スクラムマスターへ、おすすめのトレーニング
システム開発じゃない領域へアジャイルな働き方を展開していく中で、ようやく今年、スクラムマスター養成講座を開始した。大きな一歩。その講座で講師として話をする中、自分自身もスクラムマスターとしてもう一歩成長するにはどうしたらよいかと考え、忙しくても誰でもできるおすすめのトレーニングを一つ選んでみた。
【約1800文字、およそ3分で読み切れます】
はいけい
これは“シン・アジャイル Advent Calendar 2023” 21日目の記事である。
テーマは「私のアジャイルジャーニー」。私のアジャイルジャーニーを歩むうえで、地味だけど、効果があるなと思うトレーニングについて書いていく。
https://adventar.org/calendars/9323
Point
スクラムマスターへ、忙しくても誰でもできるおすすめのトレーニングを一つ選んでみた。それは「タイピング」だ。
Reason
スクラムマスターは、顧客を中心に据えながら、チームが生産性高くアウトプットを重ねていけるよう、自身を含めてメンバー全員を信頼し働きかけを行う。
その中で、スクラムマスターは自身の持ち時間を少なくすればするほど、チームの時間が増えると感じるようになった。
スクラムマスターは、チームの「透明性」「検査」「適応」をしっかり回せるように働きかけを行う。例えば、スプリントレビューやふりかえりなどのイベント(会議)では、真の課題に向き合えるように問いかけ、メンバーの発言を可視化する。この時、スクラムマスターの発言が長いとメンバーの対話時間を奪ってしまう。同じように、発言の可視化でタイピングが遅いと余分な待ち時間がでてしまう。タイピングが遅いと、可視化が間に合わずにロスもでてしまう。
なんだそんなことか、という声は聞こえてくるのだけれど、それに負けずにあえて推したい。タイピングをトレーニングしよう!
Example
「書いておけば迷子にならない」
人が1分間で声に出す文字数はおおむね300文字。1時間の会議だと、18,000字。すべてを覚えておくのは難しい。出来るだけ文字に残しておけば、話が脱線してしまったとしても、ざっと読み返すことで、正しい道に戻ることが難しくなくなる。
「書いておけば助けてもらえる」
早い、速い?美味い、上手い? こんな単純なものは少ないけれど、自分が思っている以上に、対話の中で認識違いは見過ごされている。書いておけば、その違いに気づきやすくなる。そうして誰かが「これは違うよ」と正しく書き替えてくれる。知らない単語はカタカナで良い、知っている人が修正してくれるから。
「書けば書くほど速くなる」
もちろんある程度までタイピングのスピードが上がった後には、さらに早くなっている実感は少なくなる。だけども、速さにもこだわってタイピングを続けていると、それまで気づかなかった早く書くコツが見えてくる。
予測変換*を思った通りに素早く出す文字の区切り方だったり、コピペと組み合わせてタイピングスピードの限界を越えたり。
* 「おはよ」と打ってその下に「おはようございます」と出てくるアレ。
ちなみに、コンサルタント見習いのトレーニングには、議事録を書くこと以外に、ショートカットの使い方が含まれているそうだ。お客さんの前でもたもた操作していたら引き出したい意見も引き出せなくなるからだそうだ。
Point
スクラムマスターは自身の持ち時間を少なくすればするほど、チームの時間が増える。何を今さらと思うかもしれないが、あえて伝える。
スクラムマスターへ、忙しくても誰でもできるおすすめのトレーニングを一つ選んでみた。それは「タイピング」だ。
タイピングをトレーニングするアプリはたくさんある。どれか一つ試してみてほしい。あなたが小さな子供を持つ親なら、その子と一緒にトレーニングするのもおすすめだ。その子にしてみたらあなたのタイピングスピードは光速に見えて、必ずこう言ってもらえるはずだ。
「すごっ!」
はいけい
これは“シン・アジャイル Advent Calendar 2023” 21日目の記事である。
テーマは「私のアジャイルジャーニー」。私のアジャイルジャーニーを歩むうえで、地味だけど、効果があるなと思うトレーニングについて書いていく。
https://adventar.org/calendars/9323