オーディション当日/スタートするまで③
ショートムービー『START』の制作秘話を「スタートするまで」と題して紹介しております。今回は「オーディション当日」の話です。その日のみなさんの未公開写真を有料にて公開します!オーディションの場でみなさんとお話したことで、『START』のストーリーもなんとなく見えてきました。(まだ平世監督は出てきません。すみません)
オーディションに来ていただいたのは5人。のちに『START』の主演となる5人ですね。でも、当初は高校生男女4人の話を考えていたのです…。
オーディションは11月16日と18日の2回にわけて行われました。
11月16日、幻の発起人X氏※の事務所にて、オーディションが行われました。当初、11時~男性キャスト、13時~女性キャストの予定でしたが、
※幻の発起人については過去の記事を参照ください。
この日来る予定は3人でしたので、
13時から同時に行われることになりました。
ここで来ていただいたのが、
愛迷みんみんさん、一ノ世幸瑶さん、竹國恭市さんです。
(当日の写真、↓有料公開します!)
オーディションではまずX氏が経歴や思いを述べた後、
みなさんのお話を聞くことになりました。
演技経験があるのは、一ノ世さんだけでした。前に所属していた事務所のレッスンや、男子高生ミスターコンの週末レッスン、ほか、JR西日本のCM出演の経験もあります。
みんみんさんは小児がんを克服したお話とヘルプマークの普及活動、ミスIDのファイナリストに残っていることを。
竹國さんは、中学3年生(当時)ながら、すでに俳優を目指すことを決めており、夏休みには原宿でスカウト待ちをしたり、大手事務所のオーディションを受けて研修生として合格するも、通えないということで、断ったお話などを。この時点で、高校から東京へ行くか、地元の高校へ行くか迷っているということでした。
ショートムービーで描きたかったのは「東京に行くものと、地元に残るものがわかれるとき」です。それが顕著に表れるのが高校3年生だと思ったので、卒業間近のお話にしようと思っていたのです。
脚本の参考に東京への思いを聞きました。
一ノ世さん、竹國さんは東京で俳優をすることを目標としています。
みんみんさんに「東京に進出する気はありますか?」と質問させていただきました。
「行きたい気持ちもありますが、体があまり強くないのと、ずっと大学病院にお世話になっているので、未知の場所にいくのが怖くて。いまは広島でできることを探して、やっていきたいです」
とお答えいただきました。
みんみんさんには、まさに「東京へ行きたくてもいけない」女の子を演じてほしいとその場で伝えました。
このときの、オーディションに同席した竹國さんのお母様のお話が印象に残っています。
今の時代、見つかるチャンスはいっぱいある、SNSでいきなり見つかる可能性もある。でも、だからこそ、逆に埋もれてしまう場合もある。だから、なんでも発信していかないと。
同感です。
aioi filmは、俳優を目指しているといいつつ、何もしていない、何をしたらいいかわからない、できない人たちを応援する気持ちで始めたので、ぜひこのチャンスを生かしてほしいと思っています。
話を戻しまして、
ショートムービーでは、高校生の男女4人の話を書こうと思っていたのです。
女性がみんみんさんしかいません。
誰かいませんか?
と一ノ世さんに聞いたところ、
あんじゅれさんをご紹介いただきました。
11月18日にあきさん、あんじゅれさんのオーディションが行われました。
あきさんはその日、広島駅で行列ができているという、チーズケーキを買ってきてくれていました。
(そういえば、顔合わせの日は八つ橋を買ってきてくれました。そういう女子っぽい気づかいができる男子。それが、あきさんです)
この日はチーズケーキを食べながら、お話しました。
お話の中で、あんじゅれさんがバイトをなかなか辞められない、下が育ってないとやめられない的な話をしたのが印象的で、
それは『START』を書くうえで、大きなヒントになっています。
「バイトの仲間」という設定もあんじゅれさんのお話から着想したものです。
あきさんは、DMを送った時点では「オーディションだけでも」という感じでしたが、
演じたいという気持ちが強くあることがわかりました。
ここで、あれ?オーディションって話すだけ?演技テストとかするんじゃないの?と思われた方、さすがです。
X氏から「演技はみなくていいの?」と聞かれたりもしましたが、この場で演技をされても、それを受け止める準備が私にできておらず、「い、いいです」と言ってしまいました。演技はこれから練習すればなんとかなるだろう、と思っていました。
私の中ではオーディションに来てくれた全員に出演していただき、5人のお話にしようということは決まりました。
X氏も、「次の顔合わせはどうしようか」とあきさんがいる前で話し始め、
あきさんのスケジュールに合わせて、顔合わせの日程を決め、
「みんなに顔合わせの日程、早めに連絡してあげて!」
ということでしたので、
X氏の中でも全員合格なのだろうと、
全員へ出演していただきたいことと、12月1日にX氏の事務所にて顔合わせがあることをお伝えしました。
みなさん顔合わせに参加できるということで、安心したのですが、
ここで、X氏に報告すると、
「全員合格なのですか?」
「まず、制作会社に報告ください。勝手に進めるなら●●(X氏の屋号)は制作を降ります!」
とLINEが来たのです。
「どうぞ」
と、返信を打ちかけて、いやいや、顔合わせの日も決まっているし、
ここは穏便に、ということで、
「失礼しました。先ほどの話の流れで全員合格かと思っていました」
と返し、ここでは事なきを得たのですが…。
(いやでも、実際「みんなに早く連絡してあげて!」って言ってましたやん…。)
ここまでが2回目のオーディションが行われた11月18日の出来事です。
その4日後、X氏は幻となります。
そのお話は次回「幻の発起人が幻となった日のこと」で。
でもその前に!出演者インタビュー第一弾をお送りします!初回はあきさんの予定です!
最後に、オーディションの日の未公開写真を有料にてお届けします。
まだどこにも出していない写真たちです!(オーディション風景ではなく、オーディション後に撮った1ショットです)
その日の緊張がちょっと伝わってくると思います。
愛迷みんみんさん 2枚、
一ノ世幸瑶さん、2枚
竹國恭市さん、2枚
あんじゅれさん1枚
あきさん 6枚、+おまけ1枚(ご提供いただいた、お友達が撮ったいつかのポートレート)
あきさんだけ多いのは、この日ポートレートの撮影もさせていただいたからです。そして、その日はえびす講の日でもありました。すごい食べるんですね!と思った日です。
あんじゅれさんが少ないのは、オーディションの後予定があって早めに帰られたからです。すみません!
また、みんみんさん、一ノ世さん、竹國さんの学校でポジショントークも有料公開します。
意外な一面が見えると思います。
PHOTO:明知優子
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いただいたサポートは制作費に使わせていただきます。インタビュー記事へのサポートは出演者への出演料にも充てさせていただきます。