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まず、前回の記事、(その1)(その2)をリンク添付させて頂きます。
では、執筆を進めます。
なぜ今オフの移籍市場で、宇都宮は「正PGのグレードアップ」が必要であるか、「求められる資質能力」は何か、そして「ブレックスメンタリティー」とは何か?
ここまでで、想像以上に文字数を要してしまっていますので、これから「今オフの移籍市場で、宇都宮の最大の要補強ターゲットは『正PGを務め得る新外国人』である!」ことの考察を綴らせて頂くのですけど、そのためにも、これまでの話の流れを整理させて頂きます。
では、「今オフの移籍市場での、宇都宮の最大の要補強ターゲット」と自分が考えている「正PGを務め得る新外国人」を、綴らせて頂きます。
いま、(その1)でも示させて頂いた、「宇都宮のチーム成績の変遷」を改めて示させて頂きました。意図としては、「宇都宮にとって要改善のポイントはどこか」ということです。
「もともと『守備型』のチームカラー」であったとはいえ、それを考慮しても「『得点力欠乏症』がとても深刻である」こと、それと「チームEFF」自体が「昨季5位→今季21位」では「勝てるはずがない」ことが伝わるかなです。
ですけど、宇都宮の「まずはよい組織的守備ありき」のチームカラーはこれからもずっと続けて然るべきことと思っていて、「得点力欠乏症の克服」は「組織的守備ありき」との両立がまず大前提である、と伝えたいこと。
その意味で、「特に気に掛かるスタッツ」があります。
そう、いま挙げたことから、今オフの宇都宮にとって、「新外国人の正PGに求められる資質能力の優先順位」が見えてきます。
そう、宇都宮の代名詞は「ブレックスメンタリティー」です。ずっと根付いてる、いわば「チームのフィロソフィー(理念)」といえますけど、自分も一バスケファンとして改めて問い直す意味をも含めて、関係するリンク添付をさせて頂きます。
いまこうして改めて調べさせて頂いて、自分もとても学びですけど、
「ディフェンスでエナジーを出し切ること」「ディフェンスの強度」「ディフェンスから走れること、トランジションを素早く」
とにかく「ディフェンス」「エナジー」が強調されています。この2つが「ブレックスメンタリティー」の「最大のキーフレーズ」といえます。
で、これは自分の「感覚的な解釈」ですけど、
トランジションが全くできていない、とまでは思いません。ですけど、「無意識的に原点を見失ってしまっているような…。」と。
そう、今季の宇都宮への「漠然とした疑問符」の正体が読み解ける、「ディフェンスでのエナジー」ができなくなってきている、それ故に「トランジションの低下」「スティール数の大幅な減少」に直結していると。
そう考えると、
のです。そう考えると、「アシスト数」「スティール数」が最重要指標であるといえますし、あるいは現時点での選手像としては
になります。ちなみに河村、齋藤、ベンドラメのそれぞれの主要スタッツを「30分換算」で計算すると、下記の感じです。また、タイプは異なりますけど「スコアリング能力が魅力」の安藤(島根)も、参考として併せて載せます。
ちなみに、今季にBリーグ入りしてハイパフォーマンスを示している「コブス(A東京)」及びBリーグを代表する優良外国人である「ニュービル(大阪)」の今季スタッツも、参考指標として示します、これも「30分換算でのスタッツ」です。
これに加えて、得点能力、特に「3P能力」「FT能力」も求められればより望ましい感じです。得点能力的なスタッツも、併せて示させて頂きます。
ちなみに「30分換算でのFG試投数」では、今季の宇都宮は下記の感じです。
以外にも、主力選手の「30分換算でのFG試投数」は「思ったほど多くはない」ことが伺えます(そして比江島と遠藤のFG試投数がさほど差がないことに正直驚きです)。で、宇都宮の「絶対的センター」であるスコットは、本質的には「守備型&使われる型」です。
そうなると、「新外国人の正PG」は「周りを活かしつつ、自らもある程度以上のFG試投数を放つ」ことが恐らく考えられます。
そう考えると、「正PGに求めたい要求スタッツ」が見えてきます。イメージとしては、下記の感じです。
で、自分がイメージしているのは、それこそ「今季の横浜BC」のような感じを「今オフの宇都宮」に重ね合わせてるイメージです。と申しますのも、「今季の横浜BC」は、
「『チームEFFと総勝利数』には、ある程度の相関関係がある」傾向ですので、そうなると「チームEFFを上げないと勝負にならない」と。
