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2023年新春、なぜ宇都宮は、今季に一気に輝きを失っているのか?(その3。「今オフの最大ターゲットは新外国人の正PG補強!」)【バスケ】【Bリーグ】

 前記事エントリーのリンク添付

 まず、前回の記事、(その1)(その2)をリンク添付させて頂きます。



 では、執筆を進めます。


 なぜ今オフの移籍市場で、宇都宮は「正PGのグレードアップ」が必要であるか、「求められる資質能力」は何か、そして「ブレックスメンタリティー」とは何か?


 ここまでで、想像以上に文字数を要してしまっていますので、これから「今オフの移籍市場で、宇都宮の最大の要補強ターゲットは『正PGを務め得る新外国人』である!」ことの考察を綴らせて頂くのですけど、そのためにも、これまでの話の流れを整理させて頂きます。


 【今回のnote記事、これまでの話の流れを簡単に整理。】

 (1)なぜ宇都宮は、今季に一気に輝きを失ってしまっているのか?

 [1]いなくなって浮き彫りになった「安齋竜三HCは偉大であった」。
 (→佐々宜夫HCからの交代が必ずしも必要とまでは思わないが。)

 [2]「点を取る形」で「比江島の個の力」「スコットへのハイロープレイ」の2つに多くを依存していた。また、「正PGは鵤のままでいいのか?」について、「守備面での長所よりも攻撃面での違和感がより大きくなってしまった結果」といえる感が。

 [3]「年齢構成の高齢化」は、2021年の年明けからずっと指摘され続けていた。それから2年、ついに「膿が噴き出た」帰結といえるのでは?

 [4]「機能できてないアジア枠(ヤン・ジェミン)」。そもそも宇都宮は「スコットの将来的な帰化希望」を抱えていることが想像の感じで、つまり「スコットの帰化の実現」を見据えつつ、それでいて「新B1構想」参加を考えると「コンテンダーへの返り咲き」との同時並行が求められる現実があること。

 [5]「テーブス」「フィーラー」という「放出した2人の穴」は想像以上に大きかった感が。それと「マブンガの入団」は結局「ハレーションを生んだだけ」に終わる「悲しい結末」になった感が。今季の宇都宮が「何かがおかしい」がずっと続いてるのは「マブンガによるハレーション」を退団後の現在もずっと引きずり続けているからの面も。

 [6]「同じ方向を向こう」とする意識自体は失われていないし、「スタメン5人組」が揃うときの連携自体は健在ではある。だけど「全体的なチームケミストリーは、ほぼ壊れかかっている」。

 →上述の6つのことが複合的に絡まったこと、及び「島根、広島、横浜BCなどいくつかの他球団の急成長」も絡んで、「再構築が必要」に陥っていること。


 (2)今オフの移籍市場での、宇都宮の「要補強ターゲット」。

 [1]「『正PGのグレードアップ』、具体的には新外国人。タイプ的には特に『アシスト能力、守備能力を兼備』がより重要である。」(→後述でより深く言及。)
 [2]「『正PFを務める、良質の日本人ビッグマン』、具体的には『シェーファー(三河)』。」
 [3]「『SGにも対応可能である、エースキラー型(守備型)である第2PG』、具体的には『青木(広島)』。」

 (シェーファーは「この1月末で25歳」、青木は「この6月で28歳」であるので、「新外国人の正PGの補強」をも含めた3つの補強で「年齢構成の高齢化の改善」になり得ること。)

 (上述の3つに加えて、機能できていない選手の放出も併せて必要。「ヤン・ジェミン」は契約を1年残しているが能力自体はあるので「より輝ける他球団への1年レンタル(事実上は片道切符だが)」。「荒谷」も「より出場機会を確保できる他球団への1年レンタル」が必要と考えること。)


 【今季の宇都宮の、現時点での選手編成。】
 (〈〉の選手は「今季限りで放出」のイメージ。「ヤン・ジェミン」「荒谷」は「B2球団へのレンタル放出」を想定です。)

 スタメン(鵤[7.98]-遠藤[8.83]-比江島[14.33]-フォトゥ[18.32]-スコット[20.89])
 主な控え(高島[3.60]、〈ヤン・ジェミン〉[6.52]、〈ジェレット〉[12.70]、竹内公輔[9.67])
 他の控え(〈田臥〉[×]、〈笠井〉[×]、渡邉[4.68]、〈喜多川〉[4.28]、〈荒谷〉[3.46])


 【今オフ・来季の宇都宮の、現時点での理想布陣。】
 (〈〉の選手は「今オフの補強ターゲットの選手」です。)

 スタメン(〈新外国人〉[×]-鵤[7.98]-比江島[14.33]-〈シェーファー〉[7.87]-スコット[20.89])
 主な控え(〈青木〉[2.98]、遠藤[8.83]、高島[3.60]、竹内公輔[9.67]、フォトゥ[18.32])
 他の控え(渡邉[4.68])


 では、「今オフの移籍市場での、宇都宮の最大の要補強ターゲット」と自分が考えている「正PGを務め得る新外国人」を、綴らせて頂きます。


 【宇都宮、チーム成績の変遷。】
 (「2019-2020」~「今季(2022-2023)」の4年間で計算。)

 勝利数的な実際順位  (2位→1位→6位→15位)
 チームEFF      (4位→4位→5位→21位)
 平均得点数      (5位→10位→13位→24位)
 平均失点数      (2位→1位→1位→4位)
 FG試投数       (4位→2位→10位→16位)
 3P試投数       (6位→6位→17位→17位)
 FT試投数       (16位→6位→9位→20位)
 チームTS%      (6位→12位→11位→23位)
 平均アシスト数    (5位→11位→13位→20位)
 平均リバウンド数   (7位→3位→4位→13位)
 平均スティール数   (4位→4位→11位→23位)


 いま、(その1)でも示させて頂いた、「宇都宮のチーム成績の変遷」を改めて示させて頂きました。意図としては、「宇都宮にとって要改善のポイントはどこか」ということです。

 「もともと『守備型』のチームカラー」であったとはいえ、それを考慮しても「『得点力欠乏症』がとても深刻である」こと、それと「チームEFF」自体が「昨季5位→今季21位」では「勝てるはずがない」ことが伝わるかなです。
 ですけど、宇都宮の「まずはよい組織的守備ありき」のチームカラーはこれからもずっと続けて然るべきことと思っていて、「得点力欠乏症の克服」は「組織的守備ありき」との両立がまず大前提である、と伝えたいこと。

 その意味で、「特に気に掛かるスタッツ」があります。


 ・「FG/3P/FT試投数(16位/17位/20位)、アシスト数(20位)」
 [→組織的な攻撃自体ができてない、FG試投に持ち込める展開をつくれなければ得点自体ができない、故に良質なハンドラーを。]
 ・「チームTS%(23位)」
 [→FG試投数自体が少ない上に、成功率も低い、これは「タフショットを多く打たされてる」ことの現れでは。「よりアップテンポを可能にするハンドラー」が要補強なことが見えてくる。]
 ・「平均スティール数(23位)」
 [→「最も要改善のスタッツ」が「スティール数の向上」。「よい守備ができなくなってる」ことをわかりやすく示してる。これは宇都宮の組織的守備は「スタッツに現れにくい好守備が少なからずある」を考慮しても。
 つまり「新たなる正PG」は「守備能力、特にスティール能力に優れる」がとても重要といえるし、スティール数の向上は「守→攻の切り替えの質の向上」に直結すること。]


