見出し画像

「母のようになりたくない」の裏っかわにあったもの〜


「太ってはならない」
「オシャレの手を抜いてはならない」
「かかとの手入れを怠ってはならない」
「ハイヒール以外の靴を履いてはならない」
「日焼けをしないために一生海に行ってはならない」

これは20代の私が自分に課していたルール。

無意識のうちに自分に言い聞かせていた。
「〜してはいけない」「〜しなければならない」に縛られていた理由は
母のようになりたくない
という黒くて大きな強い気持ちがあったからだ。


先日、心理カウンセラーの高嶋美伽(たかしまみか)さんのセッションを受けた。

美伽さんとは、去年とある講座を一緒に受けた仲。その時オンライン上で出会った。

講座の中で、高嶋さんが今の仕事をしている理由やキッカケを聞いて、人柄に惹かれ、「この人に何か仕事をお願いしたい」と思った。

それから私が運営しているオンラインサロンで外部講師としてお招きし、今回は自分の学びと個人的にお願いした。

つま先から頭のてっぺんまで「女子」でいる人になりたかった

私は現在39歳。パーソナルカラー診断という、その人が魅力的に見える色を提案する仕事をしている。最近は服やメイクだけでなく、SNSやサイトの色を提案する機会も増えてきた。

私がオシャレに目覚めたのは、社会人になって自由に使えるお金の額が増えた頃から。学生時代は、私服で出かけることが苦痛だったくらい、自分が選ぶ服のセンスに全く自信がなかった。センスだけでなく自分に自信がなかった。

だから、同級生に遅れを取っているという焦りから、給料が入ってきたら使えるだけ服と美容に使っていた。

同世代より少し年下の子が着るブランドの服を買い漁って、髪を巻いて、まつげエクステをして、ネイルをして、花柄のワンピースを来て、デパートの新作化粧品を使っていた。
周りから見れば「女子力高い方」に入っていた。

冒頭に書いたように、20代の私は
母のようになりたくない
を軸に行動していた。目一杯オシャレをすることで自分は母とは違うと思いたかったのだろう。

どんなにオシャレに見せても、浪費でいつも生活はギリギリ。心の中は不安や焦りでどす黒くすさんでいた。

セッション受講のキッカケ

「セッションを受けるなら今だ」と思ったのは2ヶ月前。
何気なく見ていたSNSで、私と同世代の女性が、母から労りの言葉をかけられたという投稿を見た。目にした瞬間に「グサッ」という音が心臓から聞こえてくるほど、何か寂しいような悲しい感情になった。

とうの昔に自分の母への感情は解消したと思っていたのに、ふとしたきっかけでこうしてなんともいえない気持ちになる原因を知りたかった。


それと。近ごろ、4歳になったばかりの息子が園の支度をテキパキしないことや、口ごたえをするようになったことで苛立って声を荒げるようになった自分がいた。
過去の母の姿が思い出されて「私も同じになるのか」と思うと怖くなった。
自分の思考の癖を知ることで、息子や夫への被害をなくしたいという気持ちもあってのセッション受講だった。


事前ワークで分かったこと

事前に、幼少期の覚えていること、家族一人一人について思っていたことや思い出を書き出すワークをした。
28項目。一つ一つじっくり取り組むと書き終えるのに6時間かかった。
当日はそのワークをもとに美伽さんが読み取った情報を教えてくれた。

私の母への「キライ」という感情は、「人としてキライ」ではなくて
「私の方をしっかり向いて話を聞いてくれないなら、キライということにしよう
という自分の心を守るための対応だったらしい。


自分でも事前のワークを書いていて、幼稚園児の頃に「お母さんが幼稚園の先生としていてくれないかなぁ」と夢見ていたことを思い出した。
本当は母のことが好きだったのだ。
母と父とが毎晩のように口論するようになり、両親がお互いに余裕がなくなっていった。私の下には妹と弟がいて、姉の私が泣いているところを見せたら不安がる気がして見せたくなかった。
二段ベッドの下段ですうすうと寝ている妹に気付かれないように毎日のように、布団の中で声を殺して泣いていた。
家はどんどん居心地が悪く、安心できる場所ではなくなった。


それでも、幼少の私はキライと思いながらも「どうしたら両親、特に母が幸せになるのか」を考えていたらしい。
美伽さんから「あいかさんは愛情深いんですよ」という言葉をもらった。
「愛情深い」という言葉は、私には一番程遠いと思っていたので驚いたのだけど、オンラインサロンでメンバーがすごく慕ってくれているので、「気付いていなかったけど、心当たりはある」と妙に納得した。


セッションで分かったこと

セッションの後半。私は自分がずっと母からかけてほしかった言葉を
口にした。
そのうちのいくつかの言葉。

「ありがとう」
「ごめんなさい」
「生きててくれてありがとう」
「生きているだけでそれでいい」
「失敗しても大丈夫だよ」
「失敗してもちゃんと見守っているよ」
「ちゃんと見守っているから大丈夫」

人にばっかり言っているけれど、自分で自分にこの言葉をかけてないでしょ。
とまた美伽さんに言われて驚いた。
私が普段サロンメンバーにかけている言葉だった。

この言葉を口にするくせに
自分にかけてもいいと考えたことがなかった。
自分で自分に優しくしていいんだ。
自分で自分を癒やしていいんだ。

そうなんだ。もう特定の人に求めなくても、自分が自分にOKを出すだけでよかったんだ。
自分に「幸せになっていい存在なんだよ」って言っていいんだ。


母との関係をこじらせたことで、結果的に今の仕事につくことができた。

私の服選びは「自分の感覚が第一優先」。
これを着たら浮くかな、変に思われないかな、ウケるかな。は、後でいい。
まずは自分が心地よい・楽しいと感じることを大事にしたい。


だから私のキャッチコピーは
何が似合うかは自分で決めたい
パーソナルカラーリスト
大森アイカ


■心理カウンセラー・高嶋美伽さんのサイト


■大森アイカのオンラインカラーリスト養成講座(国内外どこからでも受講OK)


■パーソナルカラーリスト向けオンラインサロンCasa


■パーソナルカラー診断(オンライン/対面)


この記事が参加している募集

最近の学び

リモートワークの日常

カラーリストの働き方改革の第一人者として 頑張ります。 活動の応援してくださると飛んで喜びます。