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ジェンダーのはなし

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男性とか女性とかではなく、ひとりの人間としてじぶんがありたい姿を選べる世の中になっていってほしい。個人的な思いを書きます。
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#ジェンダー平等

ジェンダーと仕事💐当事者として、アラサー女性のキャリア形成に向き合う

じぶんのキャリアを改めて考えるようになってから、いま一緒に働いているひとたちのキャリア形成に興味を持つようになった。 みんな、なぜいまここで働いているのか。将来は、どんな働き方がしたいのか。女性が9割の職場だけど、思い描いている未来はそれぞれ違う。だから、将来のことを聞いてみている。 なぜ将来の話を聞きたいのか 私が役職を持った当初、将来の夢を聞くことはいまの仕事へのやる気を上げる手段でしかなかった。 つまり、本人のためではなく、管理職側のものとして管理するために聞いてい

女性も1人ずつの人間だと知っていますか

ここ数年のうちに政治への関心が増してから、どうも正直向き合うことが辛い。当事者として、真正面から受けとめるからなのだろうと思う。 ここであきらめていては何も変わらないので、行動を続けるしかない。そうはわかっていても、どうも辛いことがある。 今回の統一地方選とか、私自身がこの週末に体験したこととか。この世界での生きづらさを、またいっそう突きつけられる。 女性も1人ずつに意思があって、それに従って生きていることを知っていますか。女性は二番手以降にいるもの、庇護されるものと思

体と時間は誰のものか

この週末、仲の良い友人たちとひさしぶりに飲む機会がありました。 今年30歳の私たちが集まれば、男女の差はなく気づけば結婚の話になります。 私はいまの人生で結婚するかどうかを決めていないし、自分の体を女性として使っていきたいのかもわからない。 でも、目の前の彼らは結婚はいつかするものだと思っていて、いまの恋人といつ結婚するのかを話している。 そんな彼らのことが純朴な存在に見えて、私は蚊帳の外から話を見守っているような感覚になりました。 結婚をする意味とは 前置きをし

「早く働け」と他人から言われること

少し前ですが、同僚が後輩の奥さんに「結婚して引っ越しても、早く仕事を見つけて働かないとダメだよ」と言っているのを見ました。 みなさんは、こんな状況に遭遇したらどう思いますか? どんな行動を取りますか? 私はフェミニストであると自覚しています。しっかり学んだわけではなくフェミニズムな文章を読んできた程度ですが、共感することがとても多いし義憤もたくさん感じるので、フェミニストなのだろうと自認しています。 そんな私ですが、この状況に遭遇したとき、何も言えませんでした。それどこ

「女の子は親の世話をするべき」という呪縛を解いてくれたのは、親世代である居酒屋の大将だった

「将来親が歳をとったら、女性である私が世話をしなくてはいけない」「そのために、学校を卒業したら地元で就職をしないといけない」 そんなふうに考える女性は、令和のいまでも少なからずいると思います。 かくいう私も、20歳頃まではそう思っていました。 生み育ててくれた親なので、兄弟の誰かが近くで見ていないといけない。お父さんは、知らないひとではなく身内である私に世話をしてほしいと言っている。兄弟で女の子はひとりなので、私が世話をしないといけないんだ。 そうやって、じぶんに呪縛

女性は髪が長くあるべきだと呪いをかけていたのはじぶんだった

営業職をしていた頃、周りは男性ばかりで、女性営業は私しかいない時期があった。 クライアントも男性が多く、女性が重宝されることに気づいていた私は、組織の”女性性”をじぶんが担わないといけないと張り切っていた。 結果、別に誰からも要望されていないのに、髪はロングで毎日スカートを履くこと、やわらかい化粧で女性らしさを出すことをじぶんに義務づけていた。 ”女性らしくあること”の押し付け その後、私のチームに若い女の子が入社してきた。当時の私には、彼女は”未成熟”なように見えた。

セクハラそのものも許せないけど、無意識な第三者からの一言も考えもの

1年ほど前、私はクライアントからセクハラを受けた。 こんなにもわかりやすいセクハラは初めてで、というかこれは性暴力と言ってもいいのではと思っていて、セクハラとかいう軽い言葉を作ったひとを呪った。 こちらのダメージは、精神的な死のように思ったからだ。 当時、じぶんが受けたものを受け止めきれないまま、すがるように相談をしたのは上司だった。 最初こそ親身に聞いてくれて、精神的に救われたのだけど、状況を聞かれて話すうちに彼の態度は変わった。 辛かったねと言ってくれた上司私がただ

退職で知る、母という人

昨年度をもって、私の母親は定年退職をした。 私が今年で30歳なので、家族をもってから約30年。 何度も辞めたいとかプレッシャーが嫌だとかいう話は聞いてきたけど、しっかり定年まで働いて私たち子どもを育ててくれた。 母としての人生 私が見てきた母は、私たちのために稼いで私たちのために家事をしてくれる、まぎれもない”母”という存在でしかなかった。 平日の夜はもちろん、週末もたいていずっと家族といる。それ以外の顔を見たことがなくて、正直もともとがどんなひとなのかをまったく知らな

#SHE捗:ブランディングコースで学んだ”義憤”という言葉

この数日、私はSHElikesのブランディングコースを受けていた。 まだday1しか受けていないのだけど、”義憤”という言葉がとても印象に残って良かったのでnoteに書き残しておきたい。 私がこのように文章を書いていきたいと思ったのは、特に社会人になってから、女性として生きるって困難が多いんだなと知ったから。 学生の頃も、女の子は地元から出ないべきだとか、大学を卒業したら地元に戻って親の近くにいるべきだとか、そんな周りからの”女の子への期待”のようなものに対して違和感は感

彼氏に化粧を教えた話

もうしばらく前のことだけど、当時付き合っていた彼氏(25歳)に「化粧をしたいから教えてほしい」と言われて教えた。 一度なにかのときに私の化粧品で化粧をしてあそんだことがあったのだけど、数ヶ月たってから急に言われた。 彼はもともとこれは男がやることでこれは女がやることだ、みたいな偏見のないひとだった。男性も日常的に化粧をするってすごくいいなと私も思ったから、すぐに予定を合わせて教えてみた。 化粧品選びにドラッグストアへ 私は肌が弱いほうなので、化粧をし始めてから10数年の

女性が自分の姓を名乗り続けるってどうしてこんなに難しいのか

私は、もし自分が結婚することがあったとしたら、絶対に自分の姓を名乗り続けたいと思っている。それは通称ではなく戸籍上。 私は私の名字と名前の2つが揃って私を形成していると感じているので、絶対に名字は変えたくない。そしてただ単純に、なぜ女性だけが名字を変えて不利益を被り続けなければならないの?という社会に対する憤りの感情もある。 半年ほど前に私は、82年生まれ、キム・ジヨンという映画をみた。女性であるというだけで幼い頃から弟と比べて扱いが違ったり、就職がうまくいかなかったり、

男女でごはんを食べたら男性がお金を払うべきという違和感

今日はランチにカレーを食べてきた。 最近ずっと食べたかったスパイスカレー。 偶然家族が行くと言い始めたので、一緒に車に乗せられて行ってみた。 座った席が結構奥の方の席で、薄暗い空間が何となくいつも落ち着かない私は終始ソワソワしながらチーズナンを食べていたのだけど、 家族連れとか夫婦とか若いカップルとかが目に入って思ったこと。 男女2人だと、男のひとがお金払うんだなあ。 (でもこれが家族になると、お母さんが払う。ちなみにうちも同じ。) なんで、男女でごはんを食べると男性が払