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「京都vs広島(2022.11.30)、生観戦日記(その2。ジェロード・ユトフの自分的分析)。」【Bリーグ】

 前記事エントリーのリンク添付

 まず、前回の記事、(その1)をリンク添付させて頂きます。



 では、執筆を進めます。


 ジェロード・ユトフ(京都で輝く「絶対的エース」。「必要とされている」ことが原動力?)。



 【今季の京都の4人の「外国人/アジア枠」は、いずれもラナHCと「つながり」があったということについて。】
 ディアロ、ユトフ(ラナHCはかつて「ナイキフープサミット」という、高校生世代の有望トップ選手の登竜門的存在の指導責任者を務めたことがあったとのことだが、当時このサミットに参加経験があった。)

 ライト(ライト自身は「カナダ系のフィリピン人」で、育ちはカナダ。高校時代にライトのライバル的な高校のHCがラナHCであり、そのときからライトを高く評価していたとのこと。ライト自身もいつか日本でプレーしたいと漠然と抱いていたとのことだが、実現したのはラナHCの存在が大きな一つであったという。)

 TJロール(ライトと同様に、ラナHCの「カナダ人脈」から。カナダ人で、今夏まではカナダの国内リーグでプレーしていた。)

 (2022.11.30のnote記事、「2022年11月末、今季序盤の京都について、一バスケファンとして感じてること。」より引用。)


 (その2)では、「共に登る。」のスローガンと共に、恐らくBリーグ史上でも前例がほとんどないであろう「全面的なチーム改革」(「これほどの全面的改革・再建」は、「今季の京都・三遠」以外に、自分の記憶にはないです)を決行中の京都の現チームで、特に「絶対的な中心選手」と位置付けられている2人の新外国人選手である、「ジェロード・ユトフ」「シェック・ディアロ」(後者は既に「CD」の愛称で親しまれています)について、いつか掘り下げて言及したいと思っていましたので、綴らせて頂きます。
 当初は正直、「シーズン開幕前に綴りたかった」のですけど、時間が取れませんでした。ですけど、いまシーズンの「16試合終了」まで経過してますけど、ある程度が経過して「どのような選手であるのか」の特徴が見えてきたから綴れる感じでもあるかな、とも感じてます。

 今回、「ユトフ」「ディアロ」について掘り下げて綴らせて頂こうと思ったのは、ある「きっかけ」があったからが正直とても大きいですけど、これはディアロの項目で言及させて頂きます。



 参考資料としてのリンク添付、まずは「選手プロフィール」的な感じで、「京都の球団公式HP」「ウィキペディア(英語版)」「RealGM」の3つからです。
 特に「RealGM」さんは、あらゆるリーグやNCAAの成績を網羅していて、「Basketball Reference」さんよりも精緻であると感じてます。



 追加で2つの参考資料としてのリンク添付です。1つ目は、京都のブースターさんならば、恐らく御存じの人間が結構いるのでは?という「Doirie」さんのnote記事です。自分ははっきりと容赦しないドライな感じの記事が多いと我ながら感じてますけど(勿論、ある程度は「言葉を選ぶ」感じではありますけど)、Doirieさんの記事は、自分も拝読させて頂いてますけど「愛情に満ちている」と強く感じてます。
 2つ目は、hiroさんのnote記事。ユトフはBリーグ入り1年目の昨季は三河に在籍していました。記事の中盤あたりに、少し言及がなされています。




 まず、「ユトフの今季及び昨季の成績」を、示させて頂きます。
 それと参考資料として、「ハーパー(現越谷)の昨季の成績」を、併せて示させて頂きます。


 【「ジェロード・ユトフ」、今季及び昨季の成績。】

 今季平均(出場時間[33:07]、得点[20.8]、アシスト[2.3]、リバウンド[8.8]、ブロック[1.9]、スティール[1.6]、FG%[48.1%]、3P%[41.1%]、FT%[80.0%]、eFG%[57.0%]、TS%[58.6%]、USG%[29.38%]、平均EFF[24.00])
 今季30分換算(得点[18.80]、アシスト[2.09]、リバウンド[7.98]、ブロック[1.70]、スティール[1.47]、平均EFF[21.74])

