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「京都vs広島(2022.11.30)、生観戦日記(その3。シェック・ディアロの自分的分析、前編)。」【Bリーグ】
前記事エントリーのリンク添付
まず、前回の記事、(その2)をリンク添付させて頂きます。
では、執筆を進めます。
シェック・ディアロ(NBA183試合の大物にしてナイスガイ、でも本質的には「ジャクソンに近い古典型ビッグマン」)。
ディアロ選手が母国マリ共和国の支援を目的に立ち上げた財団「CD13Foundation」のサポートの為の募金箱が次回ホームゲームの三遠ネオフェニックス戦でも2階総合受付横に設置されています☺️
— タヌchan (@tanuchan104) December 4, 2022
500円以上の募金でラバーバンドも貰えます🙇♂️
ニャリンも募金してましたよ✨#京都ハンナリーズ#共に登る pic.twitter.com/CR2fEmpLt3
(←リンク添付、失礼いたします。)
実は、今回このタイミングで「ユトフ」「ディアロ」について綴らせて頂こうと思ったことの大きなきっかけが、今回の「募金箱設置」です。
「『12月3日土曜日、4日日曜日の信州戦』及び『12月17日土曜日、18日日曜日の三遠戦』」で、募金箱が設置されます。
(自分も「17日土曜日の三遠戦」を生観戦の予定ですので、そこで募金をさせて頂く予定です。)
シェック・ディアロ選手が、母国のマリ共和国への支援活動の一環として、大塚製薬カロリーメイト様ご協賛のもとバスケットボールクリニックを開催!
— 京都ハンナリーズ (@kyotohannaryz) November 6, 2022
トビンマーカス海舟選手、ジェロード・ユトフ選手、マシュー・ライト選手も参加!
ご応募いただいた皆様、ありがとうございました!@CalorieMate_jp pic.twitter.com/KTc8PAsJcR
(これは「11月30日のnote記事」でも少し言及させて頂きましたけど、)11月6日日曜日に、ディアロが主宰した、小学5,6年生への「バスケットボールクリニック」(大塚製薬の協賛。ユトフ、ライト、トビンも参加)が開催されましたけど、一人の人間、一人のバスケットボールファンとしては、このバスケットボールクリニックが、今季の京都で最も嬉しい話題です。
参加した子供が、最終的に将来どのような道を歩もうとも、今回のディアロのバスケットボールクリニックに参加した一人でも多くの子どもが、その内面をより素敵な感じにできて、それを通して「誰かの役に立ちたい」とか「バスケットボールに携わりたい」という想いを持てる感じへと成長できたら、自分としてはそれがとても嬉しいです、そう強く伝えたいです。
(←「CD13 Foundation」[ディアロの財団]のリンク添付です。)
「『NBA通算183試合出場』の大物」。ディアロのBリーグ入り当初の触れ込みが、これです。
「ニュービル(大阪)、ビュフォード(島根)、ニック・ケイ(島根)、スコット(宇都宮)、エサトン(名古屋D)、エバンス(広島)、マブンガ(元京都など)」が辿り着けなかったステージ、それが「NBA」です。
確かに、いままでもBリーグの歴代外国人選手では、「元NBA選手」は何人もいます。
「カーク(A東京)、ケリー(SR渋谷)、マッカドゥー(SR渋谷)、ハレルソン(福島)、クーリー(琉球)」等が「元NBA選手」で該当です。
ですけど、歴代外国人選手の中でも、「NBA通算183試合出場」は、とても価値のある数字です(ちなみにNBAには「5年間」在籍でした)。
参考資料としてのリンク添付、まずは「選手プロフィール」的な感じで、「京都の球団公式HP」「ウィキペディア(英語版)」「RealGM」の3つからです。
追加で2つの参考資料としてのリンク添付です。1つ目は「Doirie」さんのnote記事、2つ目はhiroさんのnote記事です。hiroさんの記事については、記事の中盤部分でディアロについての言及が少しですけどあります。
では、「ディアロの今季及び昨季の成績」を、示させて頂きます。
