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第47回 ベスト・キッド3 最後の挑戦(1989 米)

 大抵のシリーズ映画では「3が一番ホモ臭い」という原則があります。伝説の『ロッキー3』を筆頭にBL的に美味しい作品が盛り沢山です。

 ベスト・キッド断続レビューの最後を飾る『ベスト・キッド3 最後の挑戦』もその例外ではありません。ミヤギとダニエルは離れ離れになり、二人の師弟愛が試されます。

 更には道場再興を目指すクリースが送り込んだ新しい男がダニエルを自分色に染めようとさえするのです。ホモ祭りです。

 しかし、真面目に見ればミヤギとダニエルの美しい師弟愛の最高到達点は間違いなくこの作品なのです。

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真面目に解説

道場経営者の末路
 コブラ会はジョニーの敗戦でたちまち弟子が寄り付かなくなり潰れてしまいます。こんなに盛大に寂れるものなのかというと疑問が残りますが、武道ものの王道展開です。

 道場破りが破った道場の寂れぶりに考えさせられるとか、寂れた道場に一人残った弟子が再興を目指すとかそういう展開になりがちです。

 前者についてはダニエルは結構アホなので不成立、『コブラ会』は後者に分類されます。

 それに、寂れた原因は負けた事よりもクリースのジョニーへのあんまりな振る舞いが原因でしょう。あんな師匠に習いたい弟子は居ません。道場経営は強さだけでは成り立たないのです。


 道場の維持費も払えなくなったクリースは夜逃げを決意し、ベトナム時代の戦友でスポンサーでもある金持ちののシルバー(トーマス・イアン・グリフィス)の元に暇乞いに行きます。

 しかし、シルバーと二人でクリースはコブラ会の再興を悪辣な方法で目指すことからこの映画は始まるのです。

乗り遅れるな
 ダニエルが住んでいたアパートは売りに出されて取り壊されてしまいます。しかし、『コブラ会』では何事もなかったように現存しているのが笑いどころです。

 ミヤギは失業、クミコはダニエルを捨てて東京の舞踏団に入り、母親はおじさんが病気をして介護に忙しく、二人の地位は宙に浮いてしまいます。

 そこでダニエルはミヤギに盆栽屋の開業を勧めます。ミヤギ自ら流行らせた盆栽なので成功の可能性は高いですが、ミヤギはユキエに家を建ててやったとかで金がありません。

 ダニエルは「今汽車に乗り損ねたら…」と焚き付けますが、ミヤギは「ならバスに乗る」とはねつけます。

 このやり取りは非常に意味深です。「バスに乗り遅れるな」というスローガンで日独伊の三国はファシズムと戦争に突き進んでいったのです。ミヤギがそのことを知らないはずがありません。

 あくまでこのシリーズは日本をリスペクトしているのです。


先生、お願いします

 ダニエルは目的なき大学進学を捨て、学費を盆栽屋の開業資金に宛てます。大学に遊びに行く無頼の輩とは違って目的意識を持っている良き若者だと思うのは、私が大学を卒業していないからでしょうか?

 もっとも、私には裏の理由が見えます。UCLAのフットボーラーとひっついてダニエルを捨てたアリの存在です。

 UCLAと言えばフットボールの名門中の名門である一方、ダニエルの進学するはずだったカリフォルニア州立大フレズノ校は問題外の弱小校です。

 しかし、同じカリフォルニアなので4年も居たら1回くらい対戦はありそうです。元カノの彼氏に母校が負けたら惨めなので行きたくなかったというのが真相の気がします。

 シルバーはミヤギとダニエルを引き離すキーマンとして、空手界の反逆児と言われるマイク・バーンズ(ショーン・キャナン)を招聘します。つまり、彼は用心棒です。

 空手家は用心棒。姿三四郎以来の空手の伝統です。やっぱり無理してミヤギ役を三船敏郎に頼んでおくべきだったかもしれません。世界一有名な用心棒ですから。

 しかし、ミヤギはダニエルのトーナメント出場に乗り気ではありません。「空手はトロフィーを守る為に使っても意味がない」という事ですが、要は勝ち逃げです。ミヤギは策士なのです。

間違いだらけの盆栽選び
 ダニエルとミヤギは盆栽になる松を採取しに行き、「悪魔の大釜」なる断崖絶壁の入り江に何千ドルもする沖縄から持ってきた高価な盆栽も植えてあると判明します。

 ちょっと待って下さい。盆栽というのは苗から育てるはずです。それに、野に植えて置いたらそれは盆栽ではありません。勝手に成長してしまいます。

 何千ドルもするという表現も怪しいものです。そのくらいの盆栽は特に珍しいものではないのです。本当に高い盆栽は何十万ドルもします。

 やっぱりカリフォルニアにはまだ盆栽の正確な知識を持った人は居ないということなのでしょう。一つ確かなのは、この映画の公開後にアメリカ中の松の木が引っこ抜かれたという事だけです。


