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【高卒支援会PTAだより】vol.06

PTAの皆さま

こんにちは。今年は新型コロナウィルスのせいで「何もできずに1年が終わってしまう」なんていう声を耳にします。たしかに旅行や飲み会など外に出かける機会はかなり減ったと思いますが、日々の暮らしに少し工夫をこらしたり、家族と今まで以上に向き合うことができたりと、私にとっては良い転機になりました。

ダーウィンは進化論で「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは変化に対応できる者である」と言ったとされます。「強者生存」ではなく「適者生存」の考え方です。

亡くなった方々にたいする弔意は言うに及びませんが、今は人類全体がまさに「適者生存」を試されているのではないでしょうか。

■■■ バックナンバー ■■■
【高卒支援会PTAだより】vol.01
【高卒支援会PTAだより】vol.02
【高卒支援会PTAだより】vol.03
【高卒支援会PTAだより】vol.04
【高卒支援会PTAだより】vol.05

①保護者会

12月2日(水)に保護者会が開かれました。前半は「生活改善合宿」に参加したT君、A君の発表。いつも思いますが、パワーポイントを使って人前で発表するのは、大人でも場数を踏んで慣れていないかぎり難しいものです。それをよくもまあ、あんなにしっかり発表できるなぁと感心してしまいます。

それと印象的だったのは、合宿所として受け入れてくださっている日の出太陽の家の久保田様のお話です。

「子供がかわいくない親なんていない」

ほんとそうなんです。支援会に通われている生徒のご家庭は、不登校歴やそこに至るまでの過程もまちまちですが、どんなに無視されても、親のことをディスられ(悪口を言われ)ても、自分の子供がきらいになるような親は絶対にいませんよね。一時的な感情を除き…(笑)

後半は座談会となりましたが、支援会公式noteが詳細に記録されていますのでぜひこちらをご覧ください。

【12月保護者会報告】ぶっちゃけ座談会https://note.com/kousotsushienkai/n/nfa19233b2b6d

②大きくなったら…

前回のvol.05で少し書いた「大きくなったら何になる?」というテーマの続きです。

スタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱した「計画された偶発性理論(Planned Happenstance Theory)」が、今のところ私が信奉するキャリア論です。内容は下記のリンク先が詳しいのでご興味ある方はぜひお読みください。

【事例付き】計画された偶発性理論とは?超カンタンにまとめました
https://agent-network.com/column/workstyle185/

お読みになった前提で話を進めますと、私自身、26歳までモラトリアムを過ごしました。実際25歳のときには引きこもりでした。しかし、それはあくまでも通過点であったと未来から遡って見れば思えます。

親は子供が学校に行かなくなってしまったことで、将来の見通しが一気に閉ざされてしまうような気持ちについ陥りがちですが、私はそんな時ハッと我に返って「てめ~はどうだったんだ?エラそうなこと言えるのか~?」と自問しています。

まあ若い頃から計画的に勉強して、志望校を卒業し、就きたい職業に就いていらっしゃる方も中にはいるでしょう。でもほとんどの方にとってキャリアとは「あの時こういうことがあったから今がある」みたいな、身に降りかかったことにどう対処してきたかの積み重ねなのではないでしょうか。

不登校も放置さえしなければ、塞翁が馬となる日が来ることを私は信じています。子供を信じて変化に対応していきたいものです。

2020年度 PTA会長
池田 愛

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