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不倫をされた側の傷(ケース例)―相手が信じられない、という現在地― 

パートナーの、不倫が発覚して、悩んでおり、今現在別居中。
という、女性からのご相談がありました。

ご本人の許可を得て、ご紹介します。

信じていた相手が、自分の知らないところで、その事実を隠していたということ。
自分は、その女性に、負けた。
自分に、女としての魅力がなかったのではないか、
 自分の価値がなかったのではないか、と 思い知らされた ということ。

体調も、どんどん悪くなっていかれ。

パートナーは、謝って、もう一度やり直したいと言っているけれど、
自分の疑いが晴らせない。

話していても、結局口論になってしまう。
今は、顔を見るのも辛くなってしまい、一時的に、実家に避難中。

そんな状態で、いらっしゃいました。

● ● ●

浮気や不倫は された側からすると、
とてもとても、傷つく出来事なのは、当然のことで。

それだけ、悲しかった

傷が深かった んですよね。

旦那様は、謝って、もうこれからは二度としない と言っていて、

もう一度、関係をやり直したいと言っているけれど、

その旦那様に対して、

私自身が、いま どうしても この関係を、解決に向かって前向きに考えられないのは

「相手を信じられるだけ、こころが 回復していない」 ということ なのかもしれない。

相手を、こころから愛しているし
だからこそ、こんなひどいことをされても、私は、相手を、愛したい 愛しぬきたい 信じたい

と、 願っている。

けど、現状 事実として、

そうできない自分が 今ここに いる。

もし、この人をもう一度信じて、

また裏切られたら、と思うと。

「疑っている、自分が、つらい」

その、疑っている 自分自身を、責めているから、痛みが引いていかない のかもしれません。

「早くゆるしてあげなさいよ」
「別れたくないんでしょう」
「いつまで引きずってるの」

と。

でも、引きずっているのは、引きずっているだけの、理由があるのです。
「ここから、動きたくない」って、こころが、言っている。
「この気持ちを、分かってもらえるまで、動きたくないんだ」って。

「私は、あなたを、信じられない。

 ざっくり、私の胸を切り刻んだ、あなたを、ゆるせない。」

無理して、信じようとしなくて、いいんです。

その、ゆるせない、自分のままでいて、いいんです。

”ゆるせない、自分を、そのまま ゆるしたい" が、

「今」 現時点での、素直な 思い なのでは、と。


ゆるさなくっても、いい。
菩薩になんてならなくってもいい。

『だって、それくらいひどいことされてんだもん、当然でしょ!!!

 ゆるせる訳ねぇだろーーー!!!

 ふざけんなーーーー!!!』

じくじくして、化膿が止まらない傷の下には
本当は、出したい強さと、怒りがあって、

それを、目いっぱい、表現しなきゃいけないときが、人間 誰しもあります。

思いっきり、出して、出して、出しまくる時が!

わたしも

いつぞや、あります。
もう10年以上前の昔の話ですが、付き合っていた人が、私に隠して、他の女性とも関係していたと、分かったことが。

その事実を知った瞬間って、
「あぁ、そうか。」と、納得したりするんですよね。
妙に、冷静だったりします。
けども、後から後から、怒りや悲しみや絶望って、いろいろわいてくるものです。
結局、最終的に、その痛みからある程度回復していくのに、数年かかったと思います。

その頃、そのことを相談していた、私のメンターのようなお姉さんのコーチがいて
姉さんは、私の話を聴いて
「よし。愛子。行くぞ!」 と言って
私を、多摩川に連れていってくれました。

そして、一緒に、叫んでくれました。

「ばかやろぉぉぉおおおおおお」

「ふざけんなぁぁぁあああああ」

「愛してるぞぉぉぉおおおおお」

あの、発狂は、本当に、当時のわたしには、必要なものでした。(笑)

今でも、あの時のあのお姉さんには、感謝しています。

(そして、あぁ、受け止めてくれた多摩川と空にも、ありがとう)

思いのたけを、出して、出して、出し切って、
叫ぶ、ということ。

(人の迷惑にならないように、海とか、山とか、が良いと思います。)