今回の使い捨てヒロイン
 盆栽の鉢が重要であるという事だけは一応カリフォルニアでもわかったようです。今回のヒロインは盆栽屋の向かいで工房を開く陶芸家のジェシカという事になりました。

 演じるのはロビン・ライヴリー。『ゴシップガール』で有名なブレイク・ライヴリーのお姉さんです。もっとも、父親が違うからかあまり似ていません。もっと素朴な顔のつくりをしています。

 盆栽の鉢を作ってもらおうと訪れたダニエル。鉢もそこそこにモーションかけちゃいます。ミヤギもお見通しです。女は(男も)ガンガン行けというのがミヤギ道空手なのです。

 ただし、ジェシカの役割は前の二人に輪をかけてどうでもいいものなのであまり解説はしません。


地獄の特訓
 バーンズ達のジェシカへの暴力や店の破壊と言った嫌がらせが行われます。やることがまんまヤクザです。

 ミヤギは今回も達人ぶりを見せてバーンズたちを撃退しますが、またもジャパニーズブルースを歌って煙に巻くばかりです。

 おまけにジェシカとロッククライミングをして地獄の大釜から取って来たそんなに立派に見えない盆栽までバーンズに引きちぎられてミヤギともどもピンチです。

 ダニエルはトーナメント参加を決意しますが、ミヤギはトーナメントの為の稽古は付けないとあくまで拒否の姿勢で、二人は決別してしまうのです。

 一掃技なる足払いを教えてくれと頼んで箒を持ってくるミヤギがキュートであります。

 そこへシルバーが接近してダニエルのコーチを申し出ます。邪悪な技のはずのローキックを徹底的に仕込まれますが、これがダニエルの手足を破壊するための罠なのです。

 固い物を叩いて手足を鍛えるというのは空手の特訓としては理に適っていますが、順序という物があります。しかし、ダニエルにそんな事の分かるはずがないのです。

 むやみやたらと固い物を叩かされて順調に体を壊していくダニエル。しかし、あまりに外道なシルバーのやり方に疑問を持ち、ミヤギと復縁を果たしてトーナメントに臨むのです。

 なんとも美しい師弟愛が描かれています。しかし、私にとって師弟愛とは美しいほどホモなのであります。

BL的に解説

ミヤギ×ダニエル
 沖縄で男と女を存分に楽しんだダニエルとミヤギはクリースと行き違いでアメリカにいちゃつきながら帰ってきます。

 しかし、アパートは取り壊され、クミコはダニエルより踊りを取り、ダニエル母は叔父の看病で手が離せません。あの客室の出番です。もう二人を邪魔するものはありません。日本庭園に虹がかかります。二人は寝技の特訓に耽るのです。

 そして、盆栽屋を開くというアイディアに興味を見せつつも乗り気ではないミヤギにダニエルは目的なき大学進学を捨てて店をプレゼントします。店でアイデアを熱っぽく語るダニエル。

 そして、ミヤギはダニエルをビジネスパートナーにするという条件でこれに応じ日本語で「ありがとう」と礼を言います。ダニエルの股間の松の木は限界です。今日だけはミヤギの盆栽屋はゲイバーになってしまうのです。

 ダニエルのトーナメント出場をミヤギが渋ったのも愛です。最高傑作である私のダニエルに傷がつくようでは困るのです。ミヤギの独占欲にはめまいがします。

 そしてダニエルはミヤギの意見に賛同し、申込書を燃やして混乱を煙と消します。二人の師弟愛は本物であった証明です。混乱は煙となりましたが、二人の愛は今夜も盆栽屋をゲイバーに変えてしまうのです。

