宇田川美実

宇田川美実

最近の記事

8/10

夜行こうと思って、けれどすっかり寝てしまっていけなかったお店があった。 坊っちゃん。 キャッチーな店名とは裏腹に、あきらかに観光客向けではない佇まい。気になる。 7時に目が覚めて、内風呂と二度寝をしたあと、お店が朝の時間もやっていることを思い出して外出をしました。 朝10時。 Googleでは10時半開店とあったのですが、すでに店の看板が灯り、営業中の札がぶらさがっていたため、恐る恐る入店。どうやら私が一番乗りの様子でした。厨房のお母さんと目が合い、 「ごはんたべる?

    • 8/9

      えっ 牧野植物園行ったの今日なのか。 信じられないね。 きのうから始まった一人旅ですが、初日はなんとたっぷり昼寝をしてしまいましたので、なんとか取り返したい、という気持ちから、きょうは6時に起きました。 安宿をあとにし、高知駅を挟んで反対側の久万川沿いを歩いていくと、 ありました。沢田マンション、通称「沢マン」です。 初日の夜、弁当(※)を食べながら、雑誌(別冊TV Bros.VISITシリーズ 高知アヴァンギャルド)を読んでいたら、どうやら近くに興味深いスポットがあ

      • 8/4

        ① 「どうしてそんなに困った顔をしているんですか」 いくらか人が去っていくと、同じだけ人がやってくる、という知人の集まり。私の隣席が空いてすぐにその人はやってきた。私は一方的に彼女を知っていたので、はじめまして、と自己紹介を続けると、このように指摘された。 これまで私がしてきたすべての自己紹介を、私は外から見ることになった。 毎日が過ぎ去るのを待つだけで簡単に死ぬことができてしまう。恐ろしいですね。 次に会ったとき、彼女は私のことをあんまり覚えていなかった。それからの自

        • 7/21

          きょう、クーラーの効いた部屋で、ずっと横になってYouTubeを見ていたら。 人工の風に肌が縮こまって、枕元で血流が滞って、頭が痛かった。こんな間抜けな休日を過ごせるなんて、満ち足りていますよ。 仕事にありつく前は (その内容がいかに充実しているか、とは関係なしに、私にとっては今でも仕事は「ありつく」もので)、就職さえすれば、何の恐れを抱くこともなく、自分の活動時間を十分にとることができるって信じていました。 何ヶ月か人との連絡を断って、仕事にありついた今、私という人間

          もちろん毎日一生懸命で だからこそ 無職として働いているという感覚が抜けない

          もちろん毎日一生懸命で だからこそ 無職として働いているという感覚が抜けない

          特に何も持ってない私をこんな幸せな目に合わせて何が楽しいんだろう

          特に何も持ってない私をこんな幸せな目に合わせて何が楽しいんだろう

          4/21

          パーフェクトデイズの最後のシーンを見てから、(余計な自意識を抜きにして、素直に、)私の感情のリストが一個増えたと思う。 なんだろうねあれは。 一個増えたと同時に、毎日、その感情になっている。 たとえば通勤電車に乗っているとき、泣きそうになる。そしてそれは、辛さ、苦しみ、怒り、どれとも異なる感情だった。あらゆる人間をあまねく憎みつつ、あまねく慈しむ、という営みを、神ですらない、痩せた人間の体で続けようとする。それを、私自身が讃える。 私自身が讃える、ということの、あかるい

          きょう仕事してたら偉い人から話しかけられて、話聞いてたらこんど私が会う人の名前が出てきてびっくりした

          きょう仕事してたら偉い人から話しかけられて、話聞いてたらこんど私が会う人の名前が出てきてびっくりした

          仕事はりきってたら「そんなにはりきらんでも笑」な反応されて うれし恥ずかし

          仕事はりきってたら「そんなにはりきらんでも笑」な反応されて うれし恥ずかし

          短歌連作「肉の花」

          肉の花 宇田川美実 肺を持つ動物のおさめる国で地下を巡っていく濁り水 ふたつめのシリンダーにも迎えられ鍵は傾向へと成り下がる 撃つという速度のふるさ躊躇いの猫はようやく棚をのぼって 掬うたび透明になる心象は手から手へ 透明のままに 伝令使その追憶を濡らす雨そして静かな踊りはつづく 虫取り網をかむりあなたは笑ってた はずでしょ まっさらな置手紙 慰める手段は尽きてチラシには艶やかな肉の花咲きほこる コンビニの横の暗さに佇めば胃の中にひしめく鯉の群れ 自販機は

          短歌連作「肉の花」

          4/12

          幸せあるある:この幸せがいつか終わってしまうと考えると恐ろしくてたまらない にあまり共感できないんですけど、 割と近い感情として、天文学的なミスをして宇宙を壊してしまうのが怖くてたまらないです。 私にはとんでもないミスの才能があるので、嗅覚のよい人ははじめから私に近づかない(という私の妄想)。 … カレーをベースとして、惣菜を増やしていく、というのがいまの私の日常です。昨日はポテトサラダ、きょうはコールスローとコロッケ。

          4/9

          うーん、どう考えても幸せだ。 満たされている。 欲望、にならないラインで自分の不足を粗探しすると、 ・自発的に人に働きかけて人を喜ばせる力が足りない ・会いたくない人とさっぱり会わない力が足りない ・友だちとちゃんと遊ぶ力が足りない ・自炊と運動に精を出したい 結構やれることある。 幸せである、という下地は、そのまま私の責任にもなるため、やれること、というよりは、やらねばならないこと、という位置付けになる。 レトルトカレーに惣菜のポテトサラダ合わせて夕飯にしてる場合じ

          やさしい先輩を名指しして「あなたが職場の雰囲気を良くしています」と言いたい

          やさしい先輩を名指しして「あなたが職場の雰囲気を良くしています」と言いたい

          仕事下手だけど仕事頑張るの好きかもしれない

          仕事下手だけど仕事頑張るの好きかもしれない

          4/7

          昨日は花見をしました。 笛を吹いたり、あだ名で呼んでもらえたりして、たのしかった。 今日も花見したかった。 年度初め、私は就職をして、あれよあれよと環境が変わっていった。自分が正規に雇用されているという実感が、本当にない。 自分が何をどこまで分かっていないのか把握するのって、私にとってはとても難しいこと。みんなが当然に共有している前提知識や常識が、私にはなかったりする。たくさん恥をかかなければ前に進めない、と燃える気持ちと、この期に及んでぐずぐず残っている自尊心の情けな

          4/5

          ・職場の環境、人間関係、ともに良好のため、残業のストレスがない ・仕事ができない そこから導き出されるたった一つの真実とは──── そういうわけで、にこにこ残業をしました。 ラーメン食べたい。