それと参考資料として、「サイモン(現在は韓国)の昨季の成績」を、併せて示させて頂きます。
それに加えて、ディアロはジャクソン(横浜BC)に近いのではないか?と感じていますので、ジャクソンの今季の成績も、併せて示させて頂きます。
(なお、サイモンは現在は韓国の「安養KGC」でプレーしていますけど、年齢的な衰えの影響か、今季は大きく成績を落としています。「英語版のウィキペディア」では「無所属」になっていますけど。)
【「シェック・ディアロ」、今季の成績。】
今季平均(出場時間[31:16]、得点[15.8]、アシスト[1.5]、リバウンド[9.9]、ブロック[0.3]、スティール[0.5]、FG%[62.4%]、3P%[25.0%]、FT%[75.9%]、eFG%[63.0%]、TS%[64.9%]、USG%[22.67%]、平均EFF[24.00])
今季30分換算(得点[15.16]、アシスト[1.47]、リバウンド[9.53]、ブロック[0.26]、スティール[0.51]、平均EFF[19.70])
昨季平均[サイモン](出場時間[32:52]、得点[20.3]、アシスト[2.8]、リバウンド[9.4]、ブロック[1.1]、スティール[0.8]、FG%[49.1%]、3P%[37.5%]、FT%[59.3%]、eFG%[50.6%]、TS%[52.5%]、USG%[32.63%]、平均EFF[24.17])
昨季30分換算[サイモン](得点[18.50]、アシスト[2.53]、リバウンド[8.55]、ブロック[1.03]、スティール[0.73]、平均EFF[22.06])
(昨季のサイモンは度重なる負傷の影響で「30試合出場」にとどまったが、負傷前は京都での1stオプションはむしろサイモンが務めていた[いわゆる「ハーパー個人軍」と化したのは、サイモンの負傷が想像以上に長引いたことが大きな要因の一つであった。)
今季平均[ジャクソン](出場時間[28:28]、得点[15.3]、アシスト[0.8]、リバウンド[9.6]、ブロック[0.9]、スティール[0.8]、FG%[64.1%]、3P%[×%]、FT%[47.3%]、eFG%[63.6%]、TS%[61.5%]、USG%[22.98%]、平均EFF[20.00])
今季30分換算[ジャクソン](得点[16.07]、アシスト[0.79]、リバウンド[10.08]、ブロック[0.99]、スティール[0.79]、平均EFF[21.08])
後述で説明させて頂きますけど、ディアロは「NBA通算183試合出場」と、それだけを見れば確かに強烈な実績ですけど、実はNBA時代は「先発出場3試合、平均出場時間11.9分」と、典型的な「ロールプレイヤー」、それも「守備型ビッグマン」の役割でした。
で、参考資料的な比較対象として「昨季のサイモン」に加えて「今季のジャクソン」をも付記させて頂いたのは、今季のディアロを見て「本質的にはジャクソンに特に近いのでは?」と感じるようになったからです。これは「選手・人間性を包含しての総合的な資質能力」を考慮してです。
その一方で、ディアロはサイモンとは根本的にタイプを異にする感じでは?という感覚を強く抱いたことも、正直あります。
「#京都ハンナリーズ」新体制発表会。
— 愛球人(スポーツ垢) (@onenesslovelive) September 3, 2022
参加して、自分が感じたこと(1)。
ディアロの「快活さ」(とにかくとても陽気!)、ユトフの「生真面目さ」が特に印象的。この2人が調和できれば大きな強みに。
TJロール、腕が長くてごつい。「カナダのギブス」になれるかもと期待したい。
で、NBAは自分も見てきました。いまも(頻度は減少傾向ですけど)見てます。ですけど、NBA時代のディアロの印象は、正直「ない」でした。
とはいえ、「NBAで5年、通算183試合出場」、だけどNBAでの立場を失ったから日本に来る、変にプライドある感じなのかなあ…?と。
それは、9月3日の「下京・京都駅前サマーフェスタ」で、いい意味でガラリと印象は変わりました、勿論プラスの印象に。簡潔に述べますと
「『ナイスガイ』を地で行く感じで、『優勝』!」
と感じたんですよね。
