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物語が、はじまる。

こんにちは。清水愛です。

みなさんの子どもの頃の夢って、何でしたか?

私は、「物語を書く人になる」でした。

絵を描いたり、文を書いたりするのが好きで好きで。

5歳のころの夢は「漫画家になりたいです」。8歳のころには「お話を書く人になる」。最初に長編漫画をノートに書いて友達に見せていたのが、9歳のころ。

それから、ほぼずっと「物語を書く」ことがやめられません。

子どものころ、自分にはちっともいいところがないと思っていました。

現実の世界にうまくついていけなくて、すぐにめそめそしたり、落ち込んだりしてました。自分のことが、好きじゃなかった。

だから、想像の世界を楽しんでいました。

想像の世界に助けられていたところは、たくさんあったように思います。

そうして、ずっと物語を書いたり、絵を描いたりし続けてきて、最近ふと思いました。

曲がりなりにも、愛をこめて紡ぎ出したこの物語を、だれかに届けたい

恋愛がうまくいかないなー、と思っているひと。

周りと違って、何だかやりづらいなー、と思っているひと。

ときめくことがなくて、「毎日退屈。」と思っているひと。

一歩、前へ進む勇気がなくなっているひと。

自分の書く物語が、そういうだれかの、何かの役に立つことがあるかもしれない。

そう書くと、大それたことのように聞こえますが、もう少し生活レベルに言い換えれば、

物語は、だれかにあてた手紙、のようなものなんじゃないか、と。これは、私の好きだった漫画家さんがあとがきでおっしゃっていた言葉です。

いろんな言葉や体験に刺激を受けて、心が高揚して、物語が生まれる。

それを自分の作品に仕上げて、だれかに伝えていく。

自分は、そういうことが、ずっとしていきたいのだな、と気づきました。

受け取ってくださるみなさんの毎日が、明るく健やかなものでありますように。

少しでも、楽しみ、と心にとめてくだされば、幸いです。

そんなわけで。物語、はじまります。

ここでは、物語の連載と、その周辺のことども――イメージした絵や、創作の裏話、影響を受けた音楽のことや、取材先でのこと――などお届けしていきます。

次回からは、小説の連載です。

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このキャッチコピーがふっと浮かんだのは、2008年の夏。

それから 海の近くの町へ引っ越してきて、物語は動き出しました。

小説 「青く、きらめく」  

               ―――「青色のエレジー」改題

どうぞ、お楽しみに。

                    →「青く、きらめく」Vol.1へ




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