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管理職から奈落の底に落ちると考えるのか?

私は12年間ほど
管理職やプロジェクトマネージャーを
勤めてきました。
私の配下のメンバーは
最大で30名ほどいた時もありました。

当時、私はIT現場の作業は一切やらず
マネージャーとして
メンバーに作業を依頼してきました。
優秀なメンバーがいてくれたおかげで
私は確認や監視するだけで良くて
わりと楽な役割でした。

そんなわけで
蚊帳の外から現場を見ているようなもので
その大変さを分かったつもりでいたけれど
本当のところは分かっていなかった
かもしれません。

そんな時
私はあることをきっかけに
初めて経験する仕事のジャンルに異動して
さらに、メンバーとして入ることになりました。

つまり、蚊帳の外から中に入ったわけです。

中に入ってみると
いろんなことを体と心で感じる
ことがやまほど!

手を動かすことがいっぱい。

ひとつひとつの作業に
手間がかかり効率が悪い。

同じ作業が繰り返される。

次々といろんな問い合わせが
押し寄せてくる。

そんなところに障害が起きる。

仕事がどんどん積み上がっていく。

膨大でドロ臭い仕事をこなしながら
あぁ〜私ってこんな誰にでも
できるような仕事をしていて
いったい何をしてるのか?
という思いが頭をよぎる。

この思いの深いところでは
私の傲慢な気持ちが
あるのかもしれない。
マネージャークラスが
こんな初心者の仕事をするとは
屈辱的だ…と。

過去に、この状況となったある人が
せっかくマネージャーまで
這い上がったのに
奈落の底に突き落とされた!
と言って、会社を辞めた人がいました。

しかし、現場のドロ臭い仕事を
やるからこそ実に多くのことに気付ける。

ドロ臭い仕事は、みんなで考えて
効率の良い仕事に変えていく。

若手メンバーの成長を考えて
単純な作業を減らして
改善に向けたもっと知的な
仕事にシフトしていく。

みんなの考えを一人ひとり聴く。

こんなことから
マネージャーは
外から論理武装して
指示だけするものではなく
現場に入ってメンバーと
同じ立場に立って
仕事をやってみて
体感する経験をしてみることは
大切だと感じています。

更に、ここでもっと大切なものが
手に入りました。

それはメンバーとの距離が
近くなれるということ。
信頼関係が深くなったように思います。

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