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パーフェクトデイズの最後のシーンを見てから、(余計な自意識を抜きにして、素直に、)私の感情のリストが一個増えたと思う。

なんだろうねあれは。

一個増えたと同時に、毎日、その感情になっている。

たとえば通勤電車に乗っているとき、泣きそうになる。そしてそれは、辛さ、苦しみ、怒り、どれとも異なる感情だった。あらゆる人間をあまねく憎みつつ、あまねく慈しむ、という営みを、神ですらない、痩せた人間の体で続けようとする。それを、私自身が讃える。
私自身が讃える、ということの、あかるい、開け放たれた孤独に、泣きそうになる。

いまだに、イヤホンをしていないと眠れない。
(病める日も)健やかなる日も、どんな日も、生身で夜を耐えしのぐことができない。

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