で、ジャクソンを連想させると述べたのは、ジャクソンも「ナイスガイ」「陽気」「利他的」で、Bリーグファンの間では知られてます(見た目だけでだと、とっつきにくいかもだが。でもこれは裏を返せば、「人間を容姿だけで評価してはいけない、人間の本質は内面である」の好例といえます)。
では、今季のディアロについてのより細かい考察は、後述で言及させて頂くとして、ここから「NBA時代」「Bリーグ時代」の選手名鑑での記述を通して、読み解こうと思います。
カンザス大では出番に恵まれなかったが、素質の高さを買われて指名された。アフリカのマリ出身で16歳のときにアメリカへ移住。
(「2016-17シーズン NBAコンプリートガイド」17頁より。実力指数は「55」です。
当時のディアロは、「『2巡目33位指名』で、ニューオーリンズ・ペリカンズに入団」でした。なお同期入団で『1巡目6位指名』でバディ・ヒールド[現ペイサーズ。SG]がいます。
ディアロは大学は1年間のみ、いわゆる「アーリーエントリー」でした。説明にもあるように、完全に「素材型」での指名でした。
なお背番号は「13」。これはペリカンズ時代の3年間、ずっとそうでした。NBA時代はずっと「206cm,100kg」、ペリカンズ時代は一貫して「控えPF」でした。)
1年目の出場機会は少なかったが、10分以上出た5試合中3試合でダブルダブルを記録。シーズン最終戦では16リバウンドを奪うなど、才能の片鱗を見せた。3球団に所属したDリーグ[現Gリーグ]では26試合に出場し、平均「15.0得点、8.5リバウンド」。サマーリーグでも2ndチームに選ばれ、デイビスも「彼はハードワーカーだからその成果が出たんだ」と喜んだ。身体能力の高さとセンター並みのウィングスパンを活かし、ブロックやスティールを量産する。PGからセンターまで守れるだけの能力があり「チームで最高のディフェンダーになるのが目標。できるだけ早い時期にシックスマンになりたい」と語っている。
母国のマリでは13歳までサッカーをしていて、身長が高くなりすぎたこともあってバスケットボールに転向。アメリカに住むおじの勧誘で渡米した当時は大した才能があるとは思われていなかったが、懸命に練習を積んだ結果めきめきと上達、名門カンザス大に入学するまでになった。同姓同名で、出身も同じマリの有名な家具デザイナーがいる。
(「2017-18シーズン NBAコンプリートガイド」113頁より。実力指数は「58」、「チーム内で13番目」です。
このとき、ディアロはペリカンズで2年目。1年目は「17試合、11.7分」でしたけど、2年目であるこの年は「52試合、11.2分」と出場試合数は上昇でした。
尤も出場時間は変化なし。これは正PFが「絶対的エース」のデイビス[現レイカーズ]で、デイビスとインサイドでデュオを組んでいたのがカズンズであったことが恐らく影響です。一方でこの年はチームとして「走るバスケ」に手応えをつかみ、これがいまのディアロに影響しているかなです。
この年は自身初にして唯一のプレーオフにも出場、「7試合、6.9分」の成績でした。)
成績自体は目を惹くものではなくとも、着実に成長を遂げている。活気溢れるプレーで特に守備面で貢献、ブロックを見舞った際には「アフリカ人選手ならだれでも尊敬している」というディケンベ・ムトンボばりの指振りを披露。ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)をブロックし「クッキング」ポーズをまねたこともあったが、今季はオリジナルのポーズを考えているらしい。カズンズが抜けた後半戦ではダブルダブルを3回記録した上、FG成功率は「60.9%」の高確率で、ゴール周辺からだけではなくミドルシュートもまずまずの確率で決めていた。
プレーオフではほとんど出番はなかったが、ベンチで出番を待っている間も絶えずチームメイトに声援を送るなど、前向きな姿勢を忘れない点も好感度が高い。今年のサマーリーグでも4試合に出場し、「平均20.0点、9.5リバウンド、FG成功率57.1%」の好成績を収めていて、今季は控えPFとしてプレータイムはさらに増えそうだ。
