自己主張の強い女は嫌われるぞ!
ヒラリー・クリントンのこの言葉に
どれほど救われたか・・・
彼女が記者会見で
女性はダブルバインドの状況におかれていると
おっしゃっていました。
「ダブルバインド」は言い換えると
二つの矛盾する命令に
板挟みになっている状態です。
一方で
「賢くあれ、自分を主張しろ」
と言われ
もう一方では
「無難であれ、衝突するな、自己主張の強い女は嫌われるぞ」
と言われると、おっしゃっていました。
あの大統領の候補まで上がった彼女でさえ
そうなのです。
ほんとうに救われました。
私も、過去に、
これは正しいと主張した結果
どれほど悔し泣きをしたことか。
大勢の会議の中で
「いいえ、○○は違います」
「しかし、○○すべきだと思います」
などと強気で言った時には、
待ってましたとばかりに
攻撃の矢が飛んでくる。
「その根拠は、なんだ?」
「この場合の検討をしてないじゃないか?」
こんな風に攻撃されると
思考停止になってしまいます。
適切な言葉が返せなくなってしまうんですね。
ただただ、辛くなるだけ。
そして、自信が失われていきます。
そうして、私は、
「無難であれ、衝突するな」
を目指して、自分の行動を変えました。
このことって
男性も同じだと思います。
昨日、30人ほど集まる審議会議で
私の隣に部長が座っていました。
その部長に、重箱の隅をつつくような
質問が次々と飛んできます。
部長が温和に返していきます。
「おっしゃること理解できます。」
しかし、、、と言いたいんだろうな・・
そこを、「検討不足でしたと」返していきます。
頑張ってる。
悔しいだろうなぁ・・・
私は、頑張れ部長!と応援していました。
部長のイライラが
とても伝わってきました。
「無難であれ、衝突するな!」
と、心の中で格闘していたようでした。
私が、部長の立場だったら、どう返すか
考えていました。
**
「自己主張する女は嫌われてるぞ」
を、心の隅に置いて
ニコッと笑って(←私の武器)
優しい口調で
柔らかい仕草で(←これも武器か)
「ご意見ありがとうございます。
おっしゃっている意見わかります。
そこも検討しました。
何かアイデアありましたら教えて下さい。」
と、逆質問するかな。
皆の頭脳を使うために、
みなが会議に集まっているのだから
聞くこともありだと思います。
その質問に一緒に考えてくれる人もいます。
これは、嬉しいことです!!
ところが、
たまに、自分で考えろ!
言う人もいるんですよね。
そうゆうときも
ニコッと笑って
「そうですね。そうします。」
と言いました。
この場面を見ていたある男性が、私に
よく冷静でいられたね、と感心されました。
私の心はぜんぜん穏やかではない。
しかし、感情は殺さないといけない。
そうすることで、
相手に穏やかな感情を差し出せます。
そうしたら、
自己主張を受け入れてくれる
確率が高くなるように思います。
組織は、こうやって私を鍛えてくれています。
なんて恵まれているのでしょう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?