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『ノトコレブック』がくれた感動をすべて語り尽くさなければ気が済まないのだよ。

本当はnoteで記事を書いている場合ではないほど、やらねばならぬことに追われている今日この頃なのですが。
それでもこれは、どうしても、今日のうちに記事にしたかった。だって、あと1週間のチャンスをぜったいに逃してほしくない……!!!

と言っても、私の記事を読んでくださる方の大半はすでにこの素晴らしい作品をご存じだと思うので、紹介というよりも、私の感動をとにかく語り尽くしたい!!!という気持ちが大きいのが正直なところだ。

前置きはこのくらいにして。


そうなんです。

ノトコレブックが届いたああああぁ!!!

(材料取寄せ期間中の注文だったにも関わらず、注文してから5日ほどで届いたぞ。仕事が早い……!)

もうね、箱を開けた瞬間、もっと言うなら「ノトコレブックとはなんぞや?」というのを知ったその時から、私は感動が止まらないのです。


「ノトコレブックとはなんぞや?」という方には、ぜひこの素晴らしい作品を生み出したミムコさんのこちらの記事を読んでもらうとして。
冒頭に埋め込まれている「ノトコレブック」のプロモーションムービーだけでも見てほしい。めちゃくちゃワクワクします。

簡単に言うと、

noteで皆さまから詩や小説などの短い作品を募集して、リフィルに印刷。購入者は好きな作品を選び、文庫サイズのバインダーにまとめて1冊の本に。自分だけの短編集を作ることができる。リアルnoteマガジン的な本。

上記ミムコさんの記事より引用

なのです!!!

その本はというと、

本の構造を考えるところからはじめて、パーツを探し、カッティングし、組み立てていく。印刷も本文は自宅のプリンター。もう完全に工作レベルの本作り。こんな本の作り方はちょっと珍しいかもしれない。

上記ミムコさんの記事より引用

とのこと……

ちょいとお待ち、そこの通りすがりのお嬢さん(誰だよ)。
「工作レベル」と聞いて、子どもの頃授業であったような「工作」「手作りレベル」なんてことを思い浮かべてもらっては困るんですよ。

なんて言ったって、ミムコさんはモノづくりのプロフェッショナルと言っても過言ではない。

まあ、あーだこーだ言うより見てもらったほうが早いですね。


写真を撮り忘れてしまったのだけど、雨などの水に濡れないようなビニール封筒のようなものに丁寧に梱包されて届きました。立派すぎて最初ノトコレブックが届いたとは思わなかったわ……Σ(・ω・ノ)ノ!

中には「ノトコレブック」のロゴが入った素敵な箱が……!

そして、それを開けると……

じゃじゃんッ!!★♪


※一度ぜんぶ出した後に写真撮ってないことに気が付いて
自分で入れ直したので配置は若干違うかも。


おわかりいただけるだろうか。
左側に入っているねずみ色の画用紙。これ写真じゃわかりづらいけど厚さ2cmほどの筒状になるように程よくふわっと折られているんです。
はじめ私は「これなんだろう?」と不思議に思いました。
これ、たぶんなんですけど、箱の中で商品(カバーやリフィル・バインダーなど)が動かないよう隙間を埋めるために入れてくださってるんだと思うんです。
もしこれがなかったら、運送の際にカバーの片側がペランと隙間のほうに片寄って、そこにリフィル・バインダーがズレ落ちてきて、届いた時にはカバーの端が折れてしまっていたかもしれません。
それに気が付いた時、気遣いが濃やかすぎて、ちょっと鳥肌が立つくらい感動してしまいました。

それに加えて、これです。

本を留めるための輪ゴム
「本を撮影する時などにお使いください」
一つひとつにこうしてメッセージを付けてくださっている。
この輪ゴムの凄いところはもう一つあるのだけど、それは後ほど。


届いたものをぜんぶ広げてみました。

「ノトコレブックの作り方」が挿し絵付きでわかりやすい……!
縦スク文庫」のデザインのが入っていたのだけど、それがまたサービスで付けていただくには申し訳ないくらいのクオリティなんですよ。栞自体の材質もちょっとやそっとじゃ折れないような丈夫でしっかりとしたもので、表面は上品なメタリックコーティングを施したような質感。持ち歩いて使いたくなるような素敵なデザイン。


