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戯画リンピック山下選手の紹介

ここからは戯画リンピックライターの中谷計さんに書いてもらった。


初出場ながら準決勝まで圧倒的な強さで勝ち上がってきた山下。
相手に1マスクもとらせず全てストレート勝ちという絶好調の状態で決勝を迎える。
ほとんどの相手は山下を前にPS(ペナルティソーシャル)をおかしてしまう。山下の笑顔から滲み出る空気を前に相手は自分が考えているより一歩前に踏み込んでしまう。

彼女は大会が延期していなかったらこの場所にいたかっただろう。それ位1年前は無名な選手だった。だがこの1年の山下の躍進は凄まじく周りの選手をごぼう抜きしていった。
この躍進の理由はなんだろうと大会前に彼女にインタビューをしたことがある。
彼女は笑顔で私を迎えこう語った。

「1年前は戯画リンピックのことなんて頭になかった。ただこの1年いろんな事を同時平行で忙しく進めていく先にこの戯画リンピックがあったんです」

彼女は戯画リンピアンであり、俳優でもあり、犬猫会というユニットの主宰者でもあり、作家でもあり様々な顔をもつ。

何か一つに絞りそこに照準を合わせ突き進んでいくよりもいろんな事に興味を持ち手を伸ばす事によって思ってもいない相乗効果がうまれたのかもしれない。
山下の躍進というのは同時に様々な事をやり抜く強さなんだろう。

そのインタビュー終わりに「私、今楽しいんです」といった山下の笑顔の中にある強さは今思えばここまでの好調な戦いぶりを予感させていたのかもしれない。

まもなく決勝だが山下が笑っていない姿は私には今のところ想像ができない。

文=中谷計

■山下のこれまでの戦績■
山下智代(日)※初出場
1回戦 3-0
vs ズフー・ドンペレンレイ(蒙)
2回戦 3-0
vs ヌマエ・バロンバルド(伊)
準決勝 3-0
vs ラージャン・カッツ(豪)

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