 そう、いま挙げたことから、今オフの宇都宮にとって、「新外国人の正PGに求められる資質能力の優先順位」が見えてきます。


 【今オフの宇都宮、「新外国人の正PGに求められる資質能力の優先順位」。】

 (1)「『アシスト能力』と『守備能力(特にスティール能力)』を高次元で兼備していること。」
 (2)「よりアップテンポなバスケに対応できること。故に『スピード能力』がとても重要。及び『フォアザチームの姿勢』であること。」
 (3)「『BIG3の一翼』を務める想定なので、『ある程度の得点能力、特に3P能力』及び『水準以上のFT能力』があるとより望ましい。」
 (4)「(『年齢構成の高齢化の改善』が目下の課題であるので)できれば『ある程度以上の若さ』があるとより望ましい。」



 そう、宇都宮の代名詞は「ブレックスメンタリティー」です。ずっと根付いてる、いわば「チームのフィロソフィー(理念)」といえますけど、自分も一バスケファンとして改めて問い直す意味をも含めて、関係するリンク添付をさせて頂きます。


 【「ブレックスメンタリティー」を読み解く、安齋竜三前HCの言葉。】

 「ディフェンスからトランジション(攻撃への切り替え)で得点を取っていく」「ディフェンスから走れること」
 「ブレックスというチームにプライドを持って、全員で同じ方向を向いて進んでいけるように」
 「ディフェンスのエナジーやアグレッシブさを出すこと。一番重要なのは、チームがそれに対して一つの方向を向いて戦うことです」
 「ディフェンスの強度、全体的なやり始めの場所。前からハードにプレッシャーをかける」
 「ディフェンスにすべてを使い果たしてほしい」「サボらない」


 いまこうして改めて調べさせて頂いて、自分もとても学びですけど、
 「ディフェンスでエナジーを出し切ること」「ディフェンスの強度」「ディフェンスから走れること、トランジションを素早く」
 とにかく「ディフェンス」「エナジー」が強調されています。この2つが「ブレックスメンタリティー」の「最大のキーフレーズ」といえます。

 で、これは自分の「感覚的な解釈」ですけど、

 「2020-2021」(「守備の強度」は伝わるが、攻撃は「ハーフコート主体」の感が)
 「2021-2022(昨季)」(全体的には「ややハーフコート寄り」だが、「トランジションを素早く」の意識は共有されていた。一方で「超守備的」な傾向がむしろ顕著になってきていたが)
 「2022-2023(今季)」(「超守備的」「ハーフコート主体」がより顕著に。「守備の強度への意識」は健在だが、強度自体は落ちてきてる)


 トランジションが全くできていない、とまでは思いません。ですけど、「無意識的に原点を見失ってしまっているような…。」と。
 そう、今季の宇都宮への「漠然とした疑問符」の正体が読み解ける、「ディフェンスでのエナジー」ができなくなってきている、それ故に「トランジションの低下」「スティール数の大幅な減少」に直結していると。

 そう考えると、

 『ディフェンスでのエナジーを出せること』『トランジションでの攻撃の第1手になれること』が「新外国人の正PGへの『最も求められる資質能力』と考える。」

 のです。そう考えると、「アシスト数」「スティール数」が最重要指標であるといえますし、あるいは現時点での選手像としては

 「『河村(横浜BC)、齋藤(名古屋D)、ベンドラメ(SR渋谷)』のような選手タイプ。かつ『河村、齋藤と同等以上のEFF』であることがより望ましい。」

 になります。ちなみに河村、齋藤、ベンドラメのそれぞれの主要スタッツを「30分換算」で計算すると、下記の感じです。また、タイプは異なりますけど「スコアリング能力が魅力」の安藤(島根)も、参考として併せて載せます。

 【河村、齋藤、ベンドラメ、安藤の「主要スタッツ、30分換算」。】
 (「A/TO」とは「アシスト/ターンオーバー」、つまり「ターンオーバー1回に対して何回アシストできたか」の意味。)

 河村(EFF[21.67]、アシスト[10.22]、スティール[1.65]、A/TO[3.10])
 齋藤(EFF[19.29]、アシスト[9.21]、スティール[1.97]、A/TO[3.19])
 ベンドラメ(EFF[13.33]、アシスト[5.24]、スティール[1.75]、A/TO[2.07])
 安藤(EFF[11.97]、アシスト[3.25]、スティール[0.61]、A/TO[2.64])

 

 ちなみに、今季にBリーグ入りしてハイパフォーマンスを示している「コブス(A東京)」及びBリーグを代表する優良外国人である「ニュービル(大阪)」の今季スタッツも、参考指標として示します、これも「30分換算でのスタッツ」です。


 【コブス、ニュービルの「主要スタッツ、30分換算」。】
 (「A/TO」とは「アシスト/ターンオーバー」、つまり「ターンオーバー1回に対して何回アシストできたか」の意味。)

 コブス(EFF[17.62]、アシスト[4.92]、スティール[0.80]、A/TO[2.93])
 ニュービル(EFF[18.33]、アシスト[4.78]、スティール[1.09]、A/TO[2.10])


 これに加えて、得点能力、特に「3P能力」「FT能力」も求められればより望ましい感じです。得点能力的なスタッツも、併せて示させて頂きます。


 【河村、齋藤、ベンドラメ、安藤、コブス、ニュービルの「得点面での主要スタッツ、30分換算」。】
 (「A/TO」とは「アシスト/ターンオーバー」、つまり「ターンオーバー1回に対して何回アシストできたか」の意味。
 「FG&A」とは「FG試投数+アシスト」の合計数。
 「3P/FG」とは「FG試投数に対する3P試投数」の%。)

 河村(FG試投数[15.77]、アシスト[10.22]、FG&A[25.99]、A/TO[3.10]、3P/FG[42.9%]、eFG%[49.0%]、TS%[52.5%]、USG%[31.60%])
 齋藤(FG試投数[11.30]、アシスト[9.21]、FG&A[20.51]、A/TO[3.19]、3P/FG[45.6%]、eFG%[52.2%]、TS%[55.3%]、USG%[23.44%])
 ベンドラメ(FG試投数[10.39]、アシスト[5.24]、FG&A[15.63]、A/TO[2.07]、3P/FG[45.6%]、eFG%[49.3%]、TS%[53.7%]、USG%[22.11%])
 安藤(FG試投数[10.45]、アシスト[3.25]、FG&A[13.70]、A/TO[2.64]、3P/FG[65.3%]、eFG%[55.0%]、TS%[58.7%]、USG%[20.00%])
 コブス(FG試投数[12.58]、アシスト[4.92]、FG&A[17.50]、A/TO[2.93]、3P/FG[24.7%]、eFG%[53.2%]、TS%[57.0%]、USG%[25.77%])
 ニュービル(FG試投数[11.23]、アシスト[4.78]、FG&A[16.01]、A/TO[2.10]、3P/FG[50.9%]、eFG%[56.4%]、TS%[61.6%]、USG%[24.88%])


