見出し画像

十七の足跡辿る夜半の夏 #俳句の日 #day053

本日8月19日。
「ハイキューの日」と言いたいところでもあるのですが、
本日取り上げたいのは「俳句の日」。

せっかくの100日チャレンジ中なので、最近拙いながらも企画に参加させていただくことの増えてきた俳句についても、振り返りの記事を書いてみたいなと思っていたところに、今日という最適な日があることに気が付いた次第です。


俳句に関して私はまだまだ未熟なひよっこで、有識者の方々からすれば「俳句として成り立っていないよ」みたいな駄句を詠んでしまうことが幾度もあったと思う。
でもそんななかでも、自分で「わりと気に入ってるんだ」って言えるような思い入れのある拙句や、結果的に良さげに捉えられる句になったな?みたいなものもあったりするので、楽しく振り返っていこうと思う。


ここでタイトルにちょっぴり触れておきましょう。
せっかくの俳句の日なので一句くらい新しく詠もうかと思って。
いつもはお題を頂けるので、お題がない状況で詠むの不慣れすぎて、季語もどうしたらいいかわからないし、全然詠めなくてびっくりした(笑)


十七の足跡辿る夜半の夏

じゅうしちのあしあとたどるよわのなつ


季語:夜半の夏
つい夜ふかしをして短くなってしまう夏の夜


「十七」いろんな意味を詰め込んでいます。
もちろん俳句の「十七音」っていう意味もあるのだけど、
「十七歳」っていう意味で捉えていただくのも面白いかなと思う。

17歳。日本でも2022年4月から18歳が成人年齢になったけれど、多くの国では18歳が成人年齢となっている。つまり17歳は成人に今一歩届かない年齢。そういう意味では「17」という数字は、今一歩「未完成」や「未熟」というイメージで捉えることができる。

未熟な私のこれまでの足跡を辿るという意味も込めて。
ちなみにトップ画は、明日から大人の仲間入りだっていう17歳最後の日を過ごしている女の子に見え——喋りすぎですね?相変わらず野暮ですね?



さて。そろそろ本題に参ります。
(相変わらず前置きが長い!)


私が学校の授業以外で初めて俳句を詠んだのは、
このnoteでの企画がきっかけでした。

一度の合鍵の熱ひた隠し
ぶかぶかの部屋着にわざと残り香を
口結び髪に揃いの匂ひかな

約2年前のこちらの企画。正真正銘、初の俳句。
というか厳密には俳句じゃないですね、季語が入っていないので。
意味もよくわからんのもあるし、仮名遣いが揃ってないし。
だけれどもこんなド素人初心者に、とてもとても温かいコメントを頂いて。たぶんね、私あの時のコメントがあったから、今も下手なりに楽しく詠めていると思うのです。だからこの場を借りてありがとうございます。



次に機会を頂いたのは、こちらの企画。

君探す金魚射的に目もくれず
宵の道蟻蟻蟻蟻吾子が在り
かき氷ほんとは知ってる同じ味

蟻の句が思いのほかとても人気で、
この時期noteの通知欄が🐜だらけになったりしました(笑)

この時は併せて短歌にも挑戦。
有難いことに企画の賞を頂いたりもした。

気がつけばチクリと言わない仙人掌
あなたは強いと思い込んでた

沈黙に溢れそうなアイスティー
妥当な言葉も見つからぬまま

炎天下汗ばむビールもいいけれど
キンキン店内飲みほが最強

なんなら何を思ったか調子に乗って、
ド素人が川柳短歌俳句それぞれの部門にて、
「勝手にaeu賞」という個人賞を出したりもしました(笑)
でも自分なりにココが好きだよ~!響いたよ~!
っていうのを書くの凄く楽しかったんだよなあ。
受賞者の方に喜んでいただけたのも嬉しかった。



そしてその後は、お世話になっております。
主に【らべあろ企画】に参加させていただいております。
私は、秋の王者を決める「秋王」が初参加。

お題:南瓜
くたくたの南瓜煮母の片えくぼ
くたくたのかぼちゃにははのかたえくぼ

そしてまさかの初参加にしてchallenge成功させ、
何の奇跡か決勝戦の場に立たせていただくというビギナーズラックが発生いたしました、場違いすぎる!!見てよ他の御三方の面々!!(爆笑)