さっそく作ってみました♪

本だわ。これは立派に文庫本だわ。

表紙も中身もカスタマイズできる!私だけのオリジナル短編集
それがこのクオリティで実現するなんて、魅力が溢れすぎている。

カバーデザインは5種類から選べる。
ちょっぴり迷ったけれど、私は最初にひと目見た瞬間に直感で惹かれていた、おとやさんインク画を使用したこちらのデザインのカバーにしました(*´ω`*)可愛い。美しい色の混ざり合いが素敵でいつまでも眺めていられる。

こちらのカバーはおとやさんのインク画作品を数枚組み合わせ、ミムコさんがデザインされたとのこと。「noter Collection Book」の透け感のある切り抜き文字の、背景を主役にしつつ引きすぎない、この絶妙な存在感。文字にどのインク画を使用するか、フォントの種類、サイズ感、太さも含めて、このバランスも凄く好きです。

ここで、先ほど後で話そうと言っていた「輪ゴムの凄いところ」。
見てください、輪ゴムの色が透明なので、おとやさんのこのインク画デザインに限らずなのだけど、表紙デザインを一切邪魔しないんです。
そのうえ、輪ゴムの大きさや伸び縮みの強度と言えばいいのか、それがまた絶妙にちょうどいいんです。ゴムが緩くて頼りなければ意味がないけれど、絞まりが強すぎても本に負荷が掛かって跡が付いたりカバーや紙バインダーを傷付けてしまうじゃないですか。そんなことも一切ない。
「え?ノトコレブック専用に作られた輪ゴムなん?」
そう思ってしまうほど最適なものを、いったいどこで見つけてくるんですか!(笑)思わずそうツッコミたくなりつつ、そんなところにも感動してしまうのです。


上から見ても立派に文庫本だわ。

チラ見えしているカラーバインダーがまた可愛い
中のバインダーの色は選べないので「何色が来るかな~」とそれも楽しみにしていたのですが、まさにイメージ通りのものが届いて思わずニヤニヤしてしまいました。同じ暖色系では映えないし、かといってビビットな黄緑とかだと馴染まなそう。もうこれ以上ない組み合わせなのでは、と思うほどピッタリな色が届いて、お気に入り度がさらに上がっちゃいます♪

余談なのだけど、以前飲食店で働いていた頃、夏の時期だけ制服が浴衣だったんですよ。何種類もの浴衣と帯の中から、その日の気分で自分の好きなものを選んで毎日違う浴衣を着られるのが楽しかったのですが、その時に「帯の色は浴衣と同系色や反対に差し色を無理に狙うよりも、浴衣の柄に入っている色を選ぶといい」と教えてもらって、その時のことを思い出したりしました。


さて。この「ノトコレブック」をまさに文庫本たらしめているのが、やはりこの紙バインダーだと思います。

作品リフィルを閉じるためのリングが内側に入るようにしてあるので、通常の文庫本と遜色ない美しい背表紙になっている。アイデアが凄い。
そしてこのリング一つとっても、たくさんの工夫と愛が詰まってるんです。
リングをご自身で最適な個数にカットしてるなんて誰が思います???
この3連のリングだからこそ、文庫本として成り立つこの安定感が実現してるのだと思う。
さらに購入者がリフィルを挟む際にリングの開閉部がわかりやすいように、リング一つひとつに目印のペイントをしてくださっているんです。
やばい、書いてて涙出てきた。
ミムコさんの細部にまで届く心遣いとこだわりに、そしてその手間を尽くしてくださっていることに、感動せずにはいられません。

いや、これほんと100円で買っちゃいけないでしょ……

これぜんぶ手作りって……

いろんなところで、皆さまが口々に言われてますけど、

これは採算が合わないでしょ!!!


ホスピタリティの塊みたいな本ですよ。
ここまで綴ったこと以外にも、そんなふうに感じてしまう感動がまだまだあるんですよ。

届いた梱包のなかに入っていた、作品リフィルやバインダーやカバーは、一つひとつ丁寧に透明な袋に入れられている。この作業だけでもどれだけ大変か。

そして作品リフィルを袋から取り出した瞬間、私は思わず「わっ」と声が出ました。リフィルの紙質がめちゃくちゃ良い。一般的な文庫本の倍は丈夫なのでは。ルーズリーフみたいなペラペラな紙じゃないんです。ビジネス書とか単行本の紙質に近いのかな。