 昨季平均(出場時間[25:10]、得点[12.8]、アシスト[1.9]、リバウンド[8.2]、ブロック[1.4]、スティール[0.8]、FG%[48.4%]、3P%[34.2%]、FT%[81.1%]、eFG%[53.3%]、TS%[56.4%]、USG%[23.86%]、平均EFF[18.50])
 昨季30分換算(得点[15.27]、アシスト[2.28]、リバウンド[9.71]、ブロック[1.69]、スティール[0.97]、平均EFF[22.05])

 昨季平均[ハーパー](出場時間[32:26]、得点[19.1]、アシスト[1.7]、リバウンド[8.6]、ブロック[0.6]、スティール[0.6]、FG%[51.3%]、3P%[37.7%]、FT%[73.3%]、eFG%[57.0%]、TS%[59.8%]、USG%[27.93%]、平均EFF[21.56])
 昨季30分換算[ハーパー](得点[17.66]、アシスト[1.56]、リバウンド[7.94]、ブロック[0.57]、スティール[0.57]、平均EFF[19.94])


 いま挙げた成績(指標)のうち、「今季のユトフ」と「昨季のハーパー」を比較しての抜粋を「30分換算」での成績でさせて頂きます。


 ユトフ(今季)(出場時間[33:07]、FG%[48.1%]、3P%[41.1%]、FT%[80.0%]、eFG%[57.0%]、TS%[58.6%]、USG%[29.38%]、得点[18.80]、アシスト[2.09]、リバウンド[7.98]、ブロック[1.70]、スティール[1.47]、平均EFF[21.74])

 ハーパー(昨季)(出場時間[32:26]、FG%[51.3%]、3P%[37.7%]、FT%[73.3%]、eFG%[57.0%]、TS%[59.8%]、USG%[27.93%]、得点[17.66]、アシスト[1.56]、リバウンド[7.94]、ブロック[0.57]、スティール[0.57]、平均EFF[19.94])


 より細かい考察は、後述で改めての感じになりますけど、実は自分は今季開幕前は、ユトフにあまり期待感を抱けていませんでした。それは、見た目の数字に比して、昨季(三河に在籍)のユトフに「あまり好印象を抱いていなかったから」です。昨季当時のユトフへの自分の正直な評価は、「いい選手だとは思うし、献身的なのは確かに魅力だけど、日本のリズムに馴染めている感覚があまり伝わらないような…。」でした。
 もっといえば、「ハーパーのいない京都を、どうしても想像できない自分がいた」感じなのです。昨季の京都は「ハーパー個人軍」と称されても仕方ないほどに、特に攻撃面ではハーパーへの依存度がとても強い感じで、でもコート外では実は利他的というギャップもあって、「ハーパーのいない京都を、受け入れることができなかった」自分がいたんですよね。



 実は、9月3日の「下京・京都駅前サマーフェスタ」(これがブースターに対しての、事実上の「新体制発表会」です)で、ユトフへの印象・解釈は「根底から大きく変化した」感じではあったのです。
 それまでは「イケメンで、確かにいい選手だけど、そもそも昨季がBリーグのリズムに馴染めている印象がなかったのだけど…」でした。いや、より正確には「三河のリズムに合っていなかった」感じに映っていた(そもそも三河では「ガードナー、コリンズワース」に次ぐ「第3の外国人」の位置付けでしたし)。

 それが、この新体制発表会でのユトフ。自分の印象がガラリと変わった感じですけど、


 【「新体制発表会」(9月3日)で、自分のユトフへの正直な印象。】
 「『ナイスガイ』で、特に『生真面目』な感じがとても好感。」
 「容姿のみならず、内面も『イケメン』じゃん!」
 「京都を既に気に入ってるようで、とても嬉しいよ!」
 「家族、特に娘さんが気に入っているならば、長く在籍できるかも。」
 (ああ、昨季、単純に三河に合っていなかっただけなのかな。)


 上述のような感じだったんですよね。

 では、今季のユトフについてのより細かい考察は、後述で言及させて頂くとして、ここから「NBA時代」「Bリーグ時代」の選手名鑑での記述を通して、読み解こうと思います。


 サイズを生かしたリバウンドとブロックで存在感を発揮。広いシュートレンジを持つ一方でポストプレーはまだ発展途上にある。

 (「2016-17シーズン NBAコンプリートガイド」17頁より。実力指数は「54」です。
 当時のユトフは、「ドラフト外で、トロント・ラプターズに入団」でした。ドラフト外入団のため、扱いとしては「その他の選手」として「3行」の扱いでした。なおユトフは、大学に4年間通っています。)