 ミヤギは嫌がらせで盆栽を台無しにされてもトーナメント参加に承知しません。それどころかトラックを売って盆栽を仕入れ直して鷹揚そのものです。

 それを知ってダニエルは怒り狂います。トラックもまたミヤギにとって大切な思い出の詰まった財産である事を知っているのです。

 しかもミヤギが稽古をつけてくれないというのでダニエルは狂乱状態です。ミヤギとダニエルの間に尊い認識のゆがみが生じています。『クリード 炎の宿敵』と同じ構図です。

 ダニエルがトーナメントに出る決意を述べた時の、シルバーに稽古をつけてもらった時のミヤギの悲しい顔。ダニエルは汚されてしまったのです。

 そしてミヤギは仏前に手を合わせ、二人で撮った写真を手に「君なしでは私の心はカラだ」と重すぎる愛を語ります

 ダニエルも新しい男に夢中になる一方で、ミヤギを傷つけてしまった事を悔います。これが悲恋でなくて何でしょうか。

 固い物を叩きまくる一方で、ダニエルとミヤギのダイヤモンドより固くて美しい愛は壊れていきます。恨み言を言われてミヤギは目に涙を浮かべてしまうのです。

 しかし、ダイヤモンドは砕けてもダイヤモンドです。シルバーによるチンピラを殴らせる特訓でダニエルはミヤギに顔向けができないと激しく後悔してしまうのです。

 どんなにシルバーがホモの策謀を巡らせようと、ダニエルは身も心もミヤギの物なのです。そしてミヤギに返り血の付いたシャツもそのままに罪を懺悔するのです。

 ミヤギは「どんな傷も癒えるものだ」と優しくそんなダニエルを慰めます。バーンズに折られた十万ドルの盆栽も生き返り、師弟愛も復活を遂げます。客室は再び愛の巣に戻ったのです。

 ダニエルはトーナメントの棄権を決めますが、シルバーの種明かしとリンチで酷い目に遭わされ、そこへミヤギが颯爽と駆けつけます。ほとんど長門裕之を殺された健さん状態です。つまりホモです。

 勿論ミヤギは最強なので、三人ともたちまちぶちのめされてしまいます。そして、ミヤギはシルバーとクリースを退ける為に稽古を付ける決意をするのです。勿論夜の寝技も忘れません。今夜はお楽しみです。

 両陣営がそれぞれのカラーで特訓に入ります。ついでに例の盆栽を地獄のオカマもとい大釜へ返します。ミヤギ曰く「この盆栽は君と同じ強い根を持っている」そうです。

 根ですってよ奥さん。ダニエルの松の根のようなものにシルバーは狂い、ミヤギは狂わせるというわけです。

 トーナメント本番、ダニエルはその松の根のようなものを攻められてピンチに陥りますが、「敵に恐れるのはいい。恐れに負けるな」と格好良い格言に励まされ、見事最後は勝利を拾い熱い抱擁を交わすのです。

 こんな所まで完全にロッキーの焼き直しです。しかし、それは非常に完成度の高い王道BLであることの証明なのです。


ダニエル×シルバー
 ミヤギにトーナメント出場を認めてもらえない中、ダニエルの住む愛の客室にシルバーが小汚い格好をして訪れます。

 そしてダニエルの不参加を知り、盆栽屋でいちゃついているジェシカとダニエルをバーンズに襲撃させ、サインを迫って揺さぶりをかけます。バーンズも生活が懸かっているので必死です。

 そしてクリースの弟弟子のふりをしてクリースの一件を謝りに来たという名目で訪れ、クリースは死んだと嘘をつき、ベトナムで自身を助けた経験を語って揺さぶりをかけます。

 ミヤギの442部隊の経歴を持ち上げて機嫌を取るあたり、さすがは事業家です。ミヤギとは違ったベクトルで策士です。ビジネスにはヨイショが肝心なのです。そうやってケツを武器に実業界でのし上がってきたに違いありません。

 ダニエルが傷心状態になった所を見計らってシルバーは親切を装って一気に距離を詰めます。おまけに先立ってバーンズにダニエルを襲わせ、八百長で撃退して信用を得るという固い戦術を取ります。

 ダニエルは逡巡しますが、何しろダニエルは父性に飢えているうえ、ミヤギの想いが通じていないのでシルバーに走ってしまうのです。

 ミヤギとは違う荒っぽい指導と、掘られるのではなく掘る快感にダニエルはたちまちメロメロになってしまいます。

 「足が立たねば戦えぬ」というのがシルバーのルール1だそうですが、勿論夜は別の物を勃たせるのです。

 固い物をぶっ叩かされてダニエルが壊れていくのを見てほくそ笑むシルバー。これは実質SMです。その固い物で俺を突いてみろと続くのは言うまでもありません。

 ついでにディスコでジェシカと踊るダニエルをチンピラを雇って襲わせ、殴らせて自信を付けさせる非人道的な稽古も行います。しかし、チンピラをシルバーが雇うシーンは完全に男娼を買う様そのものです。

 女性は強い男は好きでも野蛮な男はそうでもないはずです。ジェシカはダニエルの蛮行にドン引きです。これもシルバーのホモ特有のジェラシーと策略に他なりません。

 しかし、これが裏目に出てミヤギとダニエルの愛は再燃し、ダニエルはトーナメントへの不参加とシルバーとの決別を決意します。

 しかし、シルバーは「礼だけじゃすまないぞ」「タダの物はないぞ」とトーナメントへの出場を強要します。

 そしてバーンズとグルである事をカミングアウトし、クリースも加勢。ダニエルはバーンズに殴られながら自らが徹底的に汚されてしまった事実を知るのです。

 しかし、そこへミヤギが古典的西部劇の騎兵隊のごとく颯爽と駆けつけ、三人ともぶちのめしてしまいます。いくら掘られたところで人間としてのケツの穴の小ささは変えられないのです。

