大遅刻だけど贈り出したい『羽ばたく本棚』わたしの感想記事。
この素晴らしい本が私の手元に届いたのは、たしか昨年2023年の11月。ちなみにこの記事の下書きの保存日時は「2023年11月11日01:50」
どうしてこうなった?(笑)
遠方に住んでいて文フリに直接会いには行けない私は、こちらの新刊をウェブショップですぐさま注文して、つるしゃんに「aeuさんが『羽ばたく本棚』のファーストお客様です〜♡」なんて言われて、嬉しくて意気揚々だったはずなのに……!
どうしてこうn(略)
そんで、先々月くらいに記事自体は書き上げていたんですけどね、いや~今さらすぎない???と謎の尻込みをしたまま時は過ぎ←
そうしたら、どこからともなく現れたフィンランド系のおばあさんが「今日中に記事を投稿すれば大遅