相手にぶつけたいこと
相手をぶん殴りたいこと
相手をコテンパンにやっつけてやりたいこと

それは、

傷ついた、自分を、守るために。
傷ついた、自分を、誰よりも、まず 愛しぬくために。

そのプロセスで、表現を促されるときが、必ずあります。

人間は、あまりにショックすぎることがあると、
必ず、からだとこころが、麻痺します。

その衝撃を、真っ向から感じすぎるには、あまりにも圧倒されて、自分がつぶされそうになるので、
自分を守るために、麻痺してしまうんです。(これは生存本能です)

けれど、
本当は、悲しすぎて、麻痺してしまったこころの奥に

隠れているように、激情的なマグマがあって、
そのマグマのエネルギーを身体の奥にとどめている以上、
ずっと気持ちも、からだも、重たいままで、
『癒える』 という方向性には、向かっていきません。

そのマグマが、鉛のように、身体の奥に沈殿しているために、
ずっと、気持ちやからだが重たいまま、動けない理由として
そこに、存在し続けます。

痛みの治癒のためには、
ちゃんと、安心できるスペースで、思う存分、身体を使って、
表現させてあげることが、必要になってきます。

(『身体を使う』、がとても大切です。
 ネガティブな感情、古い感情というものは、身体のどこかに必ず蓄積されているので、
 それを震わせてあげて、ふるい落としていく作業が、
 ヒーリングにおいて大切なプロセスになっていきます)

浮気や不倫は、された側からの傷つきからすると、
実際に、殺意を生み出すくらいの、相当に爆発的なエネルギーに匹敵します。

(私も、当時、実際に、相手やその女性への殺意を感じたことがありました。
 自分の身の中にある、殺人者になり得るかもしれない、という戦慄する思いは、
 今でも鮮明に覚えています)

人類が存在した当初から、いろんな戯曲や物語のテーマになっているように
愛するが故に、深い憎悪もわき立つ、
全人類が取り組んできた、根源的で大きなテーマだと、思います。

全人類が経てきた悩みです、
大丈夫、自分一人の悩みでは、ありません。

その爆発的なエネルギーは、
他者へ向かうと、他者への攻撃的に、
自分へ向かうと、自分への攻撃で、鬱や(最悪の場合)自殺、につながっていきます。

その、エネルギーを表現することなく、
物分かり良く、

最初から、
「私はあなたを愛してる。だから、信じて、ゆるすわ」

なんて、慈愛の聖女ぶらなくても、いいのです。

「ふざけんな」

「最低だ」

「死ね」 (笑) etc

どんな罵詈雑言でもOKです、
どんな悪魔な自分でもOKです、

それを、しっかりと 肚の底から感じ切り、声、手足を使って
その鉛であった、胸の内の『悪意の存在』を、ゆるしてあげること。

そうして、出し切って出し切って、出し切った最後に、
きっと、いつか、やっと、出てくるのです。

「愛してる」 が。

「愛してた」 が。

どんな、悪意ある自分も、その存在を 認め、愛しきる。

ちゃんと、殺意に匹敵するかもしれない、激しい感情を出し切ったなら、
もう、行動として、実際に 相手(または自分)を「殺す」という行動までは、
起こせないように、なります。

