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企業ストーリー|キッズコネクト株式会社「子供たちをみんなで育てる社会を創る」

こんにちは。エージェントセブンの飯田です。

先日、新たな内閣が発足したことでデジタル庁が新設されましたね。
それにより世の中ではDX化を推進する流れがますます加速しています。
今回の隠れた名企業は、まさにITの力で社会課題に立ち向かう、
強い信念と情熱溢れるメンバーが揃った素敵な企業をご紹介させていただきます。

\こちらです!/

キッズコネクト株式会社
https://www.kids-connect.jp/company/

「隠れた名企業 ~IT・Web業界の職人達~」のタイトルに相応しい、日本の社会問題に果敢に挑む素敵なスタートアップです!
これまでずっと日本が抱えていた”子育て支援” "保育・教育" にまつわる社会問題を解決するため、代表の高石氏が2019年に創業。
その後、高石氏の想いに共感した優秀なメンバーが集まり、チーム一丸となって事業に取り組んでいます。

今回お話を伺ったのは、(写真左から順に)
・プロジェクトリーダー:吉田氏
・代表取締役:高石氏
・リードデザイナー:野田氏

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■一言でいうとどんな会社?

日本が抱える最も深刻な課題である「少子化問題・子育て問題」を解決するために立ち上がったベンチャー企業です。
共働き夫婦が増え、数十年前と比べて明らかに "子育てしづらい時代" となった現代社会において、本当に必要なサービスとは?を徹底的に追及しながら、それらを次々と仕組み化していくことによって、子育てしやすい社会の創造に挑戦しています。

■会社の特徴

● 子育てプラットフォーム「キッズコネクト」や保育園向けSaasプロダクト「キッズダイアリー」を企画・運営している企業。
● 従業員7,500人を超えるHITOWAホールディング傘下のスタートアップ企業。HITOWAグループは100を超える保育施設を運営する他、介護施設の運営や家事代行サービスなども幅広く手掛ける「生活/福祉/子育て」分野におけるリーディングカンパニー。
HITOWAグループが展開する保育、家事代行、介護、そしてそれらをプラットフォーム化するキッズコネクトといった、様々なサービスによる複合的なソリューションによって、グループ全社で「子育て支援」を推進している。
● 大企業グループの豊富なリソースが活用できる利点があり、かつ2019年設立のスタートアップ企業としてのスピード感も備えている。
● 日本で初めて保育園や幼稚園(以下、幼保施設)、保護者、自治体の三者をデジタルプラットフォームで繋ぐことに成功。保育領域のDX化を推進することによって、「子育てしやすい社会づくり」を目指している。
● 「キッズコネクト」「キッズダイアリー」によって蓄積されたデータを活用し、属人化している保育・教育のノウハウを共有財産(ナレッジ化)とすることで、未来の幼児たちにより良い保育・教育環境を提供していく。
● 短期ではキッズコネクトによって「子育てしやすい社会」に貢献し、中長期では日本の幼児教育のノウハウを海外へ展開していく。
● スキルや能力、経験よりも発言内容が重視される社風。
「誰が言ったか」よりも「何を言ったか」を重んじながら、メンバー全員が自分事としてサービス開発に取り組んでいる。
● とにかく発言しやすい社風(カルチャー)。
社長以下、マネージャー陣の人柄・マインドが素晴らしく、彼らが率先して "心理的安全性" を意識しながら、新入社員でも積極的に発言しやすい雰囲気づくりに取り組んでいる。

■キッズコネクトが目指していること

キッズコネクトが現在手掛けているのは、幼保施設と自治体を繋げ、補助金申請や受付業務をデジタル化するサービスです。
今までアナログ(紙)で手続き・管理していた書類等を、最大限デジタル化し、データを一元管理することで、保育に関わる人々の業務効率化を実現させています。

\重要/
この補助金申請サービスは、今後展開していく壮大な事業の第一段階にすぎません。
キッズコネクトは、ここで集めたデータを活用し、幼保施設・自治体・保護者が全て繋がるプラットフォーム構想を描いています。
その詳細がこちらです。

