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エピソード#18 新幹線利用・他社介護タクシーとの連携をした遠方の病院への通院同行


この1週間で ご家族とのやりとり、入院中のご本人との面会を通して さまざまな調整・ご提案をし、当日を迎えても、ご本人の体調によっては ご本人は行けなくなるかもしれないという新幹線利用・他社介護タクシーとの連携をした遠方の病院への通院同行がありました。
 
ご本人様が行けない場合でも、ご家族だけでは医師の話を受け止められるかわからない、医師の話を一緒に聞いてほしいということで、どちらにしても同行予定ではありました。前日にご本人様と面会し、ご本人様は目的地の病院に「行きたい」と思っている意志を感じました。
そして、ご本人様が「行きたい」という願いを叶えたいというご家族の思い。
 
面会時に 出かけるイメージを持ってもらえればと願い、写真を活用した行程表みたいなものをお渡ししたら、ご本人もご家族も喜んでくださいました
 
当日の朝を迎えても 直前で どうなるか、看護師の私は落ち着かず、ご家族とご本人にメールと今朝の朝日の写真を送りました
『おはようございます。昨夜はよく休まれましたか?今日は快晴で、風も穏やかで 外も そんなに寒くはありません。今日のお日様も 綺麗でした。お日様の写真を添付しますね。』
「体調は悪くないですよ☺」と絵文字付きでご本人が返信くださいました。
『よし!今日は行ける』と確信。
 
病室にお迎えに行き、ご本人も 洋服に着替えており、ご家族も揃い、リクライニング車椅子に座っていただき、伊豆おはなの車両で出発!
社長に送迎してもらい、ここからは看護師の私は、ご本人・ご家族とともに熱海駅から新幹線に乗車。新幹線は多目的室を予約していたので、ベッドにして到着駅まで 休んでいただき、体力温存。駅から病院までは、前日に急遽依頼した連携先の介護タクシーの方に送迎していただき、ご本人も 「楽でした」とホッとしていました。
私は目的地の病院に到着した時、泣きそうでした。直前まで行けるのかわからないという状況だったので、感無量。
 
ご本人も 「来れた」という嬉しさからか、普段は食欲がないとのことでしたが、売店で買ったバームクーヘンを半分召し上がりました。
そんなご本人を見て 同行されたご家族もすごく喜ばれました。
 
そして なによりハッピーだったのは、診察してくださった医師から 次に繋がる希望、魔法の言葉をたくさんいただき、ご本人様の目が生き生きとしてきたこと。
患者さんという仮面を脱いで 本来のご自分に戻ったような瞬間でした。
 
診察後は表情が明るく、また、トイレも診察前まではトイレ内にリクライニング車椅子で入って、ようやく立ち上がっていたのが、診察後は、 トイレのドアの外から歩いて入られたのです。
まるで、杖歩行で温泉に来た方が温泉に入った後に杖を忘れて歩いて帰ってしまうような、それくらいのミラクルな変化でした。
 
帰宅したのは19:00を過ぎ、熱海に到着した時には 夜になっていましたが、迎えに来てくれた社長が 車内にハワイソングを流してくれており、皆が笑顔で とてもハッピーな気持ちになりました。
 
ご家族の絆が強く、私たちもその一員に加わらせていただき、皆が自然と役割分担をして、助け合い、不安や悩みを話し、楽しい話やお互いの今までの話もし、先生のお話を聴いたあとは 皆が笑顔で、チーム一丸となって、ひとつのステップを達成したようなハッピーな気分でした。
 
私も学び多い一日でした。看護師同行約11時間。やりきった感があります。
いろんな事に感謝です。
 
 

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