#13 かっこいい若者から大人たちへ 一喝を!
川崎レナさんをご存知でしょうか。17歳の時に「第18回 国際こども平和賞」を受賞した若者です。この受賞者には、マララ・ユスフザイさんやグレタ・トゥーンベリさんがいて、日本では2020年、初めて川崎レナさんが名を連ねました。
その受賞スピーチが、あまりにも素晴らしかったので、一部を抜粋して紹介したいと思います。
『私がこの活動をはじめたきっかけは、悔しさでした。変わりそうにない日本、生まれた国 日本に誇りを持てないことに、とてつもない悔しさを感じました。
私たち若者は政治離れの世代と言われますが、日本の若者は政治に興味がないのではなく、政治を信頼する理由、投票する理由が見つからないことが多いのです。
差別発言、議会中の居眠りなどを繰り返す様子が日々、放送されています。
市民の声を最初から聞いてくれないように見える日本の政治に、誰が協力しようとするのでしょうか。
放送されているような政治家ばかりだと、日本は変わることはないでしょう。
けれども、39歳の市長が「恥を知れ!」と叫んだ時、日本はまだ変われる、そう思うことができました。』
そして、レナさんのスピーチはこう、締めくくります。
『政治家になる前にかっこいい大人になってください。私たちに子どもらしく夢を持たせてください。日本の子どもが理想とするかっこいい日本になってくれるのを、ずっと待っています。私たちはいつまで待てばいいのでしょうか』
彼女に希望を与えた当時39歳の市長は今年41歳になって、人口2万7000人の小さな市から人口1400万人の東京都の知事選に、組織力も後ろ盾もないまま挑みました。
結果は、惜しくも現職知事に敗れ、直後のマスコミ対応に残念な思いを抱いた人も少なくないでしょう。私もそのひとりです。
けれども「東京を動かそう」と立ち上がり、政治に無関心ともいえる若者を中心に、都民でない人々からも多く支持されたのは、どこにも属さないクリーンなイメージと日本を愛する熱き思いが、「もしかすると、日本が変われるかも」という希望を持たせてくれたからに違いありません。
それが「石丸ショック」として、昭和の古い大人たちに衝撃をも与えています。
あの、レナさんの訴えから4年が経とうとするいま、ようやく何かが動きだそうとしている気がします。
それでもまだまだ、政界にはかっこよくなれない大人たちばかりです。それに痺れをきらしたのでしょう、野球界から大谷翔平(30歳)、将棋界からは藤井聡太(21歳)、ボクシング界では井上尚弥(31歳)らが、現れました。
そして政界では2023年に、歴代最年少の26歳で、高島崚輔(りょうすけ)芦屋市長も誕生しました。
すでに世界が憧れる「かっこいい若者」が、日本から続々と登場しています。
川崎レナさん! あなたも私たち大人が誇りとする「かっこいい若者」です。
どうぞ、嘘と欲と利権で身を肥やした大人に、いまこそ、若者たちから喝を入れてください。「恥を知れ!恥を!」と
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