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合気道とは芸術

1.合気道とは自己表現である

前回の記事で、合気道とは私生活を映し出す鏡であると紹介しました。

今回はそれに繋がる話になるかと思います。

合気道とは、植芝盛平先生によって創設された武道ですが、

人によって技の表現の仕方が違います。

翁先生の技は非常に柔らかく、正に合気とは愛なりを体現した形になっています。

一方で、高弟だった塩田剛三先生の技は、非常に素早く切れのある技です。

藤平光一先生は、流れるような技で相手の力を活かすのがお上手ですね。

同じ合気道でも表現者によって、技の見え方は全く異なります。

表現者によって見え方が変わってくるのは、芸術に近い物があると思いませんか?

同じ題材を渡されても筆を持つ人間が違えば、

描かれる物は違ってくるということです。

2.技には個性が現れる

芸術はその人に内在する考えが表に出てくるものです。

技を見ると、その人がどんな性格か分かると思います。

例えば、私はとてもせっかちで、物事をさっさと片付けたい性格です。

なので、塩田剛三先生のような、素早く切れのある技に憧れます。

ご本人がせっかちだったかは分かりませんけどね(笑)

また、私は細身な体型なので、なおさら、剛三先生には憧れがあります。

同じ道場で、同じ技をやっていても、十人十色ですよね。

パワフルな技、流れるような技、誘い込むような技、独自のリズムを持ってる技

私はそれで問題ないと思っています。

もちろん、先生が与えた題材(技)と違うことをやったらダメですが、

題材を渡したら、後は表現者に委ねるべきだと思います。

先生が柔らかいタイプだからといって、無理に合わせる必要はありません。

3.自分がどんなタイプか見極める

どういう技をかけている時が一番、快を感じることができるか。

それを、模索していくことが合気道の楽しみでもあります。

これだ!と思ったものがあれば、正にそれがあなたの個性であり強みになります。

その個性を技を通して表現するんです。

自分はこういう人間なんだ!!と技を通じて表現するような感じですね。

本来の自分を抑圧されることなく、解放できるわけですから非常に気持ちが良いはずです。

例えば、一見、大人しそうな人が、パワフルな技を好むかもしれません。

もしかしたら、その人は心の奥底に強いバイタリティーを秘めているかもしれません。

なので、自分に正直になって、好きな技を追及していくことが大切だと思います。

今回は、合気道とは芸術であるという話でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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