で、今季の横浜BCは「チームEFFが『5.33の上昇』」です。勿論、ジャクソン、オリバーと良質の新外国人の補強があったことに考慮が必要ですが、全体的に若いチームであることをも考慮すると、今季の横浜BCのチームEFFの上昇は「河村が日本人no.1の正PGとして上り詰めてること」との強い関係が伺えます。
で、宇都宮の今オフは「コアメンバーを変えずに、でも再構築をしたい」のイメージな訳です。それでいて「チームEFFをできるだけ一気に引き上げたい」、そうなると「良質な正PGの補強、それもできれば河村、齋藤レベル」の補強が欲しいイメージです。
コブスの今季EFFが「17.62」、ニュービルの今季EFFが「18.33」です。
勿論、この2人は「Bリーグの歴代でも有数の優良外国人」ですし、特にニュービルは「ビュフォード、ニック・ケイと同等以上の歴代最高レベル」ですけど、いわば「歴代有数レベルの新外国人の正PG」が欲しい、と述べていることと同義になります。
ですけど、宇都宮の場合、2つの要素を考慮の必要があります。
そう、今オフの宇都宮の最大の要補強ターゲットである「新外国人の正PG」について、
「求められる『資質能力』『要求スタッツ』」
は見えてきました。では「具体的な補強候補」についての言及へと、話を進めます。
「新外国人の正PG」の補強の考え方は2つある、「来季1年限りと考えて来オフまでのつなぎで中堅・ベテランを補強」か「劇薬を覚悟で中長期的スパンで若手を補強」か。
前述で、「新外国人の正PG」について、「求められる『資質能力』『要求スタッツ』」は見出せました。特に「資質能力」は
そう、「求められる要求レベル」がとても高いです。これを踏まえて「より具体的な補強候補」を考える必要があります。
で、「新外国人の正PGの補強」において、まず「2つの考え方のうち、どちらの路線を選ぶのか?」が重要になります。
結論から先に述べますと、
と考えますけど、まずは「1つ目の路線」、つまり「『来季1年限り』と考えて『来オフまでのつなぎ』で『中堅・ベテランを補強』の路線」での「より具体的な補強候補」から綴ります。
まず、「Bリーグの他球団からの補強候補」から考えます。
候補は「2人」。「レイナルド・ガルシア(B2佐賀)」「コーディ・デンプス(富山)」です。
明らかに「ガルシア≧デンプス」であることが伺えますし(リーグレベルを割り引いて考慮しても)、デンプスも「B1レベルの正PG」ではありますけど、「守備能力」「3P能力」「eFG%」がいずれも「宇都宮のニーズに不一致」です(3P成功率は「27.5%」)ので、デンプスは補強候補自体から外れます。
で、ガルシアは「3P能力」は弱点といえますが(3P成功率は「31.6%」。というか3P試投数自体がPGとしては多くない傾向が明確)、「守備能力」「eFG%」がとても高く、「FT%」も「78.5%」と水準レベルです。
何よりもガルシアの特筆は「圧倒的なスティール能力→トランジションの素早さ」及び「ドライブの鋭さでバスカン[アンドワン]を獲る能力の秀逸さ」です、これは「3P能力の拙さ」を補って余りありますし、「eFG%が高い」ということは「プレー選択が的確」、つまり「バスケIQの高さ」が伺えます。
(ガルシアは昨季は「eFG%『52.5%』、スティール『2.75』、A/TO『2.73』」と、「得意なことのスタッツの高さ」が伺えます。)
そう考えると、「Bリーグからの補強」だと「ガルシアの事実上1択」ですけど、ネックは4つあります。
ガルシアは能力自体は高いですし、獲得が叶えば「ある程度は機能できそう」とは思いますが、獲得の場合は「恐らく2年契約の提示が必要」ですので、「年齢構成の高齢化の改善と明らかに矛盾する」リスクを考えると、「問題の先送りの意味で、より望ましい補強とはいえない」感です。
「年齢面に目を瞑れば」と割り切るならば、話は別ですけど。
そうなると、おのずと「1年契約でのつなぎ」路線でだと「海外リーグからの補強」になります。「求める資質能力」に合致し得る選手として、ここでは「2人」を挙げます。
(←豪州NBLの10球団のロスター[所属選手]の契約状況の一覧。一部、「Bryce Cotton」がPerthではなくて「illawarra」であるなどの誤植があることに留意されたしです。)
(←「黒に黄緑のラインのチームの【背番号14】」が「Browme」です。
リンク添付の2試合、1試合目は「7得点、11アシスト、4スティール」。
2試合目は「12得点、10アシスト、2スティール」です。)
