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JALのトップクラスの方はこうだった


ITビジネスパートナーたちが集まる
あるレセプションパーティーに参加したときのこと。


髪は、半分くらい白髪。
小柄で、穏やかな表情をされている
男性が目に留まりました。


偉そうには見えないし。
かと言って、技術者ではなさそうだ。


一体どんな方なのだろう。
なぜ気になったかというと
彼が話ている人の後ろには
行列ができている。


気になる。

列が無くなるのを待って
すかさず名刺を持って
彼のところに突進しました。

なんと❣️
JALの役員の方でした。

昔、JALは、景気が悪化していった時、
エリートたちは通勤にリムジンを使ったり、
高額な研修を受けるなど
膨大な経費を使い続け、
やがて、破綻寸前に至ったそうです。

そこに、稲盛和夫さんによる更生で、
見事に経営が安定しました。

私の目の前にいる方は、
この稲盛さんから、今でも
厳しく経営に関して、指導してもらっているという。
そして、とても大切なこととして
フィロソフィーを徹底的に叩きこまれてきたそうです。


あるとき、博多に出張に行ったときのこと。
羽田からJALの飛行機に乗り込んだとき
その方と、ばったり機内でお会いしました。

私は、あえて早朝の便にしたのですが、
お伺いしたところ
関係者は空席のあるフライトしか乗れない。
そして、人気のない真ん中の席だとおしゃっていました。

機内でどのように振舞われるのか気になって
観察していました。
客室常務員は、もちろん彼のことを知っている様子。
軽く会釈する程度。
全てのお客様のサービスが終わってから
ドリンクサービスを受けていました。
今のJALは素晴らしい!
徹底しています。

あるとき、うちの会社のビジネスのことで相談があって
彼に相談したら、天王洲の本社オフィスに
招待して下さいました。

最上階のフロアです。
なんと、エレベーターホールのところまでいらして
迎えて下さいました。

ビルは立派だけれども、調度品にはさほどコストを
かけず、かなりシンプル。


あるとき、仕事で、またまた博多に
行ったときのこと。
ビジネスフォーラムが開催されるホテルのすぐ近くにある
ベーローチェという安めのコーヒーショップで
ばったり彼に会いました。
もっと、リッチなカフェに行くのかと思ったら
質素なんですね。
彼は夢の話をしてくれました。
やはり、航空関連のビジネスがお好きなようです。


彼は、JALを代表して
ビジネス関連のイベントに参加するために
海外も含めて、あちこちに行かれている。
こんなに上の立場なのに
ふつうの優しいおじさんの風貌。
それを自慢する風でもない意識は
素晴らしいと思いました。


もしかしたら 稲盛さんが
傲慢な人たちを排除して
このような謙虚な方を上に上げたのかもしれない。

そして、彼のように人間性の高い人は
ひと目見ただけでも
吸い寄せられるようなオーラを放っている。


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