見出し画像

世界一のパンケーキを守りたい

幸せは450円で買える。

『コロナ禍』というネガティブ極まりない造語が生まれた2020年の日本。
緊急事態宣言が明日にも全都道府県で解除される見通しなのだけど、自粛が解除されたわけではない。
勘違いしているひとが多いのか、ひと足早く日常が戻ってきている。
まあ、アフターコロナにはまだ早いけれど、経済を回していかなくてはならないのは確かで、
いわゆるwithコロナ
withという前置詞も、自分がこんな形で使われることになるとは思っていなかっただろう。
コロナ感染対策をしながら、日常を送る、
『新しい生活様式』というものが掲げられた。
百合子さん曰くレインボーブリッジをコロナの感染状況で色を変えて光らせ注意喚起を行うらしい。

そんな一連のコロナパニックで、私が1番衝撃を受けたのが、【ロイヤルホスト 70店舗閉店】のニュースだった。


元々店舗数が減り、私が把握している店舗も6〜7つほど。
そんな中で飛び込んできたこのニュース。

私は数あるファミリーレストランの中で頭5つ分抜きん出てロイヤルホストが好きなのだ。
恥ずかしながら、私は田舎者だし貧乏な家で育った。
しかし、それなりに親も頑張ってくれるもので、
年に2〜3回ロイヤルホストに連れて行ってくれた。
街道沿いのオレンジの光。
今はそれほど他のファミリーレストランと価格帯も変わらなくなったけれど、
30年近く前のロイヤルホストは、他のファミリーレストランと比べてだいぶお高い価格帯。
私にとってはもはや高級レストランだった。
その時から、私が頼む物は今に至るまで変わらない。
コスモドリアとパラダイスアイスティーと、
『パンケーキ』この3つのみ。
私にメニューは要らない。

コスモドリアもパラダイスアイスティーもロイヤルホストの唯一無二のメニューで必ず頼むし、それぞれへの愛でひとつ記事が書ける。

しかし、今回はロイヤルホストのパンケーキにフューチャーしたいと思う。

数年前、billsやエッグスンシングスを火付け役として空前のパンケーキブームが巻き起こり、
日本中のカフェが挙ってパンケーキを売り出していた。
エッグスンシングスはタリーズコーヒーを日本に持ち込んだ松田公太氏が世界展開権を得て原宿にオープンという事で、
飲食業界ではかなりの話題となり、当時タリーズコーヒーで働いていた私も浮き足だったのを覚えている。

生クリームやココナッツクリーム、カラフルなフルーツに彩られたパンケーキ。
美味しかった。美味しかった。美味しかったよ。

でも、私のパンケーキは違うんだ。

私のパンケーキは街道沿いのロイヤルホストのパンケーキ。

程よい厚みに焼かれた、上品でスタンダードなフォルム。
表面はさっくり、それなのにしっとりとした優しい甘みの生地。
半分はバターだけで、もう半分にはメープルをかけて食べるのが流儀。(私の)

通常、パンケーキは口の中の水分を持っていかれる。
ところが、ロイヤルホストのパンケーキは・・・
まぁ、持っていかれはする。
パンケーキだもの。
でも、だからこそ、そこで飲むブレンドコーヒーや、パラダイスアイスティーが美味しい。
抜群のマリアージュ。
ちなみにロイヤルホストのコーヒーはドリンクバーにあるんだけど、
言えばドリップを出してくれるのでそれを推奨。

これが450円(+税)で食べられる。

世界一、決定。

大袈裟じゃなく、これは本気。

気になって、Twitterで検索すると、
私と同じようにロイヤルホストのパンケーキを世界一と愛して止まない同志がたくさんいた。
親友になれるかもしれない。
ロイヤルホストオフ会なんてどうだろう。
引くほど人見知りだけど、パンケーキを食べながら静かに微笑み合ったら、もう親友なんじゃないかな。

これが450円(+税)で食べられる。

やっぱり世界一、決定。

私に至っては、思い出というフィルターもあるのかもしれない。

たいして食べずビールを飲む父、私と同じコスモドリアを食べる母、好き嫌い多いくせにお子様メニューを嫌がる弟。
精一杯の贅沢をした思い出。
ロイヤルホストがまだ沢山あった時代に育った世代は、こんな風にあの街道沿いのオレンジの光に少し贅沢した家族との思い出があるんじゃないかなぁ。
それが『ファミリーレストラン』なんだと思う。

そんなロイヤルホストが70店舗閉店。
※ロイヤルホールディングス展開の他の業態も含めて

緊急事態宣言発令後、時短営業や臨時休業を余儀なくされたロイヤルホスト。
4月の売上高は前年同月の42.1%。
これは厳しい。

でも、この状況でそれだけ売上られた=根強いファンがいるという証だとも感じられる。

ロイヤルホストを守りたい。
ロイヤルホストのパンケーキを守りたい。
ロイヤルホストを愛するファンを守りたい。
ロイヤルホストで生まれた沢山の家族の思い出を守りたい。

しがないOLの私が出来ることは、
普通に外食ができるような状況になった時に、ロイヤルホストに行くこと。
この記事を見て下さった方の大半もそうだと思う。

でも、それが唯一であり最高のでき得ること。

今はロイヤルホストで展開しているロイヤルデリをネットで自分の家と実家分で頼み、ささやかながら貢献させていただいてる。

ロイヤルホストだけじゃない。
外食産業は今、本当に地獄。
去年のよくわからない消費増税で、ただでさえ外食する人が減っていたところにこれだ。

正直、国の在り方に苛立ちしかない。
でも、それでも外食産業は立ち直ろうとしている。
その外食産業を助けられるのは、紛れもなく我々消費者。

特別給付金が振り込まれた人も少しずつ出てきていると思う。
支払いで終わるって人もいれば、貯金に回す人もいる。
もし、余裕がある人は、
外食で少し贅沢してみませんか?

私はまずロイヤルホストに行く。

450円(+税)で幸せが買えて、誰かを助けられる。

こんなことで日本は負けない。

#ロイヤルホスト   





子供と美味しいお肉を食べる貯金にさせていただきますっ!!