見出し画像

1期目を終えて

「成功や失敗のごときは、ただ丹精した人の身に残る糟粕のようなものである。」 ー  渋沢栄一

「成功や失敗は、ただ精一杯頑張った人の身に残る粕(かす)のようなものである」といった意味です。
僕はこの言葉がとても気に入っていて、定期的に振り返っています。

さて創業から1年を経て、無事2期目に突入したことを機に簡単な自己紹介と1期目の振り返り、学習したことを備忘録として残そうかと思います。
(僕は渋沢栄一さんの価値観がとても好きなので、時折渋沢栄一さんの言葉を引用させていただきます。)

今回は、仕事と自分の割合を3:7程度で記載してみようと思います。自己紹介のnoteだと思っていただければ幸いです。
全体としては2〜3分程度で読了できる文字数(6000字程度)だと思います。


簡単な自己紹介

二子玉川にある若年層向けのプロモーション事業を運営しているaiRの佐藤彰真(しょうま)と申します。

大学デビューに失敗した僕は友人を作りたい一心で学生団体を創りその後気の合う友人とその団体を運営してみたり、CUEBiCで人事、divでTECH・CAMPのメンター、heyでセールスのインターンをした後、大学4年次に起業しました。
学生期間に5〜6個ほどの職種を経験させていただきました。結果的に幅広い領域のお仕事をいただくことに繋がったりと、起業してから非常に役に立ちました。
「気になったことは手を出してみようスタンスがココで活きてくるのか」と思ったのを今でも覚えています。スティーブ・ジョブズさんが仰られていた「connecting the dots」に近いかもしれません。

会社は現在20名ほどで運営しています。(業務委託・インターン含む)
主な事業は、映像制作TikTok・YouTubeマーケWEBデザインです。
1期目に幅広く事業を乱立したのち、2期目からは上記の4つに事業を絞りスケールしていく予定です。
特に若年層向け(Z世代)のプロモーションを得意とし、Z世代の活動とりわけ消費活動を始めとした深いインサイトが非常に溜まってきておりそれに付随する形で最近は映像制作とTikTokを活用したプロモーション、企業での講演会などのご相談を多くいただきます。
ご興味がある方はHPのお問い合わせから是非ご連絡ください!

aiR合同会社の公式サイト

その他1期目にやったことを一部
(画像をクリックすると映像もご覧いただけます。)

画像5

食べチョク様 サービス紹介映像
Produced,Directed by aiR


東急サムネイル

東急株式会社様 サービス紹介映像 
Produced,Directed by aiR

画像7

二子玉川駅のサイネージ広告制作
aiRのメンバーで記念に🤳


画像1


TikTokプロモーション Eiki Akiyama(aiR 役員)
ジャンル:アウトドア、インバウンド向けPR、行政

TikTok特設ページ

複数の法人TikTokアカウントの運用とTikTokを介した若年層向けPR。
美容・コスメ、飲食(食材)が割合的には多いです。
(運用アカウントは載せられないのでフリー素材で)


学生起業はするつもりがなかった。(経緯)

まず、自ら起業する選択肢をどのようにして選んだのかに関して記していこうと思います。(備忘録)

話しは今から2年前、2020年に遡ります。
元々起業するつもりなど毛頭なかった僕は、人なりに就職活動をしていました。OB訪問も沢山したと思います。受ける会社が少なかったので、1企業あたり5〜10名のOBの方とお会いしていたと思います。(確か)
第一志望の企業もトントンと面接が進みいつの間にか最終面接の日程調整をしていました。そんな中、中国でコロナウイルスによるパンデミックが発生し、次第に国内でもウイルスが猛威をふるい、あれよあれよのうちに緊急事態宣言が発令されました。
その後の僕といえば、#StayHome.
外出は極力控え、お家の中で活動する日々が始まりました。生活のバランスが一気に崩れてしまい、慌てていたのを思い出します。
Twitter上でコロナウイルスに感染した方々が街中で倒れていく動画を何度も目にしました。(今思い返すだけでもゾッとします。。)


次第に多くの方々が苦しむのを前に何もできない自分が不甲斐なく思うようになりました。「このまま就職するのは本当に自分が望んでいるのか。。?」「どんな人間になりたいんだ?」と改めて自問自答を繰り返しました。
自分の中の奥底にいる「自分」を見つけ出す作業は、当然時間を要するものです。例えるなら出口の見えない真っ暗な一本道が用意されていて、不安と好奇心の狭間で毎日一歩ずつ歩みを進めるといった感覚でしょうか。
あの時期は精神的に不安定な時期だったと思います。

