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「ウガンダの恵まれない地域の子たちをテニスを通して応援」現地レポートVol.4

今回の記事では現地でのテニスの事をメインに書いていこうと思います。環境の良し悪しはおいておいて、私たちとは生活環境も文化も違う子ども達が、同じ「テニス」というスポーツをやっている事実はとても面白い事だと感じています。

前回の記事はこちら↓↓


村にぽつんとテニスコート

施設にあるコートは一面のみです。通常のコートよりは横幅も非常に狭く、所々に草が生えていたり石ころが落ちています。そのためイレギュラーがすごく、魔法をかけたようにバウンドが変化する事がとても多いです。コートのラインは毎回手書きです。

平日は夕方ごろからフリースタイルで子供たちが集まってきます。平日は10人ほど、土日になると午前中に30人ほどの子供達がたった一面に集まってきます。

練習風景

シューズを持っている子はシューズを履いていますが、持っていない子はサンダルや裸足でテニスをしています。ラケットはサイズが合っていない子も多くいます。

そしてコートの横にはバナナの木が。

青空が綺麗です。


ボールを大切に

彼らが使っているボール

これは子供たちが使っているボールです。かなり年季が入っています。数も多くありません。ボールの背後に、子供たちが球出し練習のために1列になっているのが見えます。このボールを一球ずつ、交代で打ちました。

中にはここまですり減ったボールも

子供達はコートの外にボールを出してしまうと、ダッシュで取りに行きます。ウガンダではこのレッドボールやオレンジボールがそもそもあまり売っていないみたいで貴重なようです。そしてとても高いと聞きました。

2時間程水を飲まずにプレーする子供達

ウガンダは赤道直下、場所によっては赤道をまたげるところもあります。気温は比較的暑いですが、なぜか日陰や家の中はひんやりしていてクーラーがいらない。気候はとても快適だと感じました。

こんな感じで赤道をまたげます。笑

少々うざめの写真、失礼しました。嬉しかったんです。赤道またげました
!!笑

しかし太陽の下では別です。暑いのとカラッとしているのとで、私はとてものどが渇きましたが、子供達は2時間ほど水を飲まないで運動するそうです…

確かに納得です。私はミネラルウォーターを買って飲んでいたのですが、村では水だってガバガバ飲める環境化ではありません。

身体の強さと効率の良い身体のつくりに驚きを隠せません。

私がミネラルウォーターを買っていた場所

ハッピーフィート

皆さんこの「ハッピーフィート」、なんのことだと思いますが?テニスを知っている方は想像してみてください。

ラリーしている間や、球出し練習で待っている間に、小刻みに足を止めずに動かしている動きをこの子たちの間では「ハッピーフィート」と呼んでいました。

現地施設代表の方がそう名付けたそうです。

「足動かせ!!」より、「ハッピーフィート!!」って言われた方が数倍気分良いですよね!私これすごく気に入りました!!言ってる方も言われた方も良い気分!

このような考え方好きだなぁ。

本当にこの子達は球出しで待ってる間も、ラリーしてる間も、ラリーが途切れた時もずーっと足を動かしてるんです。それがたまらなくかわいい!(もちろんたまに動かさない子もいますよ。笑)

日頃からお世話になっているアオヤマスポーツ様の
タオルも現地に連れて行きました。

「僕には夢がある」

写真に写るこの子たちを教えるコーチの1人に14歳のプレイヤーがいます。名前は「ナサ」。その子はテニスを始めて6年になるそうで、自分の練習以外ではこの子達にテニスを仕事として教えています。

その子が私のところに来てこう言いました。

「僕には夢がある。海外(ナダルアカデミーやその他ヨーロッパ)のアカデミーでトレーニングをして大会に出たい。どうしたらできると思う?」

このようなインフラが整っていない小さな村にいる子供もこのように「夢がある」と胸を張って言えることって素敵だと感じたと共に、テニスを通して国外にも目を向けることで、彼の世界は広がっているんだと感じました。

その反面、「どうしたらできる?」の質問に答えるのはとても難しい…と感じたのが本音です。気の利いた答えなんて答えられませんでした。

この部分を読んで、インフラが整っていないのにどのように海外のアカデミーを知っているのか疑問に思った方もいるかもしれません。この施設だけはWi-Fiが設置されています。(電力途切れると同時にネットも途切れるのですが…)なのでスマホでをWi-Fiを繋いでSNSにアクセスしています。

不思議ですよね、料理は薪で火を起こし、水は地下水を汲みにいき、洗濯は手洗いで行う生活の中でネットにはアクセスしています。TikTokにどハマりしていました。ティーンエイジャーは世界共通でTikTokが好きですね!!(私はTikTokにはついていけていません笑)

ネットを使って他の世界を見て、彼らはどんなことを感じているんだろう。

現地での食事

ではVol.4の最後は現地での食事を再び紹介することにします。

これはある日の夜ご飯です。みなさんこれなんだと思いますか?

ある日の夜ご飯
マトケ(豆とトマトのソースがけ)とアボカド

ウガンダではマトケという緑の大きなバナナを主食の一つとしています。バナナにも様々な種類のバナナがあるらしく、黄色いバナナはフルーツとして、緑のバナナは主食として食べています。

そのマトケを蒸してホクホクにしたものに、豆とトマトで作ったソースをかけていただきました。芋みたいな食感でした。バナナの臭みは一切無く、見た目はバナナなのでとても不思議でした。

ある日の夜ご飯
マトケとアボカド

次の日の夜ごはんです。また現れた!マトケ!という感じでした。笑
アボカドはメキシコ産のアボカドよりもすごく大きくて種も大きかったです。村で購入したもので、1つ15円くらい。アボカドはその辺にある木にもなっていました。


マトケ(調理前)20本食らいついて100円ほど

Vol.4ではテニスでのエピソードと、おまけで現地の食事について書いてみました。Vol.5では村での買い物の様子と、村の人のことについて触れたいと考えています。読んでいただきありがとうございました。

続く…



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