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#2 伝統的な文化と国の経済成長と--ケニア

マンゴロベで扱うアイテムの裏話や貴重な生産国情報をQ&Aでお伝えしていく企画。第2弾は「ケニア」です。

マンゴロベの中でケニアといえば、サイザルバスケットやケニアの無農薬紅茶は安定的な人気を誇り、最近ではメルシリーズなどがSNSでも話題。チェック柄のマサイシュカや、アフリカンテキスタイルを代表するカンガ布などもファンが急増中で、なくてはならない存在の国です。

今回は、そんなヒットアイテムの生産を安定的に支え続けているケニア担当のバイヤーに、マンゴロベのアイテムをこよなく愛するスタッフから質問を投げかけてみました。

・・・が!

ケニア担当バイヤーの情報がとても熱い。

ケニア国内各地の貴重すぎる情報とケニア愛に溢れていたので、今回は生産地情報、観光情報、アイテム裏話の3部構成でお届けしたいと思います。

第1回目は、ケニアの手工芸産地情報。通い詰めてきた彼だからこそ分かる、どのガイドブックにも載っていないような情報が盛りだくさんです。


ケニア=繊維産業?!

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ーーまず、ケニアはどんな国ですか?

ケニアは豊かな自然を活かしたサファリツアーなど観光で有名です。42の民族がいると言われていてマサイ人やトゥルカナ人などは今でも伝統的な文化を色濃く残しています。

国連系の国際機関や商社、物流系などで働いている人など他のアフリカに比べて日本人も多く住んでいます。

主要な輸出品は石灰、バラ、紅茶、工芸品などです。サイザルの生産や、マサイブランケットやアクリルサイザルのアクリルを作る繊維産業もそれなりに雇用を生み出しています。


首都ナイロビ・2050年には世界トップ20の都市圏に

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ーーケニアには種類豊富なアイテムがありますが、地域によってどんな特色があるのでしょうか?

ナイロビ
首都のナイロビはケニアだけではなく東アフリカの中心都市として、ナイジェリアのラゴスやエジプトのカイロなどとともに今後を見据えて世界的にも注目されています。標高1800メールに位置している高原都市で一年中5月か10月のような天気です。ナイロビではケニア人、外国人問わず起業も比較的盛んです。地方からも若者や労働者がたくさん集まってきていますが、よほど優秀じゃない限り仕事が少なくよい職にはなかなかありつけません。

あくまで予想ですけど2050年頃から世界のトップ20ぐらいの都市圏になると言われています。
参照:https://www.youtube.com/watch?v=_7jCioztj_c

ナイロビは都市の成長に道路の整備が追い付いていないので、渋滞が多発していてぼやぼやしているとあっという間に夜になってしまうのでより早目早目の行動が必要になってきます。

工芸品のセレクトショップやローカルなマーケットもたくさんあり、かごバッグから小物まで幅広く買付できます。

新幹線もあります!在来線特急くらいのスピードの

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モンバサ
モンバサは東アフリカ最大の港ある街です。マンゴロベのアイテムが詰まったコンテナはナイロビで積み込まれてトラックでモンバサに運ばれ、ここで船に載せられます。アラブやインドの文化の影響がある街並みや美しいビーチなど、海辺のリゾート地としての性格もあり、ナイロビとは雰囲気も民族も主な宗教も違います。
アラブの影響でイスラム教徒が多く、カレー系の食べ物にはインドの影響も見られます。中心街にはケニアカンガのブランドの店が立ち並び、そのほとんどがインド系ケニア人の運営です。

ナイロビからは約500キロ、高速道路(実際は日本の国道のような感じ)と2017年にできた新幹線(実際は在来線特急ぐらいのスピード感)で結ばれています。

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かご生産はリモートワーク?!

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カンバランド
マチャコスやキトゥイはカンバ人が多く住むエリアでカンバランドと呼ばれています。サイザルバッグと木彫動物の生産地です。全く降らないわけではないですが雨が少ない乾燥地帯です。
かごを編むのは主に女性。家事や畑仕事をしながら、内職で、今風に言うなら在宅ワーク、リモートワークでかごを編んでいます。

自然の豊かさ、素材の豊富さ

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ナクル
ナクルはアフリカ大地溝帯に位置していて、湖も多く自然豊かな地域です。
雨も比較的多く、豊かな土地を活かした農業に加え、花の栽培、牧畜、レジャーも盛ん。ケナナニッターズの工房のある農場もこのエリアにあります。

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タイタ
ナイロビからモンバサに延びる高速道路や新幹線沿いにあるボイという街が中心の地域で、タイタバスケットの生産地です。サイザル自体の栽培やサファリツアーで有名です。キリマンジャロにも近く、湖も多くありこちらも自然豊かな地域です。

西部ケニア
ケニア西部、ビクトリア湖の周辺にはキスムやキシ―といった街があります。キスム周辺ではヌビアバスケットやカロリナ椰子サイザルかごを生産しています。ビクトリア湖産の魚や白アリの幼虫など、他の地域と違った食文化があります。キシ―はソープストーンの産地です。


乾燥地帯とかごと鉱物資源


トゥルカナ
ケニア北部の非常に乾燥した地域でトゥルカナバスケットの生産地です。独特の風習を保ったトゥルカナ人やトゥルカナ湖で有名です。
ケニアで一番貧しい地域ですが、豊富な鉱物資源があるとされ近年注目を浴びつつあります。


中田敦彦さんのYoutube大学(https://youtu.be/cigAUer8Nzk)でも最近のケニアが紹介されています。突っ込みどころも多いですが、大筋では大体その通りです。


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地域の特色と新しいアイデアを織り交ぜ生み出され続けるケニアのハンディクラフト。国の成長とともに、目が離せません!

第2回のディープな旅行気分を味わえるケニア観光情報もお楽しみに。


MANGOROBE-マンゴロベ-

「アフリカをもっと身近に 暮らしに新しい発見を」をテーマに、アフリカ中から厳選したファッションアイテム、インテリアグッズ、食品を扱う雑貨店。アフリカの風を感じるものが身近にあることで、豊かな暮らしのお手伝いができたらと思っています。
https://www.mangorobe.com/

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