① 「子供たちをみんなで育てる社会」を創る
幼保施設、自治体(行政)、保護者(家庭)をデジタルプラットフォームで繋ぎ、補助金申請のみならず、入園や転園などの各種手続きを簡素化することで、それぞれの負担を軽減し、自治体の方々には子育てしやすい仕組みづくりに、保育士さんには子供たちと向き合う時間にもっと多くの時間を割いていただけるようにしたい。そして、親御さんには安心して子供を育てられる環境を提供していきたい。
また従来の母子手帳アプリのような情報を記録するだけのツールではなく、キッズコネクトが蓄積したデータを活用して、子供たちの発育状態や健康状態がチェックできたり、知識教育や道徳教育、精神教育に役立つ機能などを提供することで、親御さんにとっての「子育てバイブル」となるようなサービスを作っていきたい。

② 幼児教育の「基準値」を示す
保育・教育を取り巻く領域のDXによって蓄積されるデータを活用すれば、子供たちの発育状態を可視化できるようになり、最終的には発育や教育における「基準値」が示せるようになります。
例えば、子供たちに読み聞かせている絵本が、能力向上にどのように影響しているのか、というこれまで明らかになっていなかった疑問についても、子供たちの行動データに基礎データが加わることによって詳しく分析できるようになる。
「集中力を高める効果が期待できる絵本」
「気持ちを落ち着かせる効果がある絵本」
など、 "読み聞かせ" という行為だけでも、保育士さんたちにこれまで不明確だった情報を提供できるようになれば保育の質が変わっていきます。

歌を唄うときにはピアノ伴奏が良いのか、それともCDで曲を流すだけでも良いのか、その本当の効果すら誰も分かっていない状態であるからこそ、保育の場で起こっているあらゆる出来事の「基準値」を示すことによってより良い保育の環境が提供できるようになるのです。

③ 幼児教育の「基準値」を世界へ
保育先進国と称される日本の教育システムを、キッズコネクトがパッケージ化することによって、将来的にはそれらの教育ノウハウを世界へ発信していく。
日本の優れた教育システムを世界中の保育施設や教育機関へ提供していくことで、未来の子供たちが健やかに、豊かに育つ世界を創り上げていきたい。

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この壮大なプラットフォーム構想を実現させるためには、まず基礎データのベースを作ることが必要です。
補助金申請は保育園・幼稚園の施設データと、子供たちのデータ、保育士などスタッフのデータ、この3つの基本的なデータを全て必要とする領域。第一段階として補助金申請サービスを選んだのはこうした戦略のもとだったのですね。


■プロダクト開発の現場

リードデザイナー野田氏、プロジェクトリーダー吉田氏に伺いました!

Q.キッズコネクトのどこに惹かれて入社しましたか?
野田氏(リードデザイナー):
前職でも子供向けの知育アプリを作っていたので、キッズコネクトの事業には理解がありました。
高石社長の熱心さやビジョンに共感し入社を決断しました。
高石社長も日頃から「同じ立場で接してほしい」と仰っていて、それは他のメンバーとのコミュニケーションでもまったく同じスタンスなので、とても働きやすいです。
業務は複雑、難解なことも多いですが、社員全員が自発的に意見しながら、より良いサービスを作っていこうというスタンスで仕事に取り組んでいるので、属人的なスタイルよりもチームで協力しながら働きたい人にとってはとても働きやすい会社だと思います。

吉田氏(プロジェクトリーダー):
私は大学在学中に社会福祉を専攻していて、その当時から福祉×テクノロジーで業界を改革していきたいという想いを持っていました。
社会人となって、これまでに幾つかのプロダクトの開発リーダーを経験してきた中で様々な知識やスキルを得て、ようやく自分がやりたいことに挑戦したいと思えるようになり、幼保施設・自治体・保護者が抱える負の遺産を解消したい、という考えと、キッズコネクトが考える「子育てプラットフォーム」という構想が一致していたので、入社を決断しました。
あと、高石社長が ”心から笑う人“ だったので、その人柄に惹かれたというのも入社を決めた理由の一つです(笑)
キッズコネクトに入社した当時から少人数の開発チームだったので、ベンチャー感を満喫できますし、組織をイチから作っていける醍醐味も味わえるという意味で、とてもチャレンジングな環境も魅力だと思います。