 ちなみに「30分換算でのFG試投数」では、今季の宇都宮は下記の感じです。

 「フォトゥ(11.39)、比江島(10.93)、遠藤(10.26)、スコット(9.17)、鵤(7.42)」

 以外にも、主力選手の「30分換算でのFG試投数」は「思ったほど多くはない」ことが伺えます(そして比江島と遠藤のFG試投数がさほど差がないことに正直驚きです)。で、宇都宮の「絶対的センター」であるスコットは、本質的には「守備型&使われる型」です。
 そうなると、「新外国人の正PG」は「周りを活かしつつ、自らもある程度以上のFG試投数を放つ」ことが恐らく考えられます。


 そう考えると、「正PGに求めたい要求スタッツ」が見えてきます。イメージとしては、下記の感じです。

 (EFF[18~21程度]、FG試投数[11~13程度]、アシスト[7~9程度]、FG&A[20程度]、スティール[1.5~2程度]、A/TO[3程度]、3P/FG%[40%超え]、eFG%[50%超え])


 で、自分がイメージしているのは、それこそ「今季の横浜BC」のような感じを「今オフの宇都宮」に重ね合わせてるイメージです。と申しますのも、「今季の横浜BC」は、

 横浜BCのチームEFF(昨季[81.01、18位]→今季[86.34、10位])
 宇都宮のチームEFF(昨季[92.89、5位]→今季[76.48、21位]→来季[?])

 「『チームEFFと総勝利数』には、ある程度の相関関係がある」傾向ですので、そうなると「チームEFFを上げないと勝負にならない」と。
 で、今季の横浜BCは「チームEFFが『5.33の上昇』」です。勿論、ジャクソン、オリバーと良質の新外国人の補強があったことに考慮が必要ですが、全体的に若いチームであることをも考慮すると、今季の横浜BCのチームEFFの上昇は「河村が日本人no.1の正PGとして上り詰めてること」との強い関係が伺えます

 で、宇都宮の今オフは「コアメンバーを変えずに、でも再構築をしたい」のイメージな訳です。それでいて「チームEFFをできるだけ一気に引き上げたい」、そうなると「良質な正PGの補強、それもできれば河村、齋藤レベル」の補強が欲しいイメージです。


 今季スタメン(鵤[7.98]-遠藤[8.83]-比江島[14.33]-フォトゥ[18.32]-スコット[20.89])
 来季理想スタメン(〈新外国人〉[?]-鵤[7.98]-比江島[14.33]-〈シェーファー〉[7.87]-スコット[20.89])

 今季スタメンの合計EFF(70.35)
 来季理想スタメンの合計EFF[正PG以外の4人](51.07)
 来季理想スタメン+今季の河村のEFF[21.67](72.74)
 (「河村と同等レベルの正PGを獲れれば」の意味でです。)


 コブスの今季EFFが「17.62」、ニュービルの今季EFFが「18.33」です。
 勿論、この2人は「Bリーグの歴代でも有数の優良外国人」ですし、特にニュービルは「ビュフォード、ニック・ケイと同等以上の歴代最高レベル」ですけど、いわば「歴代有数レベルの新外国人の正PG」が欲しい、と述べていることと同義になります。

 ですけど、宇都宮の場合、2つの要素を考慮の必要があります。

 (1)「そもそもが『ミドルマーケットの球団』であること。故に補強資金には『ある程度の限りがある』ことに留意が必要なこと。」
 (2)「『年齢構成の高齢化の改善』が必要であるので、できれば『ある程度以上は若いこと』がより理想であること。」


 そう、今オフの宇都宮の最大の要補強ターゲットである「新外国人の正PG」について、
 「求められる『資質能力』『要求スタッツ』」
 は見えてきました。では「具体的な補強候補」についての言及へと、話を進めます。


 「新外国人の正PG」の補強の考え方は2つある、「来季1年限りと考えて来オフまでのつなぎで中堅・ベテランを補強」か「劇薬を覚悟で中長期的スパンで若手を補強」か。


 前述で、「新外国人の正PG」について、「求められる『資質能力』『要求スタッツ』」は見出せました。特に「資質能力」は

 (1)「【ディフェンスでのエナジーを出せる】『守備能力』、特に『スティール能力』。」
 (2)「【トランジションの攻撃の第1手になれる】『コートビジョン』及び『スピード能力』。」
 (3)「【周りの長所を活かせる】『アシスト能力』。これに加えてある程度以上のFG試投数を求められるため『3P能力、FT能力』があるとより望ましい。」
 →「理想としては『河村、齋藤のようなタイプ』で、かつ『河村、齋藤と同等以上のレベルである』こと。」


 そう、「求められる要求レベル」がとても高いです。これを踏まえて「より具体的な補強候補」を考える必要があります。
 で、「新外国人の正PGの補強」において、まず「2つの考え方のうち、どちらの路線を選ぶのか?」が重要になります。


 【今オフの宇都宮の「新外国人の正PGの補強」での「2つの路線、どちらを選ぶのか?」。】

 (1)「『来季1年限り』と考えて『来オフまでのつなぎ』で『中堅・ベテランを補強』の路線。これは具体的には「来オフの『テーブス(滋賀)』『久保田(京都)』『佐々木(三遠)』」の3人のいずれかの補強に全力で臨むことをも見据えてのイメージ。」

 ◎想定は「Bリーグの他球団から」、この場合は「ガルシア(B2佐賀)」「デンプス(富山)」を想定。
 ◎あるいは「海外リーグ、例えば中国CBA、豪州NBLなどから」も選択肢になる。
 ◎ある程度の実績がある人間がターゲットになるので、「選手の長所とチームが求める資質能力の合致度が高くなり得る」メリットが。加えて性格面でのミスマッチが起きるリスクが小さいこと。

 △「1年契約ありき」を受け入れてもらえるか?の不安。特にガルシアは昨オフも早々に残留しており、かつ佐賀自体が「今オフのB1昇格が現実的な射程圏」であるので、佐賀がB1昇格になればおのずと選択肢から消える。
 △来オフにそもそも「欲しい日本人の正PG候補」が移籍市場に出る保証がないこと。仮に移籍市場に出ても、そのうち1人は「河村の後継で横浜BCへ」が容易に想像できることにも留意が必要
 △特にテーブスは「チームスタイルに符合の見通しが立たず、泣く泣く放出した」経緯があること。そうなるとテーブスについては特に獲得のハードルが高くなるかものリスクが


 (2)「『3年以上のスパンの中長期的な視野で』『若手を補強』」の路線。これは具体的には『来オフの日本人の正PGの補強を考慮せずに、今オフに将来的な契約延長をも見据えながら若手を獲る』イメージ。ただし正PGに外国人を迎えることは『ある種の劇薬』であり、これは例えば『ニュービルを擁している大阪』『外国人の正PGを擁するA東京』がそうであること。」