 ユトフは、実は「元NBA選手」ですけど、NBAでの成績は「通算16試合」にとどまっています。
 で、「NBA選手名鑑」で記述があるのは、「2016-2017」版の1冊のみ、つまりプロ1年目のときのみです。しかもドラフト外入団であるので、選手紹介の文章も「簡単な内容」にとどまっています。

 歩んだ道のりとしては、「NBA(ラプターズで9試合)→Gリーグ→ロシアリーグ(ゼニト)→Gリーグ→NBA(グリズリーズ・ウィザーズで7試合)→Gリーグ→三河→京都」になります。
 2回目のNBA在籍は、コロナ特例での在籍(Gリーグからのコールアップ)のようです。

 ただ、NBA選手名鑑での登場はわずか1回のみでしたけど、
 「サイズを生かしたリバウンドとブロック」「広いシュートレンジ」「ポストプレーは発展途上」
 これは正直、今季の京都でのユトフの印象と、ほぼ合致します。ビッグマンですけど、確かにポストプレーは「レパートリーの一つではあるけど、用いる回数は多くない」印象です。


 では、「Bリーグ時代」の選手名鑑の記述へと、話を進めます。


 ラインから離れても軽々と決める3ポイントシュートやパス精度の高さなど、スペーシングチームへと変貌を遂げる三河に今、最も必要な要素を持つ選手。コービー・フェイダウェイも得意という身体能力の高さも魅力。2019-20シーズンはメンフィス・ハッスルで渡邊雄太と渡邊雄太とチームメイトとなり、1試合平均18.9得点、10.7リバウンド、1.4スティール、1.2ブロックでリーグのオールファーストチームに選出された。

 (「B.LEAGUE 完全ガイド 2021-22」71頁より。
 当時のユトフは「三河」に在籍、Bリーグでの1年目でした。
 「B.LEAGUE 完全ガイド」版の選手名鑑は、「Bリーグ1年目である、完全なる新外国人選手」は、他選手に比して選手紹介の記述が長い傾向です。)


 三河より移籍。昨季は「平均12.8得点、8.2リバウンド、1.9アシスト」を記録。

 (B.LEAGUE 完全ガイド 2022-23」83頁より。)


 今季の記述はとてもあっさりしているので参考外として、注目は昨季の記述です。
 「ラインから離れても軽々と決める3ポイントシュート」「パス精度の高さ」「フェイダウェイを決められる身体能力の高さ」
 これもまた、今季の京都でのユトフの印象を的確に伝えてます。


 (NBA入団時[2016年秋])
 「サイズを生かしたリバウンドとブロック」「広いシュートレンジ」「ポストプレーは発展途上」

 (三河入団時[2021年秋])
 「ラインから離れても軽々と決める3ポイントシュート」「パス精度の高さ」「フェイダウェイを決められる身体能力の高さ」


 こうして考えると、「仰る通りです」の感じです。
 では、「今季のユトフ」について、綴らせて頂きます。


 【「今季のユトフ、昨季のユトフ、昨季のハーパー、『30分換算』。」】
 ユトフ(今季)(出場時間[33:07]、FG%[48.1%]、3P%[41.1%]、FT%[80.0%]、eFG%[57.0%]、TS%[58.6%]、USG%[29.38%]、得点[18.80]、アシスト[2.09]、リバウンド[7.98]、ブロック[1.70]、スティール[1.47]、平均EFF[21.74])

 ユトフ(昨季)(出場時間[25:10]、FG%[48.4%]、3P%[34.2%]、FT%[81.1%]、eFG%[53.3%]、TS%[56.4%]、USG%[23.86%]、得点[15.27]、アシスト[2.28]、リバウンド[9.71]、ブロック[1.69]、スティール[0.97]、平均EFF[22.05])

 ハーパー(昨季)(出場時間[32:26]、FG%[51.3%]、3P%[37.7%]、FT%[73.3%]、eFG%[57.0%]、TS%[59.8%]、USG%[27.93%]、得点[17.66]、アシスト[1.56]、リバウンド[7.94]、ブロック[0.57]、スティール[0.57]、平均EFF[19.94])