画像2

当時自己分析に使ったノートたち。合計で7冊ほどあります。

自己と向き合い悪戦苦闘した末に出た答えは、
『次このような社会問題が発生したときに、第一線で率先して解決できる人になりたい。』
自身のなりたい理想像が、パンデミックという社会現象を経てより一層解像度が上げ明確になりました。
解像度の上がった理想の自分像に対し、次に着手すべきなのはその理想像に向かう手段を考えることです。
「どんな手段が一番良いのかなあ?」と思考を巡らす日々が続き、過去のノートを見返していたら、下記の一言を見つけました。

『人生はどれだけ困難な道を行ったかで決まる。』
(著者不明:忘れましたw)

この一言を見て奮い立ち、一番試練が多そうな起業をファーストキャリアとして選択しました。
とはいえすぐにその道を踏み出せたわけではなく、元々個人事業主的な働き方でお知り合いの社長さんからお仕事を頂き生計を立ててたりしたので、その延長線上で会社にしたといった形だったと思います。
事業が先にあったというよりは、顧客がすでに見つかっていて、その顧客を1つ1つ増やしていった形の起業スタイルです。
ご縁に本当に感謝しています。ありがとうございます。

ファーストキャリアとして起業を選択する学生は今後増えていくのではないかなと思っています。もしファーストキャリアとして起業を選択する可能性が1ミリでもあるならば、

・学生期間に貯金はしっかりしておくこと。

をおすすめします。

資金調達ありきのビジネスならば少し状況が変わってくるかと思いますが、
自己資金で始めて事業を運営する場合、1期目は役員報酬も十分に引けないと思いますから、自身の生活のゆとりだけは確保しておくことがおすすめです。具体的な金額だと200万円前後の貯蓄があると安心です。僕自身、学生時代に貯金した金額がぼちぼちあったので生活水準はある程度保つことができ、自分の生活に考えのリソースを持ってかれることなく、事業を含めた会社全体に向き合うことができました。


余談ですが、今振り返ると創業期は本当に大変だったなあと思います。
「お金もない、人脈もない、スキルもない中で始めるのはこんなに大変なんだなあ」と痛感した日々でした。それでもどこかワクワクしていて楽しかったなあ。
こんな作業他に誰がやるんだろう?と思うような実務は沢山やりました。笑
地道な作業もどれも新鮮で楽しかったです。

失敗談もたくさんあります。笑
最初は営業が全く上手くできなくて、キーエンスで働く先輩に週一で特訓して頂いたり(ありがとうございました😭)、知り合いの経営者の方に様々アドバイスを頂きにお伺いさせて頂いたり(ありがとうございました😢)、営業関係の本は片っ端から読んで1つずつ実践して自分の中に小さな成功体験を積み重ね、何度も何度も試行錯誤し少しずつ自分の型を見つけていきました。(今も毎日実践と研究を重ね、少しでも改善できないかと試行錯誤しています。)
その他には、休みなく働き続けていつの間にか神経系の病気になってしまったり、、あんな日もあったりこんな日もあったり、今は良き思い出です。

過去を振り返るとやっぱり先輩や友人を始めとしたご縁にとても恵まれてるなあと思います。ありがとうございます。
具体的な内容は次回のnoteに記したいと思います。


働く上で大事にしている3つのこと。

社会人2年目の若造が偉そうなことを言うのも恐縮ですが、
1年間会社を経営した結果「一生大事だ。肝に銘じておこう。」
そう悟った3つのことを記します。

画像3


1年会社を経営する中で感じた喜びや苦悩、意思決定の経緯などを記した「反省ノート」計3冊。
読み返すと乗り越えた困難の数に自信が湧いてきます。笑

1つ目は「誠実であること」です。

真の富とは道徳に基づくものでなければ決して永くは続かない。ー 渋沢栄一

社会人の方々は「何をそんな当たり前な」と思うかもしれませんが、
それでもやっぱり大事だと思うので記します。

それでは、「誠実である」と言うのはどういう状態の事を指し示すのでしょうか。
僕は、誠実とは即ち約束を守る事だと思います。クライアントとの約束、社内メンバー、そして自分自身との約束。これらの約束を守る事です。
約束を守ると小さな信頼を積み重ねることができ、後に大きなお仕事を任せていただける、そういったこともありました。

お仕事は信頼関係の上に成立する授受関係だとも思いますので、約束を守ることは非常に大事だと思います。

2つ目は「透明性を担保すること」です。

まず何よりも自分に正直でありなさい。自分自身を変えなければ、社会に影響を与えることなど決してできません。偉大なピースメーカーはいずれも、誠実さと正直さ、そして謙遜さを兼ねた人たちです。ー ネルソン・マンデラ

