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ブックウォーカー読み放題で読んだおすすめ小説 vol.8
ブックウォーカーの読み放題で読んだ小説の感想をまとめてます。
剣や魔法が出てくる小説ではなく、現代を舞台にした小説を読んでます。
日常の謎解き系やご当地ものの小説が多めです。
ごはんがおいしそうな小説も好きです。
三ツ星商事グルメ課のおいしい仕事/百波秋丸
経費を使っておいしいものを楽しんでいる通称グルメ課。正体不明なグルメ課の実態を暴くべく、経理部のひなのがスパイとなって潜入することに。食いしん坊なひなのが見たグルメ課の正体とは…?
物語の中に出てくるレストランは実在する店舗。実在するならぜひ食べてみたい!と思う料理が続々登場します。
グルメ課の面々も個性的で楽しいです。
舞台が総合商社ということで、グルメ課が解決する課題もバリエーションにあふれていて飽きずに読めました。
厨房ガール!/井上 尚登
元警察官の理恵はフレンチのシェフを目指して名門料理学校SWATに入学する。元プロ料理人や主婦などさまざまな経歴のクラスメイトとともに日々奮闘するものの、理恵にはとんでもない欠点があり…。
料理の話だけでなく、元警察官ならではの殺人事件や窃盗事件の解決もあり楽しむところが多かったです。
短いエピソードがぎゅっとつまっているのも読みやすくてよかったです。
フレンチの技法にも詳しくなれました。正木と理恵の関係が少しずつ進展していくところも好きでした。
香彩七色 ~香りの秘密に耳を澄まして~/浅葉なつ
犬並みに鼻が効く女子大生の結月。おいしそうなコーヒーの香りにつられてたどりついたのは、大学の裏手にあった小屋。小屋の中から現れたのは、やたらと香りに詳しい謎の男で…。
香りにまつわる話ということで、詩的な表現が多く独特な世界に引き込まれました。
主人公が食いしん坊ということもあって、出てくる食べ物の香りも印象的。淡々とした千尋、陽気な隆平、友達の啓太と、出てくる男の子たちがみんな魅力的でした。
香道の話はちょっとむずかしかったけれど、全体的には深く考えず楽しめる小説でした。
おきつねさまのティータイム/高村透
とある理由からさびれた商店街・オリオン通りを訪ねた拓巳。ふらりと入った紅茶専門店で働いていたのは、挙動不審な女性。彼女が淹れた紅茶は驚くほどまずく、それを指摘すると耳と尻尾が現れて…。
ほのぼのしたタイトルとは裏腹に、登場人物たちはなかなかに殺伐としています。
人間の腹黒さと動物の純粋さを描くのかなと思いきや、最後の最後にえっ!という展開があり予想を裏切られました。この先どうなるのか気になります。
トウカと拓巳のやりとりは楽しく、笑えるところもたくさんありました。
川越仲人処のおむすびさん/石井 颯良
川越の結婚相談所で働く絲生。悩みながらも仕事に打ち込む彼女の元に現れたのは、神様見習いの白うさぎ。縁結びに神様の力を借りている結婚相談所では、神様のお手伝いもしているようで…。
ふしぎな話なのかなと読みはじめましたが、白うさぎのユイ(人間の姿にもなる)は相談所の人々から普通に受け入れられています。
ユイにも特別な力はなく、縁を結ぶのはあくまでも本人たちの努力。
人間ではないユイの視点からのアドバイスを活かしつつ、絲生が奮闘します。
自分と向き合うこと、相手と向き合うことについて多く語られていて、意外と深いです。
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今回はおいしいものが出てくる作品とふしぎな生き物が出てくる作品の5作になりました。
三ツ星商事はシリーズになっているので、続きも読んでみようと思ってます。
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