浮遊
居着いてはいけない重要性を、このシリーズでは何度か述べてきました。
今日は逆に居着いてない人の特徴を考察してみようと思います。
それはズバリ浮遊です。居着いてない人は立ち姿が浮遊してるんですね。
何言ってんだ?と思った方、正常な反応です。
これは感覚的な物なので論理的に説明するのが少し難しいです。
しかし、世の達人と呼ばれた人の写真を拝見すると、どの方も浮遊している印象を受けるんですね。
もちろん、実際に浮いてる訳じゃないですよ。
そんなオカルトな話はしていません。
私が言ってるのは飽くまで印象です。
固有名詞を出すと、合気道の創設者である植芝盛平先生や塩田剛三先生、藤平先生などなど、
最近の方ですと、野村萬斎さんなんかは凄いですね。
もう、あの方は立ち姿そのものが芸術です。
僕はあまり絵画とかに興味がないんですが、こういった方々の立ち姿は芸術だなと思います。
なぜ、浮いている印象を受けるかというと、上から吊られてる様な印象を受けるからだと思います。
恐らく、その理由は背筋が伸びていて、片足に過度な体重移動をしていないからです。
とは言え、気持ちはしっかりと下に沈んでおり、そのバランスがまた絶妙なんですね。
なので、浮遊してるんですが、同時に腹が座っている印象を受けます。
立ち姿そのものが居着いていないので、非常にその姿が美しいんですね。
翁先生は万有愛護を説かれていましたが、その立ち姿そのものが万有愛護を体現してる印象を受けます。
宇宙の中心に立っている、いやもはや立っておらず浮いているそんな感じですね。
そういう感じに、達人によって受ける印象は違います。
そして、この印象は飽くまで私がそう感じるというだけです。
居着きを排除していくと、こういった局地に到達できるのかなと思います。
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