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「記憶は後で入ってきた情報や
現在の心理状態の影響を受けて
刻々と姿を変えてしまうことがある。
貴方の記憶はあとになって
作られたものなのかもしれない。」

この本を読んで、目から鱗が落ちました。

自分の記憶は無意識のうちに
書き換えられてしまうかも
しれないということです。

私の父にそんな現象がありました。

昔、アメリカからふたりの知人が来日しました。
ふたりの名は同じで「ポール」。
私と母は、ポールたちをお寿司屋さんに
ご招待しました。
大好物だそうで、それは大喜びでした。
ネタもシャリも、たっぷりと醤油漬けにして
美味しい!美味しい!とよころんで
食べて下さいました。
そのとき、父はお留守番していました。

この話を父が聞きたがるので
何度も細かく話したり、
写真を見せたりしました。

最初は
「楽しかったようで、よかったよ!」
と言っていたのですが


そのうち
「ほんと、楽しかったね。
醤油をお寿司にビシャビシャに浸けてね。」
と言うようになりました。

父に母と私が
「あら、何言ってるのパパはお留守番してたじゃない」
と言うと
「おかしいな、一緒に行ったはずだよ。
 よく覚えているんだから」
と言っていました。

なるほど、こうゆうことか。
いつの間にか、自分の体験になっていたのです。

まあ、楽しい体験にすり替わったのだから
幸せでいいか〜と思いました。

このように他人に気づくことはできますが
自分では分かりにくいですね。

私も過去の私をどんどん上書きしている
のかもしれません。

脳って本当に不思議です。
都合がいいというか、
気まぐれというか、
なんだか、可愛いな〜♪と思いました。


私たちの脳は、こんな脳だと言うことを知って
一生涯、仲良くしていきたいものです。

脳のお話はいっぱいあるので、また書きますね。


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