その、自分自身の感情を認めて、愛しきって、出し切った後に、

自分が、相手に求めていることも、一番、素直な、光る粒として、見えてくるんだろうと、

思います。

どんな、『行動』の奥にも

そして、どんな、『行動できない状態』(「動けない」「引きずっている」) の奥にも

必ず、それ相応の、理由があります。

「あなた自身の」注意と関心を求めている、大切なある感情の声が

そこに、あります。

そこに気づいて、表出し、
治癒していくために、十分に、時間を、かけてあげたい というのが、
今の こころの 深い願いなのではないかな、と 思います。

● ● ●

「自分に、女としての価値がなかったからじゃないか」

こうした、自分を信じられなくなった思いも、少なからず、強く 刻印されてしまいました けれど・・・

決して、そうでは、ないんです。

決して。

断じて、そうではない。

あなたに、価値がなかったから  浮気が起こったのでは、決してない。

それは、地球がひっくり返っても、あり得ないことです。

けれど、

「自分には、価値がない」

 と、自分が 自分に対して (無自覚的に) 思っていたから、

浮気が生じた ということは、あり得るかもしれません。

相手は、いつも、

自分自身の こころの 鏡だからです。

「自己卑下している部分が 今のあなたには、あるよね。

だから、それをもっともっと受け容れて、もっと好きになってあげて。

今、あなたが思っている、自分の価値の、

本当は100万倍、

あなたは、価値があるんだから!!」

そんな、魂(ハイヤーセルフ/高自我)から、今この、肉体ある自分自身への声が、

聞こえてくるようにも、思うのです。

恐らく、この一件が落ち着いた数か月から数年先の未来では、

そうした、自分自身を、今よりもずっとずっと信じられる、自分に なられているのだろう と。

● ● ● 

そして、もしも・・・・

もう一つ、この事が起こってしまった原因を、自分の中に辿っていくとするならば、

「相手が、浮気に走ってしまうくらい、相手の内側には 寂しさがあった。」

このことに 私は気づかなかったくらい

自分自身が、ワンオペ子育てや家事で、心身共に、余裕がなくて、満たされていなかった。

自分の中の、無視し続けていた からだ・こころの不足感が、実は ずっと以前から あった。

そうやって、

自分自身の からだ・こころの辛さを、見過ごしていて 

その辛さを、自分が十分に把握することを、怠っており (自身の感覚・感情への気づきの不足)

そして、それを、相手に、伝えることを、怠っていた。(コミュニケーションの不足)

= 自分自身への、100%の愛が欠けていた からこそ

目の前の相手が、「ここに、愛が不足してるよ」 という現実の行為を、自分自身に 見せてきた のかもしれません。

相手は、いつも、自分のこころの 鏡だから です。

どんな傷も、痛みを被る経験も、

自分が自分を 愛し尽くさなかった場所が ある 

ということを、教えてくれるために、生じてくる だけだったり します。

だから、結局は

「自分自身を、 もっと 愛してあげてね

 自分自身を、 もっと 愛してあげなさい

 あなたは、大切な 人 なんだから ね。」

という、神様からの、愛のメッセージが

この 相手の不貞行為 という、現実として現れてきた ようにも、感じられるのです。

自分自身を、愛し尽くして

その自分に、必要なこと、大切なことを 

その都度、自分が汲み取ってあげて

その都度、相手にシェアし、

相手からも、もっと 本音を その都度話してもらえるような

そうした 信頼し 信頼される 自分で ありたい なぁ。

そんな、願いが、浮かびあがってくるようにも 思われて きます。

そして、そうした方向性へ向かうようにと、

魂同士が、雲の上から仕向けている 現実の事象のようにも、思われるのです。

● ● ●

一方の、旦那様は、

大切な話をしていても、結局口論になり、
逆ギレモードになってしまうのは、

もしかすると、

もう起こった事実は、包み隠さず話して、
「悪かった」と、自分なりに、既に謝ったし
「これからは裏切らない」と思っている。 
(お話の様子から、奥様を愛しておられるのも、伝わってきます)

それでも、やはり、自分のしたことを、
「明らかに俺は、彼女を悲しませてしまった。
 俺のせいで」 と自覚している部分があるので

いまだ、大切な人から、自分を信じてもらえない現状を見ると、
ずっと、自分の罪を、とがめられ続けているようで、

その、ちくちく刺さる痛みが痛いがために、

「なんでこんなに謝ってるのに、分かってくれないんだ」 と
高圧気味になってしまうのかも、しれない。

(=それが、奥さん側からしたら、自分に寄り添ってもらっているように、感じられないのかもしれない)

「自分が悪いことをした」 という罪悪感があるために、
その罪を見たくなくて、その罪の意識から逃げたくて、

早く 問題を解決したい 
早く、僕との関係を、前向きに考えてほしい と、焦ってしまうのではないか と…

旦那様、ご本人の課題としては、

自分が、なぜ浮気に至ったのか?

