【じじい放談 第23会 核燃料サイクル】

水道・ガス・電気・道路など社会インフラは、今の便利な生活で不可欠です なかでも電気は無くなると生活が一挙になります 台風などの災害で停電になると身に沁みて感じます 
家庭に電気(電灯)が引かれ家電(テレビ・冷蔵庫・洗濯機・炊飯器)が普及したのは1950年後半(昭和30年代)です
それまでは主に工場を中心に動力として使われていました
電気と言えば、エジソンの電球に京都の竹が使われた逸話でも知られた少し昔の話です もう、およそ100年間恩恵に預かっています

電気を造る仕組みは、モーターを蒸気で回す発電機です
蒸気を造る為の燃料が石炭→石油→ガス→原子炉と移り変ります
最後の原子炉が核燃料サイクルに関わります
日本にあるのは石炭と僅かな石油、そして少しのウランです
原子炉以外は燃料を燃やすので目に見える形で排ガスが空気を汚染する為、増設が困難です
原子炉は核分裂反応で蒸気を作るので、目に見える排ガスは水蒸気で一見クリーン(無公害)にみえます
(放射能は中性子や電磁波で目に見えません)

電力会社は原子力発電所を巨額費用を掛けて建設運用していましたが東日本大震災で福島第1原子力発電所がメルトダウンし、多くの原子力発電所が停止しています
電力会社の収入の電気料金は、支出に応じて決める仕組みなので倒産は、ほぼ有りません
原子力発電所が止まっていても潰れない理由です
電力会社が必ず儲かる株式会社なので、電力会社の株券は高値で売買されます 国や金融機関・保険会社、優良企業が保有しています

原子炉の燃料廃棄物から取り出せるプルトニウムから再び原子炉の燃料が作るのが核燃料サイクル工場で、完成すると、燃料→廃燃料→燃料 と無限に発電する事ができます
しかし、核燃料サイクル工場は1993年に着工し、事故や不適切な運用管理などを繰返し30年経っても稼働していません

核燃料サイクルの原材料のプルトニウムは核弾頭にも利用できる為、大量保有には世界中から監視されています 日本は核燃料サイクル工場を造ると言うことで黙認されています
日本が持っているプルトニウムで核弾頭6000発作れるとも言われ、核燃料サイクルを中止するとプルトニウムを処分する事になります
プルトニウムを持っているのと無いでは、軍事的に大きく違ってきます

核燃料サイクル中止は電力会社の再編から金融システムの再編へ、軍事的な核抑止の方法転換などに直結します

戦後の課題解決に手を付ける事が出来るのだろうか
自民党総裁選で河野太郎さんは「核燃料サイクル中止」と言いました コレだけ大きな課題を解決する姿勢があれば、コロナ禍など簡単に対策出来ると、思えてしまいます

経済の低成長で貧乏暮らしのじいさんも少しは暮らしが楽になるのでしょうか 忘れられた30年を思い起こし、愚痴と妄想でお話しします

収録予定 2021年10月1日
配信予定 2021年10月10日

ロケ地 シーグラスビーチ@名護市

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