 ◎想定は「ある程度以上の若手」。場合によっては「NCAA上がりの新人」をも含まれ、いわば「素材にかける」イメージになる。
 ◎最初から「若手ありきの補強」のイメージなので、宇都宮の最大の不安要素である「年齢構成の高齢化の改善」に寄与し得る意味でメリットが。
 ◎仮に「日本及びBリーグに早期に馴染めれば」、「ニュービル(大阪)」「ビュフォード(島根)」のように「日本人と同然のチームの象徴」として特大のメリットが。勿論、球団ブランドイメージの向上になり得ることをも含めて。

 △最初から若手ありきということは「素材にかける」訳で、結局は「いざ蓋を開けないとわからない」リスクが。いわば「ハイリスク&ハイリターン」の方法といえる、つまり失敗すれば「再建モード」とイコールに。「比江島との大型契約が残り2年と推定」及び「正PGの補強に失敗すれば新B1構想への参加への暗雲リスク」になるのでこれは絶対に避けたい。
 △実績がない若手であるので、「性格面での判断が難しい」こと。また性格面をクリアできても、「日本およびBリーグに馴染めるか」は「やってみないとわからない」こと


 結論から先に述べますと、

 『劇薬』『ハイリスク』を覚悟で、『求める資質能力により合致し得る若手PG』を『中長期的な軸』として全力で補強を叶えて欲しい!
 ここ2年ほどで、いままでならば『中国CBA』『豪州NBL』を選んだであろうレベルの好選手が『Bリーグでのプレーを選ぶ』流れが起き始めている。
 実際、『Bリーグだからこそのメリット』がいくつかある訳で、それをうまく売り込めば入団実現の可能性は充分にあり得るし、『好選手だけどNBA側のニーズに合わない』選手が存在することも浮き彫りになっているので、そういったタイプの選手は狙い目といえる。選手タイプは異なるけど、今季の『コーバーンの新潟への入団』はこの好例といえる。」


 と考えますけど、まずは「1つ目の路線」、つまり「『来季1年限り』と考えて『来オフまでのつなぎ』で『中堅・ベテランを補強』の路線」での「より具体的な補強候補」から綴ります。




 まず、「Bリーグの他球団からの補強候補」から考えます。
 候補は「2人」。「レイナルド・ガルシア(B2佐賀)」「コーディ・デンプス(富山)」です。


 【ガルシア、デンプスの「主要スタッツ、30分換算」。】
 (「A/TO」とは「アシスト/ターンオーバー」、つまり「ターンオーバー1回に対して何回アシストできたか」の意味。
 「FG&A」とは「FG試投数+アシスト」の合計数。
 「3P/FG」とは「FG試投数に対する3P試投数」の%。)

 ガルシア[B2](EFF[30.26]、FG試投数[15.11]、アシスト[5.96]、スティール[2.72]、FG&A[21.07]、A/TO[2.45]、3P/FG[19.2%]、eFG%[56.2%])
 デンプス(EFF[14.23]、FG試投数[11.40]、アシスト[5.92]、スティール[1.19]、FG&A[17.32]、A/TO[1.70]、3P/FG[31.0%]、eFG%[45.0%])



 明らかに「ガルシア≧デンプス」であることが伺えますし(リーグレベルを割り引いて考慮しても)、デンプスも「B1レベルの正PG」ではありますけど、「守備能力」「3P能力」「eFG%」がいずれも「宇都宮のニーズに不一致」です(3P成功率は「27.5%」)ので、デンプスは補強候補自体から外れます。
 で、ガルシアは「3P能力」は弱点といえますが(3P成功率は「31.6%」。というか3P試投数自体がPGとしては多くない傾向が明確)、「守備能力」「eFG%」がとても高く、「FT%」も「78.5%」と水準レベルです。

 何よりもガルシアの特筆は「圧倒的なスティール能力→トランジションの素早さ」及び「ドライブの鋭さでバスカン[アンドワン]を獲る能力の秀逸さ」です、これは「3P能力の拙さ」を補って余りありますし、「eFG%が高い」ということは「プレー選択が的確」、つまり「バスケIQの高さ」が伺えます。
 (ガルシアは昨季は「eFG%『52.5%』、スティール『2.75』、A/TO『2.73』」と、「得意なことのスタッツの高さ」が伺えます。)


 そう考えると、「Bリーグからの補強」だと「ガルシアの事実上1択」ですけど、ネックは4つあります。

 (1)「この5月末で33歳」と、年齢がやや高い。
 (2)移籍市場に出れば複数球団の競合がまず確実だが、「1年契約を受け容れさせる」路線の場合、他の競合球団に比して不利が確実。能力は高いので割り切って「2年契約の提示」も一案だが、「年齢構成の高齢化の改善」とは矛盾のリスクが。
 (3)「B1経験がない」上に「ボール独占傾向が強い」。「スコット」「3P型」とは相性がよさそうだが、「比江島」との相性はやや不安感が。
 (4)そもそも佐賀自体が「現時点でB2で西地区1位、全体2位」で「B1昇格が現実的な射程圏内」なこと。佐賀がB1昇格ならば「移籍する理由自体がない」。それに昨オフも移籍の噂があったが早々に残留したことをも考慮だと、本人は「佐賀への愛着が恐らくとても深い?」と考えられること。


 ガルシアは能力自体は高いですし、獲得が叶えば「ある程度は機能できそう」とは思いますが、獲得の場合は「恐らく2年契約の提示が必要」ですので、「年齢構成の高齢化の改善と明らかに矛盾する」リスクを考えると、「問題の先送りの意味で、より望ましい補強とはいえない」感です。
 「年齢面に目を瞑れば」と割り切るならば、話は別ですけど。


 そうなると、おのずと「1年契約でのつなぎ」路線でだと「海外リーグからの補強」になります。「求める資質能力」に合致し得る選手として、ここでは「2人」を挙げます。



 (←豪州NBLの10球団のロスター[所属選手]の契約状況の一覧。一部、「Bryce Cotton」がPerthではなくて「illawarra」であるなどの誤植があることに留意されたしです。)



 (←「黒に黄緑のラインのチームの【背番号14】」が「Browme」です。
 リンク添付の2試合、1試合目は「7得点、11アシスト、4スティール」。
 2試合目は「12得点、10アシスト、2スティール」です。)


 【「Gary Broune(ゲーリー・ブロウン)」、選手としての特徴。】

 《今季スタッツ(豪州NBL。30分換算)》
 (PER[15.27]、FG試投数[10.87]、アシスト[7.46]、スティール[1.59]、FG&A[18.33]、A/TO[2.47]、3P/FG[49.6%]、eFG%[44.9%]、TS%[48.4%]、USG%[22.51%])

 《特徴》
 (1)最大の特徴は「パス能力、コートビジョン」。現時点で「今季の豪州NBLでのアシスト数1位(6.7)」。今季は「得点・アシストのダブルダブルが2試合」。
 「スティール能力」「スピード」をも兼備で、「ディフェンスのエナジー」「トランジションの第1手」に合致で、「求められる資質能力」で「アシスト」「守備能力」で満たしてる。
 (2)「この3月で30歳」、今季から豪州NBLの「サウスイースト・メルボルン・フェニックス」に在籍、現行契約は今季のみの1年契約。チームでの立ち位置は「no.3オプション」。
 プエルトリコ人で、2017年のプエルトリコリーグMVPの経験を持つ。NBA経験はない。「185cm,88kg」なので「白人にしたベンドラメ」の感じか。
 (3)弱点は「得点能力」。今季は「3P%が『25.0%』、FT%が『62.0%』」と低調で、それ故に「eFG%が『44.9%』」と低い。つまり「得意と苦手が共に明確」なことが「PERが15点台と抑えめ」になってる。
 そのため、「アシスト、守備に特化」ならば「とても頼りになる」けど、「2nd,3rdオプションとして有用」のイメージ「比江島、スコットとの相性はよさそう」なので、「鵤の強化版」と考える意味ではフィットはできそうだが


