哀情日記

僕の愛する日々を綴る

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私は、安くて古いカメラが好き。

やすい、はやい、うまい。 もはや食生活では当たり前になりつつあることばたち。 それを私はカメラに置き換えるとこうなる。 やすい:値段が手頃 はやい:性能がそこまで劣らない(気にならない) うまい:良い写りをする 今回はそんなわがままを叶えてくれる、私のカメラを作例も交えてご紹介。 「何言ってんだ、新しくて性能良いものが正義に決まってんだろ!」 そう言わずに、どうか最後までお付き合いいただきたい。 私の使っているカメラ、レンズFujifilm X-Pro1 私のお供は

    • 女性の私が女の子を撮る上で気をつけていること

      「女の子同士はいいよね。同性だから仲良くなれてさあ…」 …これは私がカメラを始めてから言われた言葉。 とてもショックだったし、何より「それは違うよ」と言えば良かった。 なので今日は、あの時言えなかったことを包み隠さず書いていこうと思います。 こんにちわ。恵泉(めい)と申します。 普段は都内で被写体をしていて、最近はカメラマンを目指したり、写真全般に関わっている普通の女の子です。 今回は何気ない一言から考えた、 「女性の私が女の子を撮る上で気をつけていること」をまとめてみ

      ¥300
      • 写真がわたしたちを紡ぐんだね。

        最近、友達と呼べる人ができた。 写真を始める前の、友達ができない子だったわたしからすれば、奇跡という言葉が近いだろう。 小中高、なかなか友達ができなかった。 今思えば、友達の作り方がわからなかったのかもしれない。 だって教科書に書いてあることだってわからないのに、ましてや「友達の作り方」なんて、どっかの説明書に記載されているわけじゃない。 そんな捻くれたまま大人になったわたしは、自分なりの「友達っぽい付き合い方マニュアル」を作っていったのであろう。 しかし写真、特に

        • ティールアンドオレンジ

          夏の明け方が好き。 特に、曇りなの?晴れてはないか。くらいの天気。 シーツが明け方の空の色に染まっている。 少し日焼けた肌のあなたが、隣で寝ている。 GRⅡというカメラは いつのまにか私たちの関係の変化を捉える魔法の道具となった。 私たちの思い出は4GBでは足りなくなってしまったみたいだった。 実はこのGRⅡを貸してくれた彼は、私が生まれて初めて、男性で「撮りたい」と思った人。 大切な人。 仲の悪かったわたしたちも、だんだん馴染んでいったんだね。 仲良くなった証

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        私は、安くて古いカメラが好き。

          1TBの愛

          1TBのハードディスクの容量がなくなった。 哀情日記というものを始めて1年とすこし。 写真を初めて2年。 元恋人との思い出が多すぎて、開くたびになんとも言えない気持ちが沁みる。 元恋人であるけんごるとの2年間は、 私が人間的に、カメラマン的にも大人になる上で必要な出来事がギュッと詰め込まれている。 2年間で撮ってもらった枚数は数え切れないほどある。 私は別れてはじめて、「これは愛である」と気づいた。 好きな歌手(というか元恋人が教えてくれた)で morohaというア

          4GBのロマンス

          GRⅡというカメラを借りました。 かなり大切に、でもたしかに使い込まれたビジュアルと、微かなタバコの匂い。 「SDカードも入ってるから、好きに使って」 と彼は言う。 4GBのSDカードが中に入っていた。 なんで「彼」なんていうあやふやな言い方をしたかって言うと、もうなんて呼んだらいいかわからないから。 気持ちが冷めたりなんてことも一度もない。 ただ、お互いのタイミングが悪かった。 そんな言葉でも片付けたくない。 余裕がない同士が付き合ったとて、それはどっちかが、いや、

          4GBのロマンス

          春とそばかす

          被写体だったわたしは、 カメラマンになりたいと思うようになった。 それと同時にやってくる、ぐるぐるとした考えと結果。 被写体っぽすぎるのだ、私は。 被写体っぽすぎる とは ここで言う「被写体っぽすぎる」とは ポーズや仕草、表情が、 素の私の表情ではなく、私「風」の被写体の表情になっている、と言うことだ。 リアリティが好きな私からすると、かなり辛い。 一度、ネットのポートレートの界隈からお休みをして「矯正」することにした。 矯正 ここで言う矯正とは、まあ簡単に言えば

          春とそばかす

          休憩所

          こんばんは。哀情日記の中の人の恵泉です。 一年前から始めたnoteもなんとなく一区切りしてしまったので 人気だったシリーズ、夏の終わりとGRの後日談でもしようかと。 どうぞゆっくりしていってください。 あとがき まずは、読んでいただいたこと。 私の拙い、こんなプライベートな記事を予想以上にたくさんの方に反響をいただいていました。 「続きが気になる!」といってくださったカメラマンさんもいて、とても嬉しかったです。 本当にありがとうございます。 夏の終わりとGRの③まで読