今季の「豪州NBL」のアシスト王ですので、移籍市場に出る可能性があるかは不透明ですが、移籍市場に出るなら「有用な選択肢の一つ」でしょう。
イメージ的には「まずは1年契約で試して、来季のパフォーマンス及び来オフに考え得る情勢を見極めた上で契約延長をも含めて検討」でしょうか。
獲得の場合、「アシスト、守備ではとても有用」と考えますし、「周りを活かす術が上手い」「速いバスケを得意とする」ので、その意味で「求める資質能力に合致」といえます。「周りの選手のEFFを引き上げる一助になり得る可能性はある程度期待できるかも」です。「A/TO」は「今季2.47」で、河村、齋藤には恐らくやや劣りますが、「良質の正PG」とはいえます。
その一方で得点能力が不得手なので(キャリアを通して「eFG%で『50%超え』がほとんどない)、「FG試投数は好調時でない限りは限定的になる」感です。ですけど視点を変えれば、「比江島を1st、スコットを2ndとオプションの序列を崩さずにチーム強化を」の意味ではプラスになり得る感です。
(「オレンジのチームの【背番号3】」が「Scott」です。
リンク添付の2試合、1試合目は「31得点、4アシスト」。「0:42」ではタッチダウンパスを成功させて、「2:28」では「4Q,0:30,82-83」から決勝の逆転3P成功をしています。
2試合目は「19得点、7アシスト、2スティール」です。)
「できることの幅は広いですが、できることの質ではBrowneにより分がある」感ですので、移籍市場に出るならば「有用な選択肢の一つ」ですが、優先順位的には「Browne≧Scott」といえます。
イメージ的には「まずは1年契約で試して、来季のパフォーマンス及び来オフに考え得る情勢を見極めた上で契約延長をも含めて検討」でしょうか。
ただ、チーム成績的にはBrowneのいる「Southeast Melbourne」は「勝率.500前後」に対して、Scottのいる「Cairns」は昨季は再建チームでしたが今季は「2位」と好調です。移籍市場に出る可能性があるかは不透明ですが、「フォアザチーム」の傾向であること、それと「比江島を1st、スコットを2ndとオプションの序列を崩さずにチーム強化を」の意味では「検討の意義はある」といえます。
そう考えると、ここに挙げた選手では、「ガルシア(B2佐賀)≧ブロウン(豪州NBL)≧スコット(豪州NBL)」の順に補強を要検討ですけど、いずれも「B1レベルの良質の選手」ですし、特にブロウンは「CSレベルでもいけそうでは」の感ですけど、「河村、齋藤と同等程度のレベル」かというと、恐らく微妙でしょう。
そうなると、「2つ目の路線」、つまり「『劇薬』『ハイリスク』を覚悟で、『求める資質能力により合致し得る若手PG』を『中長期的な軸』として全力で補強を目指す路線」がより望ましいのでは、と考えるのです。
で、それに該当し得る「具体的な補強候補はいるのか?」ですけど、「めぼしい補強候補はいる」と考えてます。それをこれから綴ります。
今オフの移籍市場で、宇都宮の最大の要補強ターゲットは「新外国人の正PG」。劇薬だけど、ドンピシャの補強候補がいる、「NCAAのライジングスター」が!
(←リンク添付の説明。
1つ目は「RealGM」さんの「ノウェルのNCAAでのこれまでのスタッツ」。
2つ目は「RealGM」さんの「今季のNCAA全体でのスタッツ、特にアシスト数のランキング」。「ノウェルは全体で2位」です。
3つ目は「NBADRAFT.NET」さんの「2023年NBAドラフトでの予想評価値」。「N/A」がずらりと並び、つまり「評価対象外」です。
4つ目は「ESPN」さんの「ノウェルのNCAAでのこれまでのスタッツ」。
5つ目は「ESPN」さんの「ノウェルのNCAAでの今季のスタッツ」。)
(←リンク添付の説明。
1つ目。「白色のチームの1番」がノウェル。「14得点、7アシスト、4スティール」。
2つ目の前半部分は「薄紫色のチームの1番」がノウェル。「23得点、10アシスト、7スティール」。
2つ目の後半部分は「黒色のチームの1番」がノウェル。「36得点、9アシスト、3スティール」。
3つ目。「黒色のチームの1番」がノウェル。「32得点、14アシスト」。
「スピード」「アシスト能力」「身体の使い方」「リングアタック」といずれも質の高さが伝わるかなですけど、とりわけ特筆は「シュートレンジ」で、「1つ目、1:56」「2つ目、0:35」「2つ目、1:30」「2つ目、1:49」「3つ目、1:40」と[とりわけアンダーラインで示した2つの3P]、「すさまじいシュートレンジ」であることが伝わるかなです。)
