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1TBの愛

1TBのハードディスクの容量がなくなった。

哀情日記というものを始めて1年とすこし。
写真を初めて2年。
元恋人との思い出が多すぎて、開くたびになんとも言えない気持ちが沁みる。

元恋人であるけんごるとの2年間は、
私が人間的に、カメラマン的にも大人になる上で必要な出来事がギュッと詰め込まれている。

2年間で撮ってもらった枚数は数え切れないほどある。

私は別れてはじめて、「これは愛である」と気づいた。

好きな歌手(というか元恋人が教えてくれた)で
morohaというアーティストがいる。
その曲の「ハダ色の日々」に、
『恋はいつか情に変わる。でも情こそが、
愛情に染まる』とある。

それが全ての、1TBの答えだったと、思う。


けんごる、わたしは今日、1人、「カメラマン」として、あなたの機材を借りずに仕事をしました。
こんなに責任感がつよくなって、緊張で眠れなかったり、するんだね。
そしてこんなに、お金をいただくって大変なんだね。

本当に、さぁ。

わたしが愛に気づく時はいつも哀しいね。

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