 今季の「豪州NBL」のアシスト王ですので、移籍市場に出る可能性があるかは不透明ですが、移籍市場に出るなら「有用な選択肢の一つ」でしょう。
 イメージ的には「まずは1年契約で試して、来季のパフォーマンス及び来オフに考え得る情勢を見極めた上で契約延長をも含めて検討」でしょうか。

 獲得の場合、「アシスト、守備ではとても有用」と考えますし、「周りを活かす術が上手い」「速いバスケを得意とする」ので、その意味で「求める資質能力に合致」といえます。「周りの選手のEFFを引き上げる一助になり得る可能性はある程度期待できるかも」です。「A/TO」は「今季2.47」で、河村、齋藤には恐らくやや劣りますが、「良質の正PG」とはいえます。
 その一方で得点能力が不得手なので(キャリアを通して「eFG%で『50%超え』がほとんどない)、「FG試投数は好調時でない限りは限定的になる」感です。ですけど視点を変えれば、「比江島を1st、スコットを2ndとオプションの序列を崩さずにチーム強化を」の意味ではプラスになり得る感です。




 (「オレンジのチームの【背番号3】」が「Scott」です。
 リンク添付の2試合、1試合目は「31得点、4アシスト」。「0:42」ではタッチダウンパスを成功させて、「2:28」では「4Q,0:30,82-83」から決勝の逆転3P成功をしています。
 2試合目は「19得点、7アシスト、2スティール」です。)


 【「Shannon Scott(シャノン・スコット)」、選手としての特徴。】

 《今季スタッツ(豪州NBL。30分換算)》
 (PER[15.81]、FG試投数[9.27]、アシスト[5.67]、スティール[1.44]、FG&A[14.94]、A/TO[2.80]、3P/FG[51.5%]、eFG%[51.0%]、TS%[54.9%]、USG%[17.33%])

 《特徴》
 (1)本質的には「パス優先型」で、現時点で「今季の豪州NBLでのアシスト数5位(5.6)」。「スティール能力」も水準以上で「スピード」も兼備する。「USG%」がキャリアを通して「20%を切る」ので「フォアザチーム」「脇役タイプ」の傾向が。
 得点能力ではBrowneを上回り、eFG%はほぼ安定して「50%前後」ある。今季のFT率は「91.9%」ととても高い。
 (2)「昨年の12月で30歳」、今季から豪州NBLの「ケアンズ・タイパンズ」に在籍、現行契約は今季のみの1年契約。チームでの立ち位置は「no.4オプション」。
 「187cm,88kg」なので「大型PG」といえる。ポストアップができるなど、特に攻撃面でのプレーの引き出しはBrowneを上回る。いわば「できることの質はBrowneがより上回るが、できることの幅はScottがより上回る」感が。NBA経験はない。
 (3)弱点は「3P能力」。キャリアを通して3Pは「30%台前半」。ただ今季は3P試投数及び成功率を高めていることはプラス。「PERが15点台」なのはチーム内の立ち位置も影響か。
 「よりオールラウンダー型」であるが「脇役タイプ」なので、恐らく「2nd,3rdオプションとして有用」のイメージ。プレーの幅が広くて速いバスケを得意とするので「比江島、スコットとの相性はよさそう」だが


 「できることの幅は広いですが、できることの質ではBrowneにより分がある」感ですので、移籍市場に出るならば「有用な選択肢の一つ」ですが、優先順位的には「Browne≧Scott」といえます。
 イメージ的には「まずは1年契約で試して、来季のパフォーマンス及び来オフに考え得る情勢を見極めた上で契約延長をも含めて検討」でしょうか。
 ただ、チーム成績的にはBrowneのいる「Southeast Melbourne」は「勝率.500前後」に対して、Scottのいる「Cairns」は昨季は再建チームでしたが今季は「2位」と好調です。移籍市場に出る可能性があるかは不透明ですが、「フォアザチーム」の傾向であること、それと「比江島を1st、スコットを2ndとオプションの序列を崩さずにチーム強化を」の意味では「検討の意義はある」といえます。


 そう考えると、ここに挙げた選手では、「ガルシア(B2佐賀)≧ブロウン(豪州NBL)≧スコット(豪州NBL)」の順に補強を要検討ですけど、いずれも「B1レベルの良質の選手」ですし、特にブロウンは「CSレベルでもいけそうでは」の感ですけど、「河村、齋藤と同等程度のレベル」かというと、恐らく微妙でしょう。

 そうなると、「2つ目の路線」、つまり「『劇薬』『ハイリスク』を覚悟で、『求める資質能力により合致し得る若手PG』を『中長期的な軸』として全力で補強を目指す路線」がより望ましいのでは、と考えるのです。
 で、それに該当し得る「具体的な補強候補はいるのか?」ですけど、「めぼしい補強候補はいる」と考えてます。それをこれから綴ります。


 今オフの移籍市場で、宇都宮の最大の要補強ターゲットは「新外国人の正PG」。劇薬だけど、ドンピシャの補強候補がいる、「NCAAのライジングスター」が!



 (←リンク添付の説明。
 1つ目は「RealGM」さんの「ノウェルのNCAAでのこれまでのスタッツ」。
 2つ目は「RealGM」さんの「今季のNCAA全体でのスタッツ、特にアシスト数のランキング」。「ノウェルは全体で2位」です。

 3つ目は「NBADRAFT.NET」さんの「2023年NBAドラフトでの予想評価値」。「N/A」がずらりと並び、つまり「評価対象外」です。
 4つ目は「ESPN」さんの「ノウェルのNCAAでのこれまでのスタッツ」。
 5つ目は「ESPN」さんの「ノウェルのNCAAでの今季のスタッツ」。)



 (←リンク添付の説明。
 1つ目。「白色のチームの1番」がノウェル。「14得点、7アシスト、4スティール」。
 2つ目の前半部分は「薄紫色のチームの1番」がノウェル。「23得点、10アシスト、7スティール」。
 2つ目の後半部分は「黒色のチームの1番」がノウェル。「36得点、9アシスト、3スティール」。
 3つ目。「黒色のチームの1番」がノウェル。「32得点、14アシスト」。

 「スピード」「アシスト能力」「身体の使い方」「リングアタック」といずれも質の高さが伝わるかなですけど、とりわけ特筆は「シュートレンジ」で、「1つ目、1:56」「2つ目、0:35」「2つ目、1:30」「2つ目、1:49」「3つ目、1:40」と[とりわけアンダーラインで示した2つの3P]、「すさまじいシュートレンジ」であることが伝わるかなです。)


