見出し画像

合気道とはモノマネ

1.正確にコピーする

合気道の稽古では基本的に指導者がみんなの前で技を見せます。

周囲の人はそれを見て同じことをやります。

このスタイルを見取り稽古と合気道の世界では言います。

この見取り稽古が結構、大事だったりします。

なぜなら、その見取り稽古には全て正解が詰まっているからです。

指導者がどのような技をやろうとしているのか、

また、どのような点に注視しているのか、

その動きを正確に目で見て感じ取ることが重要です。

2.自分でアレンジしない

ここで重要なのは自分でアレンジ、工夫をしないことです。

こうじゃないかな、ああじゃないかなと素人目線で工夫をしてしまうと

お手本と全く似て非なるものになってしまいます。

そうなると、もう何の練習なのか分からなくなってしまうんですね。

なので、最初のうちはお手本に忠実に正確に行うことが重要です。

そもそも、正確にやってるつもりでも、意外と違うことをやってたりします。

人間って自分が思っている以上に、バイアスを持っているんですよね。

そのバイアスを自覚して、稽古に臨むことが重要なんです。

形を追うことになれたら、今度は指導者がどんな心情で技をやっているのか、

これを意識できると見取り稽古の質は、一層レベルアップします。

結局、技を行う上で一番、重要なのは気持ちの在り方です。

どんなに技術があっても、衝突する意識があっては技はかかりません。

正に絵に描いた餅になってしまいます。

なので、技術が必要なのは間違いないのですが、それを司る正しい心の在り方がより重要なんです。

その心情を会得する上でも、見取り稽古は有意義な練習方法です。

3.学ぶは真似ぶ

学ぶことは真似ることです。

パクるとか悪いイメージを持つ必要は全くありません。

結局、これは武道に限った話ではないんですよね。

仕事でも、仕事が出来る人の真似をすればいいんです。

自己啓発本を読むことも、もちろん効果はあると思いますが、

目の前に出来る人がいるなら、素直にその人の真似をした方が早いですよね(笑)

自分がいいな、凄いなと思った人がいたら、積極的に聞けばいいんです。

聞かれた方も悪い気には当然なりません。

そういう意味でも、会社は最も効率よく、実践的にスキルを身に着けられる場です。

もちろん、当たり外れはありますよ(笑)そこは留意しておく必要がありますねー

そして、最短で物事を成し遂げる方法は、出来る人の真似を徹底することです。

植芝盛平先生の高弟で伝説的な合気道家が多い理由は正にこれです。

昔は内弟子制度があり、朝から晩まで翁先生と一緒にいる機会があったからです。

365日、そんな生活をしていたら当然、所作や考えも似てきます。

今の世界では、なかなか実現が難しいかもしれませんが、合気道に限った話ではありません。

仕事の世界でも、憧れの上司がどんな思考をしているのか、どんな口癖があるのか、

何でもかんでも真似すると、少し引かれるかもしれませんが(笑)

この際も決して工夫をしてはいけません。

忠実に正確に真似をすることで、その人の思考方法が身に付きます。

だって、既にゲームクリアした人がいるなら、その人に攻略法を聞いた方が早いですよね?

いや、僕はこっちの方がいいと思うって、いやお前まだゴールしてないだろ(笑)

って話じゃないですか?

私の職場でも若くして現場のリーダをしている人がいますが、

その人の当時の指導員と喋り方がそっくりなんです(笑)

時々、その二人が同じ会議に出ることがありますが、

抑揚の付け方や、論理の組み立て方がそっくりなんですよね。

ということで、これからは積極的に真似ることをお勧めします。

今回は、合気道とはモノマネという話でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

あわせて読みたい


この記事が参加している募集

#スキしてみて

529,975件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?