いいいろきみこ@エッセイスト

あたり前に過ごせる日常に感謝し、日々、心に移りゆく よしなしごとを「くらしのいろいろ日…

いいいろきみこ@エッセイスト

あたり前に過ごせる日常に感謝し、日々、心に移りゆく よしなしごとを「くらしのいろいろ日記」として綴ります。昔、環境色彩デザイナー、今日からエッセイスト!

最近の記事

#13 かっこいい若者から大人たちへ 一喝を!

 川崎レナさんをご存知でしょうか。17歳の時に「第18回 国際こども平和賞」を受賞した若者です。この受賞者には、マララ・ユスフザイさんやグレタ・トゥーンベリさんがいて、日本では2020年、初めて川崎レナさんが名を連ねました。  その受賞スピーチが、あまりにも素晴らしかったので、一部を抜粋して紹介したいと思います。 『私がこの活動をはじめたきっかけは、悔しさでした。変わりそうにない日本、生まれた国 日本に誇りを持てないことに、とてつもない悔しさを感じました。  私たち若者は政

    • #12 似てない姉妹

      私が小学生の頃だ。 「お姉ちゃんはお米を横に食べて、妹は縦に食べているんだねぇ」 毎日、決まった時間にチリンチリンとベルを鳴らし、リヤカー屋台を引いてやってくるおでん屋さんが(#10参照)、ある日、いつもの ちくわぶとはんぺんを私によこしながら、笑って言った。 余計なことは言わないおでん屋さんがそう言ったのは、成長していく常連客への親しみだったのだろう,言いたいことは、すぐわかった。 「お姉ちゃんは、ぽっちゃりとした丸顔で、妹は頬がシュッと細く小さな顔立ちだね」という意味だ

      • #11 気の利いた「手みやげ」を贈るには

        『…かみさんとどうしても意見の合わないものがある。こればかりはいつになってもわかり合えないだろうな、と思われるもののひとつが手土産だ。僕は手土産という習慣が好き。かみさんはどちらかといえば、いや、はっきりと嫌いだ。……』 これは、松任谷正隆氏のエッセイ『おじさんはどう生きるか』の中の1節だ。 私のまわりにも「手みやげ上手」な人が多い。気が利くのだ。 だれかの家に伺う時はもちろん、「これ、少しばかりですが…」 習い事の初日には、「今日から、よろしくお願いいたします」 久し

        • #10 昭和のリヤカー屋台・おでん屋さんの懐かしい「ちくわぶ」

          「ねぇ、昭和の物売りに、おでん屋さんってあったよねぇ」 共感得ようと、年上の友に話を向けた。 「そんなのなかったわ。あなた、東京・下町生まれだからよ。そもそも「おでん」って、関東の食べ物よ。関西では「関東煮」っていうんだから」 と、素っ気ない。 どうやら、島根で生まれ育った彼女の記憶に、リヤカー屋台の「おでん屋さん」は存在しなかったようだ。 昭和の時代、いろんな物売りがあった。食べ物だけでも、「石焼芋」「豆腐」「玄米パン」に「夜鳴きそば」…。 (その思い出話は、「#9 昭

        #13 かっこいい若者から大人たちへ 一喝を!

          #9 昭和の物売り 微かな記憶

          「キンギョーエ~、キンギョ~」 「note」に投稿されている、もりお ゆうさんの【僕の昭和スケッチ】を拝読していたら、こんな声が脳裏にこだました。「金魚売り」の呼びかけ声だ。  当時、私は小学1年生だったろうか、夏になると「キンギョ~エ~、キンギョ~」という声が、おもてから聞こえてきた。 「わぁっ!」  急いで2階の窓から見下ろすと、桶を括りつけた天秤棒を肩に担いだおじさんが、そろ~り そろ~り、歩く姿があった。  誰かが声をかけると、ゆっくり腰を屈めて桶を地面につけてから

          #9 昭和の物売り 微かな記憶

          #8 呼吸のクセを知って 良好な対人関係を

          「あの人とは気が合うけど、この人とは、どうも気が合わなくて……」 なんてことがあるでしょ?  この「気」を「息」に言い換えてみると、「あの人とは息が合うけれど、この人は息が合わなくて……」となる。つまり「気が合う、合わない」というのは、吐いたり吸ったりする呼吸のリズムが合うか、合わないか、とも言えるんじゃないかしら。  ずいぶん前に私が通っていたヨガ教室の師である内藤晃代先生は、「呼吸の仕方で人の性格も定義づけられる」と言っていた。  たとえば、楽天的な人の呼吸は、力強く