 【マーキース・ノウェル(Markquis Nowell)、選手としての特徴。】

 《基本データ。》
 ・「173cm,70kg、PG」。体格的には日本人PGと実は変わらない。
 (河村が「172cm,68kg」、齋藤が「172cm,69kg」、富樫が「167cm,65kg」。)
 ・「1999年12月25日生まれ、23歳」。現在は「カンザス州立大学5年生(シニア級相当)」。5年生であるのは3年生終了後に「リトルロック大学から途中転校」があったためと思われる。
 ・カンザス州立大学に所属して今季で2年目。大学のレベルは「NCAAの1部、所属カンファレンスでは今季は現時点で「2位(10球団中)」だが、「NCAAトーナメントに進出できるほどではない」。
 ・今季は「正PG」、立ち位置は「エース」。


 《今季スタッツ。NCAA1部、30分換算。》
 (PER[24.65]、FG試投数[9.95]、アシスト[7.20]、スティール[1.90]、FG&A[17.15]、A/TO[2.88]、3P/FG[51.3%]、3P%[38.2%]、FT%[87.8%]、eFG%[51.5%]、TS%[59.3%]、USG%[24.29%])


 《今季スタッツ、特記事項。》
 ・アシスト数は「8.5」で「全体2位、シニア級2位、所属カンファレンス1位」。特に所属カンファレンスでは「2位の6.2に、2.3差の大差」。また「NCAA1部のPG」では「3位の6.4に、2.1差の大差」。
 ・今季のNCAA1部のPGで「5アシスト以上は26人」いるが、「A/TOで5位」「3P試投数で3位」、「スティール数で4位」、「FT成功率で2位」。つまり「アシスト能力を中心に、スティール能力、3P能力、FT能力を高次元で併せ持っていることが伺える」
 ・今季のNCAA1部のシニア級のPGで「5アシスト以上は17人」いるが、PER「24.65」は「1位」。つまり「プレーの質も判断も高い」ことが伺える。
 ・今季の「17試合」のうち、「得点・アシストのダブルダブル」は「5試合」、「3スティール以上」は「7試合」
 ・特に1月に入ってからは、「新年すぐの3試合」では
 「23得点、10A、7ST」「36得点、9A、3ST」「32得点、14A」
 と、合計で「91得点、33A、10ST」の圧巻のスタッツ。
 特にこの間は3P「11/22」、FT「34/38」と試投数も成功率も秀逸。



 《選手としての特徴。》
 ・最大の魅力は「アシスト能力」及び「守備能力」。特に守備能力は、「スティール数」は2年生以降の4年間は「ずっと2以上」。また守備の総合能力を示す「ディフェンシブレーティング」では「2年生以降は常に100を切っていて、今季は94.0」。
 (ディフェンシブレーティングは数値が低いほど優秀。ちなみに河村は「101.4」、齋藤は「101.1」、鵤は「108.3」。つまりノウェルの守備能力は、Bリーグ入団ならば「恐らくリーグ最高の守備型PG」になる可能性が高い。

 ・「3P/FG試投数」が、NCAAでの5年間はほぼ一貫して「50%強」。3P成功率はNCAAの5年間通算では「35.6%」だが、リンク添付の動画のように「シュートレンジに絶対の自信」が伝わる。そのため3Pは得意ポイントの1つと考えられる。

 ・「FT成功率」は2年生以降の4年間は「ずっと80%台半ば~後半」と得意の傾向が。今季は「30分換算でのFT試投数」が「4.90」と増加傾向で、「ドライブ」及び「ファウルをもらうプレー」も成長している感が。

 ・「eFG%」は昨季までは「50%をほぼ割っていた」が、今季は「51.5%」と上昇傾向に。3Pを中心にシュート精度の上昇の証明か。

 ・「USG%」はNCAAの5年間を通して「25%前後」だが、エースを務める今季は「USG%」は「昨季25.14%→今季24.29%」と下げている。つまり「必ずしもボール独占傾向ではない」ことが伺える。


 《なぜ、「NBAドラフト」に受からない感じか?》
 ・「173cm,70kg」という「小さな体格」。
 (いまのNBAは「180cm未満のPG」「3Pがない古典型ビッグマン」は「まず必要とされない」傾向が強い。実際、NBA球団の正PGは「180cm以上が最低条件で、190cm以上も少なからずいる」、190cm程度だと「BリーグだとSF」だが。)

 ・「シニア級」かつ「5年生」であること。
 (「シニア級」からのNBA入りは結構多くあるけど、「5年生」からのNBA入りはほとんどない[ドラフト外からならば別だが]。
 加えてNBAドラフトは、「同じ能力ならばより下級生の選手をより高く評価する」傾向が近年は顕著である。)

 ・「カンザス州立大学」のレベルは「NCAAトーナメントに手が届かない」、恐らく「中の上?」のレベルであること。
 (「NCAAトーナメント」は、日本でいう「高校野球の夏の選手権大会」のような「特別な大舞台」、この大舞台に届き得るレベルか否かが大きく影響する傾向が。)

 ・今季は好成績だが、昨季(4年生)までは「eFG%が50%未満」であった。
 (守備能力、アシスト能力は高いが得点能力にやや難があるとみなされて、起用方法が限定的になるリスクが。)

 ・「PERが24点台」は本来ならば高い。しかしNCAAは「PERが30点超え」の異次元スタッツも一定数いること。


 (←八村。NBA入り直前「3年生、ジュニア級」は「PER(27.26)」。)


 (←渡邊。NBA入り直前「4年生、シニア級」は「PER(18.80)」。)


 (←富永。今季の「3年生、ジュニア級」は「PER(19.22)」。)


 (←ニュービル。「4年生、シニア級」は「PER(22.49)」。NBA未経験。)


 (←ビュフォード。「4年生、シニア級」は「PER(18.30)」。NBA未経験。)


 (←コットン[現パース]。「豪州NBLの生ける伝説」。
 NBA入り直前の「4年生、シニア級」は「PER(22.68)」。)


 (←ケイ・フェルダー[現山西]。「中国CBAで長く活躍」。
 NBA入り直前の「3年生、ジュニア級」は「PER(27.17)」。)


 (←コフィ・コーバーン[新潟]。昨秋に新潟に入団。
 新潟入団の直前の「3年生、ジュニア級」は「PER(32.76)」。)


 いま、何人かのデータを用いさせて頂いたように、NCAA1部で「PERが24.65」は、ニュービル(22.49)、ビュフォード(18.30)を上回る数値で充分にすごいことですけど、「173cm」の小さな体格、及び「5年生、シニア級」であることをも含めて、「NBAには恐らく手が届かない」こと。
 で、「180cm未満のPG」ですので、「ユーロリーグ」レベルでもまずニーズがないこと(ただし「ユーロカップ」「欧州各国リーグ」レベルならば少なからずあり得る)、そう考えると最有力は「中国CBA」です。あるいは「給与ではない、どうしてもNBAへ!」をより優先させるならば「Gリーグ」から目指す道も勿論あり得ます。
 (いまは「2way契約」が創設されていますし、その可能性もゼロではないと思いますけど、それでも「173cmという身長」はネックになるのでは…、と自分は考えていますが。
 それと「豪州NBL」は、180cm未満のPGはかつてはいたけど、今季はいません。リーグレベル的にはノウェルも「プロ生活開始時の有力な選択肢の一つ」と想像しますけど。)