 結論から述べますと、

 「ユトフは『ハーパーの上位互換』であるといえる。人間性の素敵さを含めて、『1年でも長く京都に在籍して欲しい!』、それこそ、大阪でいうニュービル、島根でいうビュフォードのように、『球団史に残る選手』になって欲しい!」


 これが、自分の正直な気持ちです。
 今回、こうして調べると、実は昨季のユトフも、「30分換算での平均EFF、主要スタッツ」は、昨季のハーパーを上回っています。
 そう、こんなに素敵な選手を、適切に評価できていなかった自分がとても恥ずかしいですし、ユトフの「選手としての特徴」って、むしろ「Bリーグの外国人選手像としてとても魅力的な選手」であると映ります。



 【ユトフ、今季の成績・パフォーマンスから読み取れる「選手としての特徴」。】

 (1)「圧倒的なシュートレンジ」。ビッグマンの中でも3P試投数の多さが特徴だけど、特にディープスリーの試投が多く、しかもそれを高確率で成功できる。このようなビッグマンは、自分の記憶ではいない。
 (FG試投数に対する3P試投数の比率が、今季のユトフは「43.4%」[成功率「41.1%」]。昨季のハーパーはこの数字は「30.7%」[成功率「37.7%」]であった。)


 (2)「3P能力の高さ」に加えて、「FT能力の高さ」もあり、つまり「総合的な得点能力の高さ」が伺える。
 (FT成功率は、今季のユトフは「80.0%」、昨季のハーパーは「73.3%」。「30分換算での試投数」だと、下記の感じになる。

 今季ユトフ(3P[2.66/6.47]、FT[1.59/1.98])
 昨季ハーパー(3P[1.52/4.04]、FT[2.64/3.60])

 ユトフのFT試投数は、ビッグマンとしては正直少ないけど、成功率が高いので「そういう選手」として肯定的に解釈できる。それに「3P得点数+FT得点数」でだと、

 今季ユトフ(9.57)、昨季ハーパー(7.16)

 であるので、「3P得点数+FT得点数」の高さ自体が、ユトフの(ビッグマン離れした)得点能力の高さを示しているといえる。


 (3)USG%(その選手で攻撃が終わる比率)は今季のユトフが「29.38%」、昨季のハーパーが「27.93%」で、依存度の高さは共通しているといえるが、見た目のアシスト数以上に、ユトフは実は利他的といえる。
 実際、アシスト数は今季ユトフが「2.09」、昨季ハーパーが「1.56」で今季ユトフがより上回るけど、それ以上に特筆なのが、ユトフはハーパー以上に「ハンドリング能力」「視野の広さ」により優れること。今後「ポイントフォワード」的な活用の場面も少なからず考えられるのでは
 (後で述べるけど、ディアロは「ボールスキルが拙い」感があるけど、ユトフはボールスキルが高い水準にある感じで、「インサイドアウトのパス」に加えて、速攻で重要な技術の一つである「タッチダウンパス」もできそうなこともプラスといえる。)


 (4)守備能力の高さ。リバウンドもだけど、特にブロック、スティールが特筆といえる。

 今季ユトフ(リバウンド[7.98]、ブロック[1.70]、スティール[1.47])
 昨季ハーパー(リバウンド[7.94]、ブロック[0.57]、スティール[0.57])

 確かに攻撃能力では、ハーパーはユトフと大きな差はないけど、特に守備能力ではユトフがハーパーをより大きく上回る。ユトフは「ストレッチ4」だけど、それでいて「PG/SGばりのスティール能力」と「センターばりのリムプロテクター能力」は特筆といえる。


 (5)タフネスで、今季の出場時間は1試合を除いて全てが「28分以上」。これは「無駄なファウルが少ない」ことの賜物といえるし、数字以上の「守備能力の高さ」「視野の広さ」の現れで、そういったことを含めての「バスケIQに優れること」の証明といえる。
 加えて「機動力に優れる」、それ故に「速攻の先頭になれる」ので、京都が現在志向する「速いバスケ」との相性が抜群であることもプラス。


 (6)数字に表れない部分、特に「人間性」こそユトフの本質といえる。
 今季のユトフは、率先してハドルを組んでチームを鼓舞する場面が多く、若手選手への声掛けも印象的。今季の京都は「精神的支柱になり得る日本人選手の不在」が不安視されていたが(尤もこれは満田がこの役割を務めており、久保田も急速にリーダーシップに目覚めているので不安は解消されつつある。小西が盛り上げ役として機能していることも大きい)、ライトと共に「お兄さん的存在」として存在意義を示している。
 ハーパーもナイスガイだけど、自分から引っ張るタイプとは必ずしもいえなかった、リーダーシップでより優れる意味でも、ユトフは「ハーパーの幻影」を補って余りある優良外国人とはっきりといえる。


