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四月日記

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思いついたままに書きつけた日記
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#再会

4月10日「背景」

4月10日「背景」

友人からカフェに行こうと誘いがあった。四月か五月には行けたらいいねえ、と話していたのに、思ったより早く顔を合わせることになった。行ってみたいお店を見つけたらしい。

彼はコーヒー関係の仕事に就いていて、豆の発注やら商品の販促なんかをメインの業務にしているのだけれど、ここ最近の従業員の減り具合が「リーマンショックの時の株価くらい」だとため息混じりのLINEが来たから「ギザギザに減ったんだね」と軽口を

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4月5日「抽象画」

4月5日「抽象画」

職場までの道のりには、もはや夏の雰囲気があった。雪は残っているけれど、照りつける日差しの強さが、春をうっかり忘れてしまったみたいに容赦なく僕まで届いた。
春物の羽織にしてよかった。何年も前にGUで買った安物だった。もうそろそろ買い換えたいけれど、致命的に壊れたり、未だにボロくなっていないせいで、なかなか手が伸びなかった。

仕事を終えてご飯を済ませ、夏目漱石の『明暗』を読み始めた。漱石の未完の絶筆

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