 ですので、1月2日に「新春特別企画」的な位置付けで執筆させて頂いた「河村勇輝の海外挑戦の可能性」でも綴らせて頂きましたけど、河村だってその持っているスキルはNBAで観たいと心情的には感じます、ですけどNBA側の傾向がこの数年で一気に変化していること、そう考えると河村も
 「来オフの海外挑戦はとても現実的だけど、挑戦先は『中国CBA』あるいは『豪州NBL』になるのでは?」
 との趣旨で綴らせて頂いたんですよね。


 で、特に留意が必要なのは「人間性」であると自分は思っています。
 特にバスケットボールは球技の中でも「心を通わせることがとても大切なスポーツ」ですので、「能力は高いけど人間性はよくない」人間は最もいて欲しくない感じですので。
 そう考えるとなおさら、「ニュービル、ビュフォード、ニック・ケイ」等の現役の優良外国人、あるいは「ロシター、ファジーカス、エドワーズ、ブラウン」等の現役の帰化選手、特にいま名前を挙げた選手に共通するのは「『一緒に仕事がしたい』と思える『人間性の素敵さ』」なんですよね。
 ですので、いまこうして「新外国人の補強候補に推す選手」を挙げさせて頂く際に、能力面から読み解くことにならざるを得ないのが、正直とてももどかしさがあります。


 【ノウェル、河村、齋藤、ニュービルの今季スタッツ比較、30分換算。】

 ノウェル(NCAA1部)
 (PER[24.65]、FG試投数[9.95]、アシスト[7.20]、スティール[1.90]、FG&A[17.15]、A/TO[2.88]、3P/FG[51.3%]、3P%[38.2%]、FT%[87.8%]、eFG%[51.5%]、TS%[59.3%]、USG%[24.29%])

 河村
 (EFF[21.67]、PER[21.69]、FG試投数[15.77]、アシスト[10.22]、スティール[1.65]、FG&A[25.99]、A/TO[3.10]、3P/FG[42.9%]、3P%[32.0%]、FT%[77.2%]、eFG%[49.0%]、TS%[52.5%]、USG%[31.60%])

 齋藤
 (EFF[19.29]、PER[19.59]、FG試投数[11.30]、アシスト[9.21]、スティール[1.97]、FG&A[20.51]、A/TO[3.19]、3P/FG[45.6%]、3P%[40.7%]、FT%[78.6%]、eFG%[52.2%]、TS%[55.3%]、USG%[23.44%])

 ニュービル
 (EFF[18.33]、PER[18.48]、FG試投数[11.23]、アシスト[4.78]、スティール[1.09]、FG&A[16.01]、A/TO[2.10]、3P/FG[50.9%]、3P%[34.3%]、FT%[78.1%]、eFG%[56.4%]、TS%[61.6%]、USG%[24.88%])


 こうして、「ノウェル、河村、齋藤、ニュービル」の今季スタッツを比較させて頂くと、勿論、もしもノウェルが実際にBリーグ入団が叶えばの過程の域を出ませんけど、

 ノウェルは恐らく、低く見積もっても『ニュービルと同等以上のEFF』は充分にあり得る。『河村と比してどれほどかは未知数だけど、少なくとも能力的には優良外国人になる可能性は高いのでは』?
 ただ、いわば本来ならば『中国CBA』『豪州NBL』『Gリーグ』を選ぶであろうレベルの選手なので、むしろ
『Bリーグからプロ生活を開始する意義』をいかにして説得するかが重要になる感が。」

 そう、「アシスト能力」が高く、「守備能力」は恐らく歴代有数レベルで、それに宇都宮の現有戦力に照らせば恐らく「ある程度のFG試投数が求められる」、それでいて「3Pに自信を持ち(成功率はまずまずだが)、FTが得意である」と考えると、「想像されるスタッツ」が見えてきます。
 (ちなみに実はニュービルはNCAA時代を含めて、キャリアで「ディフェンシブレーティングが100を切った」ことはほとんどないです。)


 【ノウェル、もし今オフにBリーグ入団ならばの「想像されるスタッツ」。30分換算で計算。】

 今季(NCAA1部)
 (PER[24.65]、FG試投数[9.95]、アシスト[7.20]、スティール[1.90]、FG&A[17.15]、A/TO[2.88]、3P/FG[51.3%]、3P%[38.2%]、FT%[87.8%]、eFG%[51.5%]、TS%[59.3%]、USG%[24.29%])

 来季(Bリーグ入団ならば?)
 (EFF[18~21程度?]、FG試投数[13]、アシスト[8]、スティール[1.6]、FG&A[21]、A/TO[2.5]、3P/FG[60%]、3P%[35%]FT%[85%]、eFG%[59.2%])

 河村(今季)
 (EFF[21.67]、PER[21.69]、FG試投数[15.77]、アシスト[10.22]、スティール[1.65]、FG&A[25.99]、A/TO[3.10]、3P/FG[42.9%]、3P%[32.0%]、FT%[77.2%]、eFG%[49.0%]、TS%[52.5%]、USG%[31.60%])

 現実的には、ノウェルがBリーグ入団になる場合は、「守備が得意な安藤誓(島根)」のような感じになるのでは?と想像しています、ただ「守備でエナジーを出せそう」な意味ではとても期待できる一方で、チームスタイルでの立ち位置的には恐らく「よくも悪くも河村に近い感じになりそう」ですので、負担が大きくなることも容易に想像できるかなと。
 「FT成功率」「3P/FG試投率」は河村を上回りそうなことはプラスですし、そう考えると「アシスト数が7本台」「3P成功率が30%~35%程度」でも充分なハイパフォーマンスになりそうといえます。

 ただ、ほぼ確実に「新人にしてエース」になりそうですので、プレースタイル的にはスコットや3Pシューターとの好相性は望めますけど、比江島との相性は「やってみなければわからない」はやや不安感にはなります。これに加えて、ノウェルは「173cmで(日本人PGと同等の)低身長」ですので、「第2PGは『大型PG』がより望ましい」という「選手編成上の制約」がつくことも留意が必要です
 ですけど裏を返せば、(新外国人候補に推す)ノウェルが比江島との融合に成功できれば、「ノウェル、比江島、スコット」の「超強力なBIG3」誕生になり得る、それこそ「宇都宮のV字回復になり得る」、だからこそ今オフの宇都宮の最重要ポイントである「正PGのグレードアップ」は、「リスク、劇薬を覚悟の上でもノウェルを取って成功できればハイリターンが見込める」と強く推すのです。


 ですけど、外国人を正PGにする、それも特に「3年以上の中長期的なスパンを前提での若手外国人の正PGの補強」は、それ自体が正直「劇薬」であると自分は考えてます。
 実際これは、大阪がニュービルを擁することで、いま「劇薬」に向き合い続けている訳です。大阪の場合、まさしく「ハイリスク&ハイリターン」といえますけど。


