写真がわたしたちを紡ぐんだね。
最近、友達と呼べる人ができた。
写真を始める前の、友達ができない子だったわたしからすれば、奇跡という言葉が近いだろう。
小中高、なかなか友達ができなかった。
今思えば、友達の作り方がわからなかったのかもしれない。
だって教科書に書いてあることだってわからないのに、ましてや「友達の作り方」なんて、どっかの説明書に記載されているわけじゃない。
そんな捻くれたまま大人になったわたしは、自分なりの「友達っぽい付き合い方マニュアル」を作っていったのであろう。
しかし写真、特にポートレート(人物を撮影する)っていうものはどうも、わかりやすく相手との関係性が写ってしまう気がする。
そう密かに悩んでいたときのことだった。
写真を通して繋がった女の子がいて、その子も写真を撮っている子で
わたしのことをずっと
「恵泉さん」と呼んでいた。
その女の子と3回目に遊んだ日
わたしのことを
「恵泉ちゃん」と呼んでくれた。
わたしはとても驚いた。
いや、元からちゃん付けで呼んでくれている人もいるけれど
何かが、進化したのではと感じた。
その子との遊んだ日の写真を見返す。
特別私が撮った写真が上手いわけじゃないんだけれど
写真を見ただけで何を話していたかがわかる。
たしか彼女はこの時、自身のお酒の失敗談を話していたなぁとか
恋バナしたなぁとか
見返すだけでくすっとしてしまう。
あれ。
これが「友達」ってことなんじゃないの?
特にオチのない話をしたり
頑張って話さなくても和んだり。
わたしが紡ぎたかった関係って、こういうことなんじゃないの?
慧ちゃん。
わたしあなたの個展、勇気だして見に行ってよかった。
最初は写真を撮りに行きましょう!って感じで会ったけど
今はあそぼー!って誘ってるもんね。
すごく良い写真があったら見せたくなるし
スワンボートもまたいっしょに乗りたいよ
最近、友達と呼べる人ができた。
写真がわたしたちの、きっかけで良かったし
写真がわたしたちを紡ぐんだね。
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