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終身雇用を見直すには、これしかない。新卒採用を○○するのが良いと思います。

ちょっと古いデータですが、2020年4月入社予定の「就職四季報2021年版」からの新卒採用上位3社です。

1位 三菱電機:880名 ‪
2位 大和ハウス工業:810名
3位 富士通:750名

東洋経済誌より

やっぱメーカーは多いですねぇ、、、

って、就職四季報だと掲載していない企業やグループが反映されていないなど実態が分かりずらいんですよね。

そこで、僕が選んだ採用人数トップ2企業です。いずれもグループです。

1位 イオングループ 3,500名
2位 アウトソーシンググループ 3,264名

各社Webサイトより

すごいですねえ、、、毎年街ができる数です笑

「新卒一括採用」と言えば、戦後に確立された「終身雇用」「年功序列」「企業内組合」という日本型人事システム、いわゆる「三種の神器」の入り口ですね。

「新卒一括採用」が入り口となって、その後は日本型人事システムのレールの上で、それぞれの企業組織に馴染んだ人材として活躍し、本人にとっても安定したキャリアと社会生活が約束されて来ました。

もちろん新卒一括採用も終身雇用も日本独特の文化というかシステムなので、この30年くらいで思いっきり制度疲労がきています。

政府がいろいろと頭を捻って、この陳腐化した制度に手を入れようとしているんですが、なかなか上手くいっていません。

ちなみに今は新しい資本主義実現会議の中で、「三位一体の労働市場改革」と銘打って、いわゆる欧米流のジョブ型雇用に近づけようとしています。モデルはデンマークの「フレキシキュリティ」ってやつですね。

今、何が問題かっていうと日本の競争力が駄々下りで、給与水準が低いとか、スタートアップが少ないとか、人材の流動性が悪いとか、ダイバーシティがないとか、働きがいが低いとか、、、山のように課題だらけです。

そこで、僕からの提案です!

新卒採用人数を1社10人とか上限を決めてみてはどうでしょうか?

やっぱり大企業に人が流れすぎだと思います。短期的には、毎年若い戦力が入って来て企業の競争力は高まると思います。

しかし、社会全体で見たとき中小企業に新入社員が入ってくることはなかなかありません。日本にある367万社の企業に、45万人ほどの大学卒業生が入る確率は12%。せめて均等に新入社員を分布してあげられたら中小企業はずっと強くなると思います。

それと企業は、新卒人材では無くキャリア人材に頼れる組織にしていくべきだと思います。長期雇用された同質化、均一化した人材の集団には、古くて陳腐化した知見しかありません。また、新しいものを取り込もうするモチベーションも無いと思います。たぶんダイバーシティシティって言わなくても多様性のある組織になります。

新卒を1社10名までにすれば、自ずと新卒一括採用がなくなり、「終身雇用」「年功序列」「企業内組合」は全て崩壊していきます。日本の新しい働き方を実現するにはこれくらいのことしないとダメなんだと思うんです。

そして、やっぱり日本の競争力の源泉は中小企業にあると思います。この30年で、日本人は大きな組織を動かすのが上手くないってことがよく分かりましたので、小さな組織を大きくすることに注力した方が良い気がします。

確かに大企業の生産性は中小企業の2〜3倍あるけど、社会全体の生産性を上げていった方が日本全体をみればお得だと思います。(松のやの朝得定食もお得です笑、、)

でも新卒採用10名にしたら、採用倍率10,000倍とかありそう(笑)。ほぼアイドルじゃん。

今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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