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かつての私の部下が
このところずっと
頭痛とか、腹痛とか、めまいとかで
体調が悪いようです。

今、私は、彼の上司ではないけれど
私に相談してくれました。
頼ってくれて嬉しいことです。

夜はあまり熟睡できない
仕事中はたいてい緊張している
焦ることが多い
週末も心配で仕事のことを考えている

というのです。

精神的にかなり仕事に縛られている。

このままだと
心の病気になってしまう。


仕事で何が起こったか
どんなことを考えているのか
どんなふうに感じているのか
色々と聞いていきました。

そうしたら、

「とても単純なミスをしてしまう。
それもいろんな原因でポカをやってしまう。
みんなに迷惑をかけてしまう。
◯◯さんに馬鹿されているようだ。
こんな歳なのに情けない。」と。

「情けないってどうゆうこと?」
と聞きます。

「能力がなくて凹むんです。」
と返ってきます。

「凹むってどんなこと?」と
更に聞きます。

「自信がなくなって、気持ちが落ち込むんです。」
と言います。

「落ち込むのね。そのとき何を考えるの?」


一つひとつの言葉の中にある感覚は
相手と私で違うので、
こうやって丁寧に聞いていきます。

このあとの会話も、ひたすら

 自信ない
 不安
 どうしていいかわからない

といった負の言葉しか出てきません。

悪化のループに入り込んでいるようです。

その枠の中でぐるぐる回っていて
外に出られないようです。

私がここでできることは、

そこから出ることのできる
出口を見せることです。

視点を変える質問をしてみます。

気持ちを受け止めた上で
成功体験を見つけてもらうために

最近、うまくいったこと
嬉しかったことを聞いていきます。

お客さんに褒められたこと
人助けをしたこと
難問を解決したこと


あるある!
彼の口から次から次へと出てきます。

そして彼の顔がだんだん
明かるくなってきました。

そして、最後にニッコリ笑って
「少し自信が持てました。」
と言って、仕事に戻っていきました。

他人よりも自分の口から出る言葉は
とても力強いようです。

私は社内で様々な仕事をしていますが
一番、大切で重要で好きな仕事は
部下たちが安心して仕事ができるように
サポートすることだと、
改めて感じました。

私にとっても
こんなに嬉しいことはないです。

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