(←八村。NBA入り直前「3年生、ジュニア級」は「PER(27.26)」。)
(←渡邊。NBA入り直前「4年生、シニア級」は「PER(18.80)」。)
(←富永。今季の「3年生、ジュニア級」は「PER(19.22)」。)
(←ニュービル。「4年生、シニア級」は「PER(22.49)」。NBA未経験。)
(←ビュフォード。「4年生、シニア級」は「PER(18.30)」。NBA未経験。)
(←コットン[現パース]。「豪州NBLの生ける伝説」。
NBA入り直前の「4年生、シニア級」は「PER(22.68)」。)
(←ケイ・フェルダー[現山西]。「中国CBAで長く活躍」。
NBA入り直前の「3年生、ジュニア級」は「PER(27.17)」。)
(←コフィ・コーバーン[新潟]。昨秋に新潟に入団。
新潟入団の直前の「3年生、ジュニア級」は「PER(32.76)」。)
いま、何人かのデータを用いさせて頂いたように、NCAA1部で「PERが24.65」は、ニュービル(22.49)、ビュフォード(18.30)を上回る数値で充分にすごいことですけど、「173cm」の小さな体格、及び「5年生、シニア級」であることをも含めて、「NBAには恐らく手が届かない」こと。
で、「180cm未満のPG」ですので、「ユーロリーグ」レベルでもまずニーズがないこと(ただし「ユーロカップ」「欧州各国リーグ」レベルならば少なからずあり得る)、そう考えると最有力は「中国CBA」です。あるいは「給与ではない、どうしてもNBAへ!」をより優先させるならば「Gリーグ」から目指す道も勿論あり得ます。
(いまは「2way契約」が創設されていますし、その可能性もゼロではないと思いますけど、それでも「173cmという身長」はネックになるのでは…、と自分は考えていますが。
それと「豪州NBL」は、180cm未満のPGはかつてはいたけど、今季はいません。リーグレベル的にはノウェルも「プロ生活開始時の有力な選択肢の一つ」と想像しますけど。)
ですので、1月2日に「新春特別企画」的な位置付けで執筆させて頂いた「河村勇輝の海外挑戦の可能性」でも綴らせて頂きましたけど、河村だってその持っているスキルはNBAで観たいと心情的には感じます、ですけどNBA側の傾向がこの数年で一気に変化していること、そう考えると河村も
「来オフの海外挑戦はとても現実的だけど、挑戦先は『中国CBA』あるいは『豪州NBL』になるのでは?」
との趣旨で綴らせて頂いたんですよね。
で、特に留意が必要なのは「人間性」であると自分は思っています。
特にバスケットボールは球技の中でも「心を通わせることがとても大切なスポーツ」ですので、「能力は高いけど人間性はよくない」人間は最もいて欲しくない感じですので。
そう考えるとなおさら、「ニュービル、ビュフォード、ニック・ケイ」等の現役の優良外国人、あるいは「ロシター、ファジーカス、エドワーズ、ブラウン」等の現役の帰化選手、特にいま名前を挙げた選手に共通するのは「『一緒に仕事がしたい』と思える『人間性の素敵さ』」なんですよね。
ですので、いまこうして「新外国人の補強候補に推す選手」を挙げさせて頂く際に、能力面から読み解くことにならざるを得ないのが、正直とてももどかしさがあります。
こうして、「ノウェル、河村、齋藤、ニュービル」の今季スタッツを比較させて頂くと、勿論、もしもノウェルが実際にBリーグ入団が叶えばの過程の域を出ませんけど、
そう、「アシスト能力」が高く、「守備能力」は恐らく歴代有数レベルで、それに宇都宮の現有戦力に照らせば恐らく「ある程度のFG試投数が求められる」、それでいて「3Pに自信を持ち(成功率はまずまずだが)、FTが得意である」と考えると、「想像されるスタッツ」が見えてきます。
(ちなみに実はニュービルはNCAA時代を含めて、キャリアで「ディフェンシブレーティングが100を切った」ことはほとんどないです。)
現実的には、ノウェルがBリーグ入団になる場合は、「守備が得意な安藤誓(島根)」のような感じになるのでは?と想像しています、ただ「守備でエナジーを出せそう」な意味ではとても期待できる一方で、チームスタイルでの立ち位置的には恐らく「よくも悪くも河村に近い感じになりそう」ですので、負担が大きくなることも容易に想像できるかなと。
「FT成功率」「3P/FG試投率」は河村を上回りそうなことはプラスですし、そう考えると「アシスト数が7本台」「3P成功率が30%~35%程度」でも充分なハイパフォーマンスになりそうといえます。
