えた。正直なところ、こんなに生きてる自分が信じられなかったりする。頭を働かせ、文字を綴っているのは本当に私自身なのか…前置きはそのくらいにしておこう。絶望を思い出す私は絶望ばかりしていた。自傷行為に近いことも何度もした。愛とか言って、振りかざされた暴力も知っている。「奇跡も魔法もあるんだよ」という台詞に夢ばかり見ていた。子供の頃、母親に首を絞め