Q.仕事における苦労とやりがいを教えてください。
野田氏:
子供を中心としているサービスでありながら、実際に使っていただくのは保護者や保育士。時には園長先生が利用されることもある。お若い保護者の方もいれば、ITに慣れていない年配の園長先生もいる。幅広い年齢層のユーザーを相手に「使いやすさって何?」というのを常に考えながらプロダクトをつくっていく必要があります。難しさもありますが、その反面皆さんが喜んで使ってくださった時は本当に嬉しいですし、心からやりがいを感じます。

吉田氏:
私が担当している「キッズダイアリー」という幼保施設向けの業務改善プロダクトにはスタンダードがありません。幼保施設、自治体ごとに運用ルールが違うので、導入してみないとわからないことも多い。だからこそ今必要なことは何か?という設計力が問われます。
私たち開発者だけでなく、実際に使っていただくユーザー様と共に「チーム」となって、互いにキャッチボールしながらPDCAを回していくスタイルでプロダクトを開発しています。そのため、難しさを感じるときもありますが、自分たちが立てた仮説が的中した時の達成感は言葉では表せないものがありますし、ユーザー様のためにより良いモノを作るというやりがいを感じることもできます。

Q.数ある社会課題の中から、なぜ「保育」という業界を選んだのでしょうか?
野田氏:
私は美術大学で絵本を作っていました。学生の頃からいつかは子供向けの仕事がしたいと思っていたのですが、世間ではスマホが誕生し、アプリが登場してきても、儲かる分野からサービスが充実していくので、課金が期待しづらい子供向けのサービスは常に後回しといった状況です。
私は以前にソーシャルゲームを作っていたことがあり、その頃は大人に喜んでいただけたことも嬉しかったのですが、子供たちが喜んでくれることは比にならないほど嬉しいです。子供は正直なのでつまらないものはつまらないとハッキリ言うんです。だからこそ子供たちが喜んでくれた時の達成感は他では絶対に味わえないほど嬉しい。こうした経験もあって、子供が喜んでくれるにはどうすればいいんだろうとずっと考えています。

吉田氏:
私も大学時代に教育と福祉を専攻していたので、いつかはその分野で仕事がしたいという想いはありました。
「保育」という分野は教育と福祉の両面を兼ねていて、そこにITを活用することによって業界を改革したい、と考えていたのです。
福祉は子供たちの生命の保護、教育は子供たちの心身の発達、その両面において現行の教育がどういう影響を与えているのか、それをデータのファクトとして解析できて、いずれは日本の教育のノウハウとしたいです。夢は壮大ですが、それが叶えられる唯一の会社だと思っているので、いつかきっとこの会社でその目標を実現したいです。

■エージェントセブンがおすすめしたい理由

今回の取材において、私たちが感銘を受けた高石社長の言葉。

「日本の保育の現場はアナログで、保育士さんたちは過酷な労働環境でも命を懸けて子供たちを守ってくれている。保育士さんがいてくれるからこそ、私たちは安心して子供を預けて仕事に励むことができている。保育士さんたちが子供たちに集中できる時間や環境を作るのが僕らの役割だと思っているし、少子化の問題を子育て世代の親御さんだけに押し付けるのは僕はおかしいと思う。社会みんなで協力して子供を育てていくような未来にしていくことによって、日本を子育てしやすい国にしていきたい」

これこそがキッズコネクトの存在意義であり、私たちが応援したい一番の理由です。
キッズコネクトは立ち上がったばかりの会社ですが、社長もメンバーも圧倒的な熱量で、日本の未来のために必死に挑戦し続けるスタンスに職人的な誇りと情熱を感じました。

キッズコネクトが描くビジョンが少しずつ実現化していくことによって、どれほどの人が救われるか、子育ての負担が軽減されるのか・・・
「子供たちをみんなで育てる社会を創る」というビジョンのもと、イキイキと働くメンバーの方々の目の中に「絶対に良い社会にするんだ」という青い炎をみたような気がします。

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