 【「外国人の正PG(特に若手)」が何故「劇薬」であるのか。】

 (1)「外国人の正PGが成功すれば、能力的な信頼がとても高いから、シンプルに『蜜の味』と化すこと。」

 (2)「チーム編成上、『帰化枠あるいは良質日本人のビッグマンの存在』が事実上セットで必要になること。この存在がなければ『外国人の正PG』の存在意義は大きく低下する。」
 (実際、ニュービルが輝けているのは「帰化枠のブラウン、良質日本人ビッグマンの[竹内]譲次を擁せているから」がとても大きい。A東京での「コブス-ロシターの関係」も然り。)

 (3)「よくも悪くも能力が高いので、たとえ外国人の正PG自身がそのつもりでなくても、『個人軍化』のリスクがあること。」
 (実際、大阪は昨季[ニュービル2年目]は「ニュービル個人軍」化して、それが一因で「ダイナミックな体制の変化」に至った。
 本来のニュービルは「フォアザチーム」なので「ボール独占傾向」ではないが、チームの勝利のためには「ニュービルがボールをできるだけ持つ」ことが勝利可能性をより高め得るから「ある種の悪循環」になった。)


 そう、外国人(とりわけ若手外国人)を正PGにすることはそれ自体が「劇薬」であること、特に「個人軍化リスク」がその一つです。ですけど「活かし方」を見出せれば、それこそ(日本人PGですが)河村を擁する横浜BCのように「河村もチームも共に輝ける」と。
 で、ノウェルは「最大の魅力がアシスト能力&守備能力」ですので、本質的には「フォアザチーム」のマインドを持っている(と思われる)、ですので「個人軍化リスク」はある程度は折り合いをつけられるのではと考えるのです。


 むしろより不安感は、はっきり述べれば「いままでのBリーグの歴史でならば来なかったであろう良質のレベルの新人外国人」である訳で、恐らく「『中国CBA』など海外他球団からも声が掛かる可能性が充分に考えられる」訳で、それほどに良質のレベルの資質能力であるノウェルを
 「『Bリーグ』でプロ生活を開始することの意義、メリットをいかにして説得させられるのか?」
 これが、ノウェルの補強実現の最大の障壁であると考えます。
 (おそらく資金面は、コーバーンの前例を考えると「思ったよりも掛からない」可能性が高い?感じですけど。)


 【外国人選手が『Bリーグ』でプレーする、考え得る意義・メリット。】

 (1)「『治安がよい社会』『子どもを育てることに熱心な社会』。」
 (「教育システムはともかく、「教育環境のよさ」は世界的に評価されている。それに「治安がよい」ので、シンプルに生活しやすい。)

 (2)「ある程度以上の活躍をすれば、純粋に一選手として温かく熱心に応援してくれるファンの存在。」
 (「不良債権」「死刑囚」など心無い言葉もあるけど、相対的には温かくかつ熱狂的に応援してくれる傾向が強い。それに、野球の「元広島のエルドレッド」「中日のビシエド」などのように、活躍すれば生活でも「コミュニティーの一員」として歓迎されることも日本社会の素敵な特徴。)

 (3)「給与は高くないけど、給与未払いはまずないこと。」
 (実は欧州や中国では、稀にだが「経営が傾くと給与未払いに陥る」事例がある、例えばサッカーの中国リーグではこれでトラブルに陥った事例が。
 「給与未払いがまずない」ことは気持ちの面での安心要素といえるのでは。)

 (4)「ある程度以上の活躍を継続的に続けて、かつ社会や文化に馴染めれば、『長期大型契約』及び『帰化』の道が拓けること。」
 (数年スパンで輝き続けられれば、「ロシター、ファジーカス、エドワーズ、ブラウン」等のように帰化が叶うこと、あるいは「ニュービル、ビュフォード、クーリー、スコット」等のように「生ける伝説、エース、看板選手」として尊敬対象になることなど、メリットがとても大きい。)


 そう、日本のファンの傾向は、たとえ外国人選手でも、一定年齢以上のベテランでない限りは「複数年単位で在籍してくれる、自分たちにとってとても大切な存在」と称える傾向ですし、「給与未払いリスクがまずないこと」はとても大きな長所であると自分は考えるのです。
 (最も移籍の仕方次第では「裏切り者」「金の亡者」「恩知らず」など、いわば罵詈雑言を浴びせることが少なからずあることも現実ですが…。)

 確かに、給与自体は恐らく「中国CBA」がより上回るといわれてます。ですけど「1年でも長くうちの球団にいて欲しい!」の熱意はBリーグがより上回る、と自分は考えるのです。
 それに「治安のよさ」。個人的にはいまの日本社会は「ギスギスしている社会」と感じてますけど、その一方で「思いやりに満ちる人間」も確実に少なからず存在しています。それに日本は「銃社会とは真逆といえる」、これは大きな長所の一つでしょう。

 それと「教育環境のよさ」。いずれ子どもを育てるにあたり、ある程度以上の教育資源はあるといわれてます。野球でもいえますが、1年でも長く日本でプレーしたい理由に、「子ども、妻が日本を気に入っているから」が少なからず挙げられてますし。

 そう考えると、「獲れる可能性は少なからずある」と考える、ですので


 「獲れる可能性があるならば、全力でノウェルの入団実現に動いて欲しいです、それが宇都宮が来季以降に再びコンテンダーに返り咲く最短距離の方法ですし、新B1構想への参加にふさわしい説得力をもたらす意味でも!
 『やらずに後悔するよりも、やって後悔する方がよい』という言葉があるけど、いま宇都宮はまさしくこの岐路にある、『現況での結果が、チームEFFで21位』である訳で、それならば今オフは『諦めない姿勢を示す意味でも、勝負する姿勢を示す』、それに最も最適任の補強ターゲットが『ノウェル』であると強く考えます!」


 このことが、今回のnote記事で自分が強く伝えたいことです。

 勿論、現実論としては「NCAAから直接で、しかも良質レベルの新人外国人」を獲れる可能性自体が「高くはない」感じです、ですけど一方で「NCAAから直接で、しかも良質レベルの新人外国人のPG」を獲れる貴重なチャンスであることも、恐らくそうです。
 6月の半ばか下旬に「NBAドラフト」がありますので、それを終えてからになりますけど、いまのうちから水面下で「うちはあなたを大切な補強候補として考えていますよ、日本に、Bリーグに興味があれば是非ともです」との強い姿勢を示し続けることは大切であると考えるのです。


 勿論、結局は「どうなるか、見てみよう」(Let's see)ではあるのです。
 ですけど、少なくともはっきりといえることがあります。

 「宇都宮には、日本バスケ界でも最高レベルの『熱量の強いファン』がいる、これは宇都宮の最大の魅力と考えるし、それを擁する宇都宮が『CSレベルからこのまま遠ざかり続けて再建モードへ』というのは正直嫌です!
 本拠地(現時点でだと『ブレックスアリーナ宇都宮』)が『夢の空間』、相手球団からみれば『地獄へようこそ』の空間を取り戻す姿を是非とも観たい、このままで終わる球団ではないはずですよね?」


 宇都宮は、これからどこへ向かうのか。一バスケファンとして、温かく見守りたい、いまはこれが正直な想いです。


 【バスケットボール#22C】

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