 そのあまりに美しい師弟愛の前に嫉妬に狂ったシルバーは「タダでも弟子を集める」と叫びます。完全にイカレています。フレディと同じ病気が脳に回ってるのかもしれません。


バーンズ×シルバー
 シルバーのバーンズへの態度も大概ホモ臭いものでした。入浴中に風呂場に呼びつけるのです。変態です。

 しかも、デニスとスネークという街のワルをバーンズの世話役に付けます。そこは美女を付けるのが型でしょう。ホモの発想です。勿論彼らもシルバーのハーレムの一員です。

 おまけにダニエルに勝てば道場の権利の25%というインセンティブまで付けます。明らかにバーンズを小姓にする気です。クリースとはホモハーレムの作り方のスケールが違います。

 50%への引き上げを要求し、口約束では信用できないと書類まで用意させる当たり、バーンズはこの手の取引に慣れていそうです。つまり、空手界にはホモが多いという事も推測できます。千葉ちゃんもそういう噂ありますし


クリース×シルバー
 そもそも戦友なんてものはどうしてもホモ臭くなるものです。今や戦友会は解散する一方なので忘れがちですが、腐女子が会場に行けば失神して靖国行きです。そのくらい命を預け合った仲は深い物なのです。

 クリースがやって来た時のシルバーの嬉しそうな様、熱い抱擁、まさに戦友愛です。日本ではすでに知る人は少なくなりましたが、アメリカではこの男同士の愛は今日もイラクあたりで生まれているのです。

 シルバーにとってクリースは地獄のベトナムで命を救ってくれた恩人であり、空手の師でもあり、もはやクリースを崇拝しています。

 なのでクリースが夜逃げをすると聞いてびっくりです。「あの道場は君の為に買った」と凄い事を言います。

 クリースもベトナム帰還兵の常として復員後は苦労をしたはずです。しかし、幸運にも金持ちのシルバーは愛するクリースの為に道場を買って恩義に報いたのです。道場するなら金をくれというわけです。

 愛のシーソーは激しく揺れ、シルバーのターンが巡ってきます。BL的には当然身体で支払う流れになるわけです。そう、シルバーがクリースの最初の男なのです。

 シルバーはコブラ会再興のための協力を申し出、クリースをタヒチへバカンスに送り込みます。タヒチというチョイスが意味深です。

 近くて英語の通じるハワイの方が明らかに好都合です。なのにわざわざフランス語圏で遠いタヒチ。何故なのか?

 タヒチと言えばまずはゴーギャンです。ゴッホが耳を落としたのは娼婦にフラれた当てこすりというのが通説ですが、ゴーギャンとの夫婦喧嘩の末に切り落とされたという説もあるのです。

 そして、フランスはヨーロッパで初めて同性愛を合法化した国です。ホモにはハワイよりタヒチなのです。

 そして道場用地を20か所もシルバーは爆買いします。そしてダニエルとミヤギはじっくりいたぶって苦痛と恐怖で引き離すそうです。

 ホモ臭い表現と発想です。間違いなくシルバーはゲイのサディストです。タヒチで美女にマッサージさせながらその話を聞くクリースに対し、シルバーはサウナでヤバい笑顔を浮かべながらです。

 その後もやたら風呂で電話します。バーンズも風呂場に呼び寄せます。シルバーは戦場で頭をやられたに違いありません。

 ダニエルに種明かしして一緒にいじめるさまも実に楽しそうです。ああやってベトナムの人々を殺していたに違いありません。ホモネタ大好きのキューブリックもびっくりです。

 そしてシルバーはトーナメントではメインスポンサーに収まり、クリースを「相棒にして偉大なカラテ・マン」と強烈な正拳突きをカリフォルニア全土に見舞い、いちゃつきながらバーンズの活躍を楽しむのです。

 しかも金的を指示します。しかし、必ず最後に愛が勝つのです

お勧めの映画

 独自の統計(主観)に基づきマッチング度を調査し、本noteから関連作品並びに本作の気に入った方にお勧めの映画を5点満点にて紹介します

シリーズ作品
『ベスト・キッド』

『ベスト・キッド2』

『ロッキー3』(★★★★★)(ホモ臭い3作目その1)
『強盗放火殺人囚』(★★)(その2)
『激突!必殺拳』(★★)(空手における師弟愛の一例)

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