ひとつひとつ、振り返って、

 最初に、自分自身の中に、こころの空虚さや何か満たされないもの が あったからだということ。

 それを、相手に伝えることを、諦めてしまった自分がいた ということ。

 そして、浮気という行為によって、相手を 深く深く 傷つけたということ。

 自分自身も、罪悪感という責めの意識で、自分を四六時中、傷つけ続けていること。

  (それが、さらに、彼女へ寄り添うことを、難しくさせていること)

そうしたことを、一つひとつ、しっかりと、しっかりと 受け止めて、

傷ついた相手に、ゆっくりと寄り添えるだけ、

ゆったりとした、こころのスペースと胆力を培っていくこと。

そうしたことが、ご自身に、必要なのだろうと思います。

(奥様側が背負う課題ではなくて)

2人の関係を、
前向きに修復に向かわせるか、あるいは、離れることを決めるか 
という行動の判断は、
決して、急がなくって、いい。
行動の選択は、急がなくって、いい。

まずは、自分自身の内側にあった傷に、
よくよく寄り添ってあげるところ から。

ゆっくりと、時間をかけて、いい。
何年かかっても、いい。

そうした許可を、ご自身に与えてあげて、
旦那様にも、
それくらい、私のプロセスには時間がかかるのだ、
なぜなら、私は、それくらい深く傷ついていたからだ、
ということを、理解してもらえると、いいなぁ と思います。

傷は、思いのほか、深かった から。

修復も、焦らず、ゆっくり、いきましょう。

何が、自分にとっての最善か、すべてにとっての最善か ということは、

今、まだこころがぐちゃぐちゃのまま、混乱している状態のときに

無理やり決めずとも、

一つひとつの気持ちのプロセスを経た先に、

時が満ちた時に、

自然に ふっと、分かる時が来る と思うのです。

互いに、こころの器を拡げ、鍛錬されている真っ最中であり

本当に、この人生の中で、大切な大切な 根幹的なことを
今まさに取り組んでおられること、

こころから、敬意します。


たくさん、涙を流して

からだを震わせて。

こころとからだをひらいてくださったこと、こころから、感謝しています!

そして、これからも、ずっと、応援しています。

ありがとうございました。

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夫婦の浮気/不倫の問題には、
きっと、多くの場合、セックスレスも絡んでいて、
それも、とても複雑で、センシティブな要因だと感じます。

このことについては、私も、現時点で思うところを、
また別の場所で、書いていけたら、と思っています。

● ● ● ● ●

「ふざけんなぁぁあああ」 と一緒に叫ぶ相手が欲しかったら、
いつでも私を呼んでくださいねぇえ!

(ZOOMでも、よくやっています(笑))

一緒に、自分の気持ちを見つめたり

一緒に、いっぱい、泣いたり

一緒に、重たいものを、放出させていきましょう!

どれだけでも、お伴しますよぅう❣


そして、気持ちの問題は、イコール、からだが捉えている問題でもあります。

頭で考えるのではなく、からだを使った瞑想ワークは、とても効果的です。

身体に蓄積していた感情が、昇華されると、ぱぁっと、お顔が明るくなるんです。

それも、内側から光る感じで!

瞑想前後で、お顔もオーラもすっかり変わられるのを、私は毎回体験して、本当に感動しています。

人間って、こんなに光り輝くものなんだ、と。

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6月、パートナーシップに関するご相談に沢山の方にお申し込みいただき、
本当にありがとうございました!

とても大切なお話を、お一人おひとり聴かせていただき、
私もとても貴重な学びをいただきました。
とても嬉しい時間でした。

セッションで、これからも、パートナーシップ含め、気持ちからだの相談承っています。

(実際のセッションは、カウンセリングのほかに、臨機応変に、
 イメージワークや遠隔ヒーリング、オラクルカードなども組み込んでいます)

7月は、また別のテーマで、無料セッションの募集を考えています!
こちらも楽しみに待っていてくださいね。


長文、読んでくださり、ありがとうございました。

今回のパートナーシップのテーマ、読んでくださった方から、ご感想やご質問もいただいて、とても嬉しかったです!
アクセス数も通常の数倍で、たくさんの方に読んでいただけて、とても嬉しかったです。皆さん、すごく関心が高くてあられるんだなと(笑)

感想、ご質問、いただけたら、とても喜びます!
良かったらこちらにお待ちしています✨
ai.maru★tutanota.com
(★を@に変えてください)

読んでくださったあなたの、気持ちが
少しでも、楽に、軽やかになることを、 願っています。

愛子


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●下記は、パートナーシップについての過去記事です。こちらも、良かったらぜひ読んでみてくださいね。



読んでくださってありがとうございます。もしお気持ちが動いたら、サポートいただけると嬉しいです😊 いただいたサポートは、よりよい活動をしていくための学びに使わせていただきます。