無反応
先日、本屋に立ち寄った時の話です。
何か嫌な事が辛いことがあったら極力、考えないようにしましょう。という一節がありました。
それを隣で覗き見していた友達が、それができないから苦労してんだろ。とボヤいていたのが印象的でした(笑)
うん、確かに。と僕自身も納得してしまいましたね。
頭では分かっていても、過ぎ去ったことや起きてもいない未来について、あれやこれやと心配してしまうのが人間の性です。
頭の中でネガティブな出来事を何度も思い出してしまうことを反芻思考と呼ぶそうですね。
これを一朝一夕に無くそうというのは至難の業です。
僕が思うにこの反芻思考を防ぐ上で重要なことは、この反芻思考を無理に抑えこもうとしないことです。
ついつい、自然発生するこの反芻思考を抑え込もうとしがちですが、それは逆効果だと思っています。
その自身の中で発生する感情に都度、反応してるわけですから、それ自体が反ってストレスになります。
こちらの記事でも書きましたが、武道は物事に対して反応しない練習にもなります。
合気道とは瞑想|Agatsu|note
これは、相手に持たれているという相手主体の話ではく、自分が束縛されていると錯覚している自分自身の話なんですね。
どういうことかというと、相手が敵なのではなく、相手が障害物だと思い込んでいる自分の思い込みが真の敵なんです。
では、この感情をどう処理すれば良いかというと、スルーするということ、つまり反応しないってことなんです。
この反応しない練習というのは相手に対して反応しない練習にもなるし、自分の中から自然発生する様々な感情にもいちいち反応しないってことなんですね。
こういった実践を通して、自分自身の意識を強制的に上書きすることができます。
僕自身も稽古を長年続けてきて、その恩恵を受けているなと日々感じます。
とは言え、まだまだ反応してしまう傾向はありますが、以前よりは大分マシになりましたね。
ストレスフルな現代だからこそ、正にこういった面で武道が私生活に役立つんじゃないかなと思います。
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