ただ、ほぼ確実に「新人にしてエース」になりそうですので、プレースタイル的にはスコットや3Pシューターとの好相性は望めますけど、比江島との相性は「やってみなければわからない」はやや不安感にはなります。これに加えて、ノウェルは「173cmで(日本人PGと同等の)低身長」ですので、「第2PGは『大型PG』がより望ましい」という「選手編成上の制約」がつくことも留意が必要です。
ですけど裏を返せば、(新外国人候補に推す)ノウェルが比江島との融合に成功できれば、「ノウェル、比江島、スコット」の「超強力なBIG3」誕生になり得る、それこそ「宇都宮のV字回復になり得る」、だからこそ今オフの宇都宮の最重要ポイントである「正PGのグレードアップ」は、「リスク、劇薬を覚悟の上でもノウェルを取って成功できればハイリターンが見込める」と強く推すのです。
ですけど、外国人を正PGにする、それも特に「3年以上の中長期的なスパンを前提での若手外国人の正PGの補強」は、それ自体が正直「劇薬」であると自分は考えてます。
実際これは、大阪がニュービルを擁することで、いま「劇薬」に向き合い続けている訳です。大阪の場合、まさしく「ハイリスク&ハイリターン」といえますけど。
そう、外国人(とりわけ若手外国人)を正PGにすることはそれ自体が「劇薬」であること、特に「個人軍化リスク」がその一つです。ですけど「活かし方」を見出せれば、それこそ(日本人PGですが)河村を擁する横浜BCのように「河村もチームも共に輝ける」と。
で、ノウェルは「最大の魅力がアシスト能力&守備能力」ですので、本質的には「フォアザチーム」のマインドを持っている(と思われる)、ですので「個人軍化リスク」はある程度は折り合いをつけられるのではと考えるのです。
むしろより不安感は、はっきり述べれば「いままでのBリーグの歴史でならば来なかったであろう良質のレベルの新人外国人」である訳で、恐らく「『中国CBA』など海外他球団からも声が掛かる可能性が充分に考えられる」訳で、それほどに良質のレベルの資質能力であるノウェルを
「『Bリーグ』でプロ生活を開始することの意義、メリットをいかにして説得させられるのか?」
これが、ノウェルの補強実現の最大の障壁であると考えます。
(おそらく資金面は、コーバーンの前例を考えると「思ったよりも掛からない」可能性が高い?感じですけど。)
そう、日本のファンの傾向は、たとえ外国人選手でも、一定年齢以上のベテランでない限りは「複数年単位で在籍してくれる、自分たちにとってとても大切な存在」と称える傾向ですし、「給与未払いリスクがまずないこと」はとても大きな長所であると自分は考えるのです。
(最も移籍の仕方次第では「裏切り者」「金の亡者」「恩知らず」など、いわば罵詈雑言を浴びせることが少なからずあることも現実ですが…。)
確かに、給与自体は恐らく「中国CBA」がより上回るといわれてます。ですけど「1年でも長くうちの球団にいて欲しい!」の熱意はBリーグがより上回る、と自分は考えるのです。
それに「治安のよさ」。個人的にはいまの日本社会は「ギスギスしている社会」と感じてますけど、その一方で「思いやりに満ちる人間」も確実に少なからず存在しています。それに日本は「銃社会とは真逆といえる」、これは大きな長所の一つでしょう。
それと「教育環境のよさ」。いずれ子どもを育てるにあたり、ある程度以上の教育資源はあるといわれてます。野球でもいえますが、1年でも長く日本でプレーしたい理由に、「子ども、妻が日本を気に入っているから」が少なからず挙げられてますし。
そう考えると、「獲れる可能性は少なからずある」と考える、ですので
このことが、今回のnote記事で自分が強く伝えたいことです。
勿論、現実論としては「NCAAから直接で、しかも良質レベルの新人外国人」を獲れる可能性自体が「高くはない」感じです、ですけど一方で「NCAAから直接で、しかも良質レベルの新人外国人のPG」を獲れる貴重なチャンスであることも、恐らくそうです。
6月の半ばか下旬に「NBAドラフト」がありますので、それを終えてからになりますけど、いまのうちから水面下で「うちはあなたを大切な補強候補として考えていますよ、日本に、Bリーグに興味があれば是非ともです」との強い姿勢を示し続けることは大切であると考えるのです。
勿論、結局は「どうなるか、見てみよう」(Let's see)ではあるのです。
ですけど、少なくともはっきりといえることがあります。
宇都宮は、これからどこへ向かうのか。一バスケファンとして、温かく見守りたい、いまはこれが正直な想いです。
【バスケットボール#22C】