 そう、今季のユトフは「最も輝ける場所に出会えた」ことがとても伝わるのです。それでいて「チームの勝利、チームの成長を第一に考えている」姿勢がとても伝わる。まだ在籍1年目ですが、すっかり京都に馴染んでいますし、向こう数年の「京都の絶対的エース」はユトフである、「ユトフ、久保田を中心にチームを組み立てる」が最も望ましい姿とはっきりといえます。

 イメージとしては「久保田-?-ライト-ユトフ-ディアロ」です。
 (「?」がSGかSFかは、その時々によります。今季の京都は「2ガード戦術」が基本型ですし、ライトは「2ガードの一翼」「SF」の両方に対応できますので。ちなみにライトは今季の入団時に「2年契約」とフィリピンでは報道されていると伺います。)


 で、今季のユトフが特に輝いて映るのは、「お前がエースだ」というか「チームのためにお前が必要だ」という感じが伝わり(正直、昨季の三河では「ガードナー、コリンズワース、西田」に次ぐ「4人目の位置付け」感が拭えませんでしたし)、「より重要な役割を務める」ことに意気に感じるタイプなのかもなあ、と映るのです。いわば「必要とされていることが原動力になっている感がある?」と、勿論プラスの意味として
 それは、昨季のハーパーとは微妙に異なるかもです。昨季のハーパーも「お前がエースだ」「チームのためにお前が必要だ」では共通なのですけど、昨季のハーパーはそれが結果として「全てを自分で背負い込む」感じに、無意識的になってしまったのかもしれないと。

 ですけどユトフ、「選手としての特徴」の短所もある訳で、それが
 「FT試投数の少なさ(成功率は高い)」
 「パワー型ビッグマンへの対応が苦手?」「スコット[宇都宮]、エサトン[名古屋D]、ホーキンソン[信州]には苦しんでいた感が)
 この2つが正直ありますけど、これについては「そういう選手だから」と目を瞑るしかない、他の選手で補おうの感じです。


 上述のことを踏まえて、ユトフの「選手としての特徴」をまとめると、下記の感じになります。


 【ジェロード・ユトフ(京都)、選手としての特徴(まとめ)。】
 (1)「圧倒的なシュートレンジ」。3P能力が高く、試投数も成功率もとても高い部類である。「ストレッチ4」の長所に特化の選手ともいえる。

 (2)USG%(その選手で攻撃が終わる比率)が高い傾向であり、「より大きな役割を意気に感じる」といえる。「得点能力の高さ」と共に、「ハンドリング能力」「視野の広さ」をも併せ持つので、「ポイントフォワード」的な起用にも対応できそう。

 (3)「守備能力の高さ」。特に「PG/SGばりのスティール能力」と「センターばりのリムプロテクター能力」が特筆といえる。

 (4)「タフネス」「機動力に優れる」「速攻の先頭になれる」ことも大きな特徴。それ故に京都が現在志向する「速いバスケ」との相性が抜群であることもプラス。

 (5)「ストレッチ4」だけど、ポストプレーはむしろ不得手な傾向で、ドライブの動きはむしろSFのそれに近い。加えて「FTは成功率は高いが試投数は少ない」ことにも留意が必要。
 で、機動力と読みを生かした守備に優れる一方で、パワー型ビッグマンへの守備は苦手である。


 (6)「上述の5つの特徴」を踏まえると、本質的には「PFに特化」の選手といえる。攻撃面だけを考えれば「スモールバスケでのC起用」は可能ではあるけど、守備面をも考慮すると「C起用は基本的には望ましくない」。

 (7)人間性が魅力的。「生真面目」「フォアザチーム」「リーダーシップに優れる」等、「日本人以上に日本人」といえる。しかも「イケメン」。


 そう考えると、ユトフとビッグマンでデュオを組む「ディアロ」の資質能力が、重要になってきます。
 では、(その3)において、「ディアロ」の特徴の分析を、綴らせて頂きます。


 【バスケットボール#19B】

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