お題:鰡
百日を飾りて踊る鰡と君
ひゃくにちをかざりておどるぼらときみ

読み方すら知らなかったお題に、
もう戦慄せずにはいられませんでしたね←


その後の「冬王」にも参加。

一回戦(お題:木菟)
後ろ影木菟の見据える先の景
うしろかげづくのみすえるさきのかげ

二回戦(お題:葱)
起き抜けの葱のリズムに安堵して
おきぬけのねぎのりずむにあんどして

そしての「春王」。

一回戦(お題:芽立ち)
青空の芽立ちや胸にコサージュを
あおぞらのめだちやむねにこさーじゅを

こちらは私的に微妙だったのですが(こら)、奇跡的に二回戦に進ませていただき、そのお陰で私としてもお気に入りとなる句が読めました。

お題:啄木忌
密やかな拳啄木忌の雨天
ひそやかなこぶしたくぼくきのうてん

頂いたコメントのおかげさまで、自分の句が好きになれた。
十七音を素敵に読み取ってくださる方がいるおかげで、
自分が想定していた以上に絶妙な言葉を選べていたのかもと気付かせていただく。そんなこともあるから俳句って面白い。

そして伝説の(?)私の好奇心が血迷ってしまった決勝戦(笑)

お題:花の雨 / 花鳥風月のいずれかをうまくミックス←
悲喜交々にふる花の雨ブーケ咲く
ひきこもごもにふるはなのあめぶーけさく

出遅れた私が詠もうとした頃には、もうほかの決勝戦進出の皆々さまが、既に「花鳥風月」の「鳥風月」をそれぞれ詠んでいらっしゃったんですよ。

そりゃ私何詠むって、そこは「花」やろ。
って思うよね、思っちゃうよね(笑)


そして先日の「星王」にて初めての「写真で一句」。

一回戦
万緑に映ゆるリスタートの一歩
ばんりょくにはゆるりすたーとのいっぽ

The challenge
繰り返す日々のラッシュと鰯雲
くりかえすひびのらっしゅといわしぐも

※鰯雲の句は、alohaさんのご提案が素晴らしかったので、
企画終了後に1音違いの推敲後の句に置き換えました。



さて。以上が私の今までの足跡です。
こう振り返ってみると……私素人ながらにわりと奮闘してるな? でも、それもこれも「スキ」と言ってくださる方々のおかげなのです。

noteじゃなかったら、たぶん俳句の楽しさに気が付けなかったかもしれないと思う。
一音一音こだわって思いを考えをめぐらせて、やっとの思いで紡ぎあげる十七音。その込めた思いを掬いあげてくれる人がいること。時には自分が想像していた以上の景色が広がっていたことに気が付かせていただけること。本当に楽しい。

きっかけをくれて、楽しさを教えてくれた皆さまに、本当に感謝しています。ありがとうございます。




というわけで、今度は何やら「夏の終わりに恋を詠む」そんなショート企画が開催されているようです。もちろん参加します!25日までには!

どなたでも大歓迎ですって!!!( *´艸`)

(※参加記事じゃないのに記事を埋め込むという超絶紛らわしいことしてスミマセン……!)



(2,795文字)
思ったより長くなってしまった


ちなみに自分的には「南瓜」
Sen-singさんのおかげで「啄木忌」
なんだかんだ意外と「花の雨」
alohaさんのおかげで「鰯雲」

このあたりがなんだかんだ気に入っています。

近々俳句もExcelシートにまとめたいな。
あと自分専用の俳句記事用のハッシュタグをどうしようかとてもとても悩んでいる。できれば短歌も一緒のタグ付けたいから両方に使えるやつ。
「aeuと言の葉」「aeuと十七の音」「aeu17note」
うーん……どうしよ、困ったなあ。


#ズボラ完璧主義者aeuの100日間の挑戦
#day053
#俳句の日
#俳句は楽しい

#くたくたの南瓜煮母の片えくぼ
#密やかな拳啄木忌の雨天
#悲喜交々にふる花の雨ブーケ咲く
#繰り返す日々のラッシュと鰯雲
#十七の足跡辿る夜半の夏



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?