          冬の寒さとモノクローム

          夏の残りもの 長くて鬱陶しかった夏にだって終わりは来る。 私たちも終わった。私から終わらせたはずだ。 お互いが別の時間を過ごして、別の人を思って、この先もう会わないんだろうなと思った。 そうでも思わないと、私は永遠に夏に取り残されちゃうから。 自分で終わらせた、夏の終わりに。 あれから、実家に帰っても口を開けば、彼の話ばかりだった。 夜ご飯に作ったものを、彼が喜んでくれたとか、 彼が最近撮ってる人が可愛くて妬いてしまうとか 彼が…彼が…とばかりで。 世界一自分が格好悪

          冬の寒さとモノクローム

          夏の終わりとGR ③

          はじめに 少し生々しい文章があるかもしれません。 ごめんなさい。 -あのあと- 帰宅するなり、彼からお礼のdmが来ていた。 「楽しかったです。ご飯までありがとね。」 その下に 「最後、ちょい寂しかったわ」 と意味深な一言。 私にはわかるのだ。なぜなら、楽しかったと言う気持ちとともに、同じような寂しさに包まれていたからだ。 「言いたいことわかりますよ」と一言返した。 -これはデートですか?- 次の日。たまたま2人とも空いていたので、動物園に行くことになった。

          夏の終わりとGR ③

          デジカメと2千円もって、出かけよう。

          こんにちは。 皆さんは散歩(お写んぽ、スナップ)をする時どんな持ち物で出かけるのかろうか。 愛する一眼、ミラーレスカメラとレンズと…財布、携帯…それとも手ぶら、スマホだろうか。 今回は日々の散歩やお写んぽ、スナップなどをして日々を楽しんでいる私の楽しみ方をご紹介。 どうぞ最後までお付き合いいただきたい。 ◎私の散歩の持ち物私の散歩の持ち物、それは ・コンデジ(今回はcanonIXY) ・2000円 以上。 これらにもちゃんと理由がある。 ◎持ち物もマインドもシンプ

          デジカメと2千円もって、出かけよう。

          Portrait Biwak「Red」出展作品解説

          2023年7月18日から23日まで渋谷ギャラリー・ルデコさんにて開催された、 山中夏歩さん主催のPortrait Biwak「Red」 期間中の会場内の熱気は、渋谷の暑さに負けない盛り上がり。 今回はカメラマンとして作品を出展したので、撮影裏話などを語っていこうと思う。 どうぞ最後までお付き合いいただきたい。 作品 「WIREWORM」まずは作品をご覧いただきたい。 モデルは「彼女」しか考えていなかった。 彼女はMisakiという。 私がカメラを買って、初めてポートレ

          Portrait Biwak「Red」出展作品解説

          夏の終わりとGR②

          GRⅢX。コンデジがまさかポートレートで使えるとは思ってもいなかった。 カメラマンさん(Kさん、とでも呼んでおこうか)と光と風が、私の味方をする。 前回も話した通り、ガチっとくる撮影というのは心に満足感を与えると同時に、水泳の後のような、心地の良い疲労感に見舞われる。 ドキドキさえもする。 お互い、良い撮影ができたのだろう。撮影後ご飯をご一緒した。 居酒屋で、自分たちの生い立ちや写真に対する価値観を語り合った。 Kさんに「これからどんな人やものを撮りたいですか」と質

          夏の終わりとGR②

          「特別な私」を辞めてみた。

          人は誰しも「特別になりたい」と思っているのではないか、 と21歳の私は考える。 私は言うまでもなく自己承認欲求のかたまりで、人の反応を伺っては一喜一憂する日々。 特別な私にならないといけない!と考えるがあまりにある日ぷつん。と糸が切れた。 「全部やめよう、やり直そう」 「やる気が出るまで一旦SNSでの活動をやめてみよう」 そう言い聞かせてネットの世界から数週間だけ離れた。 その数週間で変化が起きた。 まず、本を読むようになった。 「時間があったら読んでみよう」そう言って

          「特別な私」を辞めてみた。

          海とハリガネムシ

          「ハリガネムシって知ってますか?、カマキリの中にいる寄生虫なんですけど」 撮影終わり、夜の海で風に吹かれながら彼女はポツポツと言い出した。 彼女は、私が去年の春から撮り続けている被写体で私の表現活動にはなくてはならない方のひとり。 彼女が、海に行きたいと言ったので大磯まで行って撮影していた。 彼女は時々、面白いことを言うのだ。 興味深いというかなんというか。 で、今回はハリガネムシ。 「カマキリの中にはハリガネムシが寄生していて、カマキリを水辺に誘導するんです。 私

          海とハリガネムシ

          ジャンクカメラで日常を豊かに。

          ジャンクカメラって、いわゆるボロいカメラのことなのだろうか。 『ボロい』の定義なんて人それぞれなので正解は無いだろうが、 私ならもっとジャンクカメラのことを魅力的に伝えるだろう。 駆け込んだ先はみんな大好きハードオフ。 CanonのIXYが5,000円ちょいで売られていたので購入。なんて可愛いんだ。 今回は、このIXYを1ヶ月ほど使ってみた感想を綴ろう。 どうぞ最後までお付き合いいただきたい。 まずはなんといってもサイズ感。 手のひらに収まってくれるので、どこに行く時

          ジャンクカメラで日常を豊かに。