他人の価値観その1「キャリアを重ねるたびに収入が増えないといけない」
過去に縛られて今の決断に迷うことがある。
「これを選んでいいのか」、「こうした方がいいんじゃないか」
「こうしたい」を選びたい自分と、「こうしたほうが一般的には…」と思う自分が共存しているために自信を持って選べない。
自分にブレーキをかけている理由は、私の場合、「他人から言われた言葉」によるもの。
あの尊敬していた人が言っていたからきっとそれが正解なんだと潜在的に思っていて、自分の本音を信じきれない。
そうやって長いこと迷っていたけど、これからは他人の価値観の中で生きるのではなく、自分の価値観を信じて生きることにする。間違ってもいいから、「こうした方がいい」より「こうしたい」を選ぶ。
他人の価値観で生きる続けると、「もっと自分を信じたらよかったな」って死ぬ時に後悔しそうだから。
だから、自分が縛られていた他人の価値観とさよならをするための儀式として、以前言われた言葉をここに記していく。今日はその第一弾。
わたしを縛っていた他人の価値観その1
「キャリアを重ねるたびに収入が増えないといけない」
これは、新卒で入社したベンチャー企業の上司が言っていた言葉。
「何か得意なものを1つ10年位極める。そのあとまた別の分野でもう1つ極める。さらにまた別の分野でもう1つ。そうすると、その3つ重なりの部分を担えるのは、世の中で自分しかいなくなる。
何か技を極めるたびに特異性が高まるから、貴重な存在となって収入がどんどん増えていく」
という話だった。
その時は、ふーんくらいに聞いていた。そうか!と納得して腑に落ちたというより、これからはそうならないといけないんだなくらいに。
"そうならないといけないんだな"と思ったのが、まずかったんだろうな。7年経ってもその言葉に従わなければいけないと思っていた。
結局、私はそのベンチャー企業を2年で辞め、その後も働く場所を3箇所変えた。社会人7年目だけど、10年何かを極めてる最中とは言えない。収入も、年々増えているどころか、ちょっと下降傾向にある。
だから、その言葉通りになっていない自分はダメなやつだんだと、心の底で思っていた。転職するたびに、「何か1つに絞って続けなきゃいけないのに、このままで大丈夫かな?」って不安なままだった。
その上司に言われた言葉に縛られていたから。
でも、その人はその人の経験から言っているだけ。その人は私じゃない。言われた通りに生きないと人間としてダメとか、失敗するとかそういうわけじゃない。しかも、聞いた当時、納得も感動もしてない。私にフィットしなかった言葉なんだろう。
尊敬してた人がそうだからといって、身近な大人がそうだからといって、その人がいった言葉に従うことはない。
過去に言われた言葉に縛られて、選択肢を狭め、可能性を失うくらいなら、心の中からさよならしてしまおう。
「キャリアを重ねるたびに収入が増えないといけない」
さようなら。
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