          #8 呼吸のクセを知って 良好な対人関係を

          #7 驚きの「50℃洗い」調理法

          「きみこさん! びっくりよ! 50℃のお湯で洗うのよ。目からウロコよ」  興奮気味に話す友達の話に興味津々。「残席1」に煽られて予備知識ないまま、飛び込んだ。料理教室だ。  いったい何を洗うのだろう。最初は、ほうれん草だった。まず、ボウルに半分ほどの水を入れ、沸騰した湯を足しながら、温度計で50℃(+-2℃は許容範囲)になったところで準備完了。  手を入れてみると「アチっ!」その湯で、ほうれん草を洗うのだ。 「こんな熱い湯でほうれん草を洗ったら、しなびちゃうんじゃないか

          #7 驚きの「50℃洗い」調理法

          #6 エレガントな彼女

           ある女優が雑誌『Precious(プレシャス)』に寄稿したエッセイを、ブログで紹介している女性がいた。そのエッセイは、『エレガントな箸』というタイトルで、京都の名店「御箸司 市原平兵衛商店」の箸について書いたものだった。  ブログの彼女もその店の箸を使っていて、箸を紹介しながらこの女優のエッセイの全文を、自らのブログに載せていたのである。 ↓↓↓   『京都、四条通り。観光バスとタクシーと修学旅行生と買い物客の千波万波をかき分けて、河原町と烏丸の中程を左に折れる。まるでプ

          #5 「大丈夫」の使い方 間違っていませんか?

          「レジ袋、大丈夫ですか?」 コンビニでの支払い時に聞かれる。スーパーの会計時でも聞かれる。 居酒屋やファミレスなどでも、メニューを下げるときに聞かれる。 「メニュー、大丈夫ですか?」と。  同じようにビジネスの場でも、 「この資料を、返送してもらっても大丈夫ですか?」 それに対して 「はい、大丈夫です」 などと答える。  最近、頻繁に耳にするこの「大丈夫」という言葉。 果たして、このような使い方でいいのだろうか?  私はどうもこの使われ方に違和感があって、敢えてこ

          #5 「大丈夫」の使い方 間違っていませんか?

          #4 「お殿さま気質」の夫を変えた 三毛猫「ラン」

          「この先、ランよりも先に自分が死んだら、その時はランを可愛がってくれ。よろしく頼む」  結婚前の初顔合わせの席で、人払いしてまで夫に伝えた、父の望みだ。 「えっ?「娘を幸せにしてくれ!」じゃなかったの? 私の結婚話なのにねぇ(笑)」 (その様子は、#3で記した)  ランと言うのは、東京の実家で父と暮らしていた三毛猫のこと。生後1週間も経たぬ間に公園に捨てられていたところを、甥に保護され、父が「猫かわいがり」して育てた猫のことだ。  よく「犬は人につき、猫は家につく」と

          #4 「お殿さま気質」の夫を変えた 三毛猫「ラン」

          #3 あの世から贈られた猫「ランちゃん」

          「おじいちゃん、公園のベンチの下に、子猫が1匹、捨てられていたよ。かわいそうだから拾ってきた。おじいちゃんは、前に猫を飼っていたもんね」  甥が、小さな猫を両手でふんわり包んで、父の家に駆け込んできた。  その日から、父は図らずも猫を飼うことになってしまった。10年ほども前のことである。  父は、戸惑っていた。もう、動物は飼わないと決めていたからだ。  というのも、14年飼っていた三毛猫は、数年前に病気で死んでしまった。その前には、13年間可愛がっていたマルチーズを老衰で

          #3 あの世から贈られた猫「ランちゃん」

          #2 第三者に対して「夫」をどう呼ぶか

           ♪ あなたと呼べ~ば、あなたと答える ~♪ なんて歌、あったよね。昭和の初めに流行った歌だったと思う。  この時代、夫婦や恋人関係にある男女は、互いをそんな風に呼び合っていたのだろうか?  当時の映画を観ていると、妻が夫に対して「あなた~」、夫は妻に対して「おまえ」とか「おーい」などと呼んでいるけど、最近は聞かなくなったよね。  そういえば、子供のころ見ていたアメリカのテレビ番組『奥様は魔女』では、妻、サマンサは夫のことを「ダーリン」と呼んでいたけど、あれは「愛するあなた」

          #2 第三者に対して「夫」をどう呼ぶか

          #1「書く」は 頭の整理整頓

          文章を書きたくなったの。 「これまで経験してきたこと」「いま、考えていること」「これからやってみたいこと」、そんなことを書き留めておきたくなったのよ。 他人には見られたくない個人的な「日記」でもよかったのだけど、いっそ「公開日記」にして、人目にさらしてしまえば、適切に伝えようと表現に配慮し、言い回しを考え、語句を選び、文章の組み立て方にも努力するだろうから、ブログサイトを活用して始めてみることにしたの。 そもそも私にとって、「書く」ことは、思考の整理整頓でもある。頭の中で

          #1「書く」は 頭の整理整頓