(「2018-19シーズン NBAコンプリートガイド」97頁より。実力指数は「61」、「チーム内で11番目」です。
このとき、ディアロはペリカンズで3年目。この年は「64試合、14.0分」とキャリアハイでした。
尤も出場時間は微増。この年は試投数が「4」ながら3Pシュートを放っています[成功数は1]。「FG成功率は62.0%」の高確率でしたが、この年でペリカンズとの契約は満了に、FAになって移籍先を探すことになります。)
NBA史上2人目のマリ出身プレーヤー。13歳からバスケットボールを始め、15歳でアメリカへ移住すると、大学は名門カンザス大に進み、わずか6年で世界最高峰のリーグ入りを果たした。ウイングスパン224cm、スタンディングリーチ273cm超という驚異的な手足の長さを生かし、ブロックやリバウンドなど守備面でチームに貢献する。
カンザス大のデビュー戦でカール・マローンを模した「メイルマンダンク」を決め、NBAではブロックを見舞うとディケンベ・ムトンボばりの「指振り」や「クッキングポーズ」を披露するなどパフォーマンスも魅力。今年4月、フランス・サッカーリーグのレンヌのユニフォームを着てアリーナ入りしたことが話題を呼んだが、同じマリ人でレンヌ所属のハマリ・トラオレに向けた男気溢れる行動だった。
(「2019-20シーズン NBAコンプリートガイド」135頁より。実力指数は「63」、「チーム内で12番目」です。
この年、プロ4年目を迎えたディアロは、プロ初めての移籍をして、サンズと契約。「2年契約、2年目はチームオプション」、役割は「控えPF」。
役割自体はペリカンズ時代と同じですけど、背番号は「14」に変更。
成績は「47試合、10.2分」と、ペリカンズ時代より微減でしたけど、プロ5年目、「2015年1巡目9位」である「攻撃型ビッグマン」のフランク・カミンスキーの後塵を拝したと判断されて、チームオプションを破棄、その後の2021年の年明けにロシアリーグ行きになりました。)
では、「Bリーグ時代」の選手名鑑の記述へと、話を進めます。
2016年のNBAドラフトでクリッパーズから2巡目(全体33位)で指名を受けたが、トレードで交渉権がペリカンズに移動し、ペリカンズに入団した。ペリカンズで3季プレーしたあと、サンズへ移籍するも1年で解雇されてしまった。その後は欧州リーグやNBAGリーグでプレー。昨季はコロナ禍やケガ人で苦しむピストンズと10日間契約(3試合出場)。
NBA通算183試合の出場で平均「11.9分、5.2得点、4.1リバウンド」を記録している。
(B.LEAGUE 完全ガイド 2022-23」83頁より。)
で、「Bリーグ版の選手名鑑」での記述は、いわば「経歴説明」にとどまった感じですけど、ここで特に着目したいのが「NBA版の選手名鑑」での記述です。
実は、この「NBA版の選手名鑑」、ある特徴があって、
「上げて、上げて、上げて、ズドーンとぼろかすにこき下ろす。」
この傾向が特に顕著です、勿論「みんながみんなである訳ではない」のですけど。
で、ディアロの「NBA版の選手名鑑」。
サマーリーグでも2ndチームに選ばれ、デイビスも「彼はハードワーカーだからその成果が出たんだ」と喜んだ。(2017-18版)
プレーオフではほとんど出番はなかったが、ベンチで出番を待っている間も絶えずチームメイトに声援を送るなど、前向きな姿勢を忘れない点も好感度が高い。(2018-19版)
今年4月、フランス・サッカーリーグのレンヌのユニフォームを着てアリーナ入りしたことが話題を呼んだが、同じマリ人でレンヌ所属のハマリ・トラオレに向けた男気溢れる行動だった。(2019-20版)
「ズドーンとぼろかすにこき下ろされる」どころか、それとは完全に真逆で、「ナイスガイ」「ぐう聖」な人間性の持ち主であることが伝わります。
そのような感じですけど、「ディアロ」の特徴の分析のより核心へと綴ろうと思うと、どうやら想像以上に文字数を要する感じですので、「ディアロ」の特徴の分析の続きを、(その4)で綴らせて頂きます。
【バスケットボール#19C】
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