リングバインダーに通すという商品の性質上、機能性や耐久性等も考えてそうされたのかもしれないですが、この紙質に触れた時、私は作品を提供された25名の作家さんやその作品に対する敬意のようなものを感じました。
ああ、大切に扱ってくださっている、っていう。
そりゃもちろん大切に扱っているのは当たり前なのだけど、なんていうかそれを傍目に見たとき、手に取った物から感じるって、凄いことだと思うんです。
ひと作品、ひと作品、このような立派な紙に印刷をして袋に入れて。
もう、また鳥肌が立ってしまった。
今回私は「ノトコレブック」の存在を発売になった後に知ったので、作品応募はさせていただいていないのだけど、自分の作品がこんなふうに扱っていただけて、こんなふうに形にしてもらえたならと想像しただけで、目の奥が熱くなります。感動。

リフィルの紙質がしっかりしているので、こんなこともできます。

リフィルの穴に刺繍糸を通して、1作品のささやかな本にするという方法。
実際に手に取るまでは、その方法じゃペラペラで心もとない感じになるんじゃないのかなあ?と思っていたのですが、この紙質なら全然大丈夫です。しっかり素敵に仕上がります。

そりゃリフィルの穴あけで筋肉痛にもなりますわ……

っていうか、何度でも言いますけど、先ほどの手作りのバインダーも、ひと作品あたりのリフィルも、お値段100円なんですよ?????聞き間違いかと思われた方のためにもう一度言います、100円なんですよ?????

採算合わないでしょ!!!(2回目)



さて、ノトコレブックの物質的なところや、ミムコさんのホスピタリティばかり語ってしまいましたけれども。

『ノトコレブック』
まずそもそもこのアイデアがすごい。

カバー5種類、リフィル25作品の中から、自分の好きなものを選んでカスタマイズできる。自分だけのアンソロジー。

私は「自分だけの感」をより強くしたかったので、全作品ではなく、あえて自分好みの13作品を選んで1冊の本を作ることにしました。

ノトコレブック応募作品のマガジンをすべて読み、どれを選ぼうか考える時間も楽しかったけれど、いざ届いて「さあどの順番で収録しよう!」それを考えるのが本当に楽しかった。

すべては紹介しないけれど、私の大好きなnote友だち(お二人とも大先輩noterさんなので私なんぞが烏滸がましいけど調子に乗ってお友だちって言っちゃう)の作品をどこに収録したかだけ紹介しちゃおうっと♪


こういうとき、私が大事にするのは直感なのです。
「朝一番」感の溢るる、この作品はやっぱり一番頭でしょ!!!
本当は最初に小説⇀次にエッセイ⇀最後に短編集という部門ごとの流れをつくりたい気持ちもあったのだけど、爽やかな朝のように元気になれるこの作品は、私のなかでどう考えてもトップバッター感があった。


そんでもって、こちらは小説部門のトリに収録しました!!!
小説部門のラストは明るい明日へ向かうような読後感の良さ(爽やかさ)があり、比較的さらりと読める長さのもの、かつメイン感もある作品がいいなとの思いから選出。ぴったりやん。
『パーフェクトレモン』ってもし楽曲だったら、ぜったいシングルの表題曲だと思うのよね、カップリングじゃなくて。


そのあとに、エッセイを収録して、最後に短編作品集系のものを収録。
『ソーラン・モーニング』にはじまり~3作目までと、『パーフェクトレモン』以降の順番はすぐに決まった!
私が選んだ作品が意図せず親子ものが多かったので、間に収録する作品の順番を考えるのがちょっぴり難しかったけれど、その時間もすごく楽しかった~!

そうして出来上がった自分だけの『ノトコレブック』を本棚に並べてみました。

先ほどの『ソーラン・モーニング』の作者 つる・るるるさんの『「お邪魔します」が「ただいま」になった日』『春夏秋冬、ビール日和』と、『パーフェクトレモン』の作者 とき子さんの『なけなしのたね』の横に並べてみる。

いや、本だわ。立派に文庫本だわ。すごい。


表紙も中身もカスタマイズできる!
あなただけのオリジナル短編集

魅力たっぷりの『ノトコレブック』を本棚にお迎えしたくなった方はこちら。あと1週間のチャンス。

~6月30日までの期間限定販売だそうです。

『ノトコレブック』のはじまりから販売までの道のりが収録されたマガジンはこちら。




(約5,200文字)

感動のまま綴っていたら長くなりすぎて自分でちょっと引いてる。

ミムコさん、引用させていただいた皆さま。
万が一支障のある引用や誤情報がございましたら、すぐに削除・修正しますので、お手数ですがお知らせください。



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