最近は芸能界の裏側を暴露したり、企業の実情が法に抵触していたりすると大きなことはもちろん、小さなことまでいとも簡単に世に明らかになる時代になりました。
僕は、公私ともにいつ誰に何を見られてもいいように心がけています。
女性関連やお酒、お金関連は特に気をつけるように心掛けています。

どれだけ苦労して大きな成功を掴んだとしても、たった一度の誘惑にハマるだけで今までの労苦が全て台無しになってしまった方があまりにも多いです。

聖書や論語などの古典的書物を読んでみても倹約であり質素に慎ましく暮らすススメが記載してありますので、事業を通して自分自身を治められるよう精進していきたいです。

3つ目は「情熱を持ち続けること」です。

どんなに勉強し、勤勉であっても、上手くいかないこともある。
これは機がまだ熟していないからであるから、ますます自らを鼓舞して耐えなければならない。
ー 渋沢栄一

情熱を持ち続けることは即ち、目的を忘れないことだと思います。
事業を起こした目的はもちろんのこと、もっと大きく捉えると人生の目的といった哲学的な問いに対する答えを忘れないよう心掛けています。

目的を忘れないことで、目的地に向かうまでの道中でぶつかる辛苦に意義を見出すことができ、その困難を機により一層仕事に精を出すことができます。

1つ実体験をお話しすると、創業月から約2ヶ月間は毎日営業先のリストを自分で集めてはコールorメールしてました。お仕事がなかったので当然です。手動で合計で約1,200件ほどリストを集めたと思います。(やる気はあるけどお仕事がない状態が一番辛かったかもしれません。)
最初は乗り気でスムーズに集められるのですが、次第に「また今日もリスト集めか。。」「また今日も断られた。今月の売り上げは0円だ。。」などと落ち込むことが多々ありました。
(初月の売り上げは確か0円だったと思います。今はありがたいことに毎月3桁以上の売り上げがあります。)
そんな時に『これも試練だ。こういう機会に人間が出る。やると決めたことを最後までしっかりやろう。』と自身に言い聞かせて頑張りました。
会社を運営していると、問題は日常茶飯事で発生しますから如何にして自分の精神を健全に保つのかといった点も非常に大事なわけです。

以上の3つが僕が働く上で大事にしていることです。
僕自身も決して忘れないよう、忙しくなったら毎年このnoteに戻ってこようと思います。

最後に

最後まで読んで下さった皆様、お時間いただき感謝します。
ありがとうございます。

正直1期目は、メンバーの給料を支払うだけのキャッシュ集めにかなり骨をおったなあといった印象です。キャッシュの余裕が出てきてから、会社の事業戦略を始めとした中長期的な視点のアクションが取れるようになりました。

そんなこんなで2期目が3月から始まり、既に3ヶ月が経過しましたが社内メンバー、クライアント、様々な方々のご支援のおかげで幸いにも既に1期目の売上を超える勢いで幸いにもお仕事を頂けております。
本当にありがとうございます。

今後僕個人が事業を通じて挑戦したいことは、

論語とソロバンというかけ離れたものを一つにするという事が最も重要なのだ。ー 渋沢栄一
道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である。ー 二宮尊徳

「大義と事業内容を合致させ続けること」です。
理念や理想世界だけを口にしても現実は変わりませんし、はたまた理念や理想なきお金稼ぎも人生を通じて試みるほどの甲斐はないと思います。旧約聖書に出てくるソロモン王の生き様を学べば、名声や名誉、お金を追い求めても空の空だと歴史が教えてくれます。

国益となる真実な実業を追求しつつ、利益も上げていくことは非常に難しいと思いますが、人生をかけて挑戦する命題としては面白いのではないでしょうか。事業を通じて自己研鑽を図り、もっと信頼して頂ける人間に成長したいです。信頼に足る人物になれば、いつの間にか富は増えてるのではないでしょうか。どうせ一度きりの人生なら登れるところまで登ってみたい。そう思っています。

ファーストキャリアとして起業を選択し歩んだこの1年間。
難しい意思決定と思考、実践を要する厳しい環境に身を置き揉まれた結果
歩んだ軌跡が糧になり「もっとできる」という謎の自信がつきました。

がむしゃらに手を動かし目の前のお仕事に一所懸命で取り組み、会社と個人の実力を涵養したいなと思っています。
今後も粛々とやるべきことをやり、真実な実力をつけ理想と現実の乖離を埋め前に進んで行こうと思っています。

aiRは創業期と比べて人数が大幅に増えましたが、頂いた機会とお仕事はチーム一丸となり全力でお応えさせていただきます。

2期目もどうぞよろしくお願いいたします!

PS次回は一期目に取り組んだこと、もしくは本の紹介をしようかな〜
(実は毎月10冊くらい読むほど読書が好きなので、読書好きの方はぜひ一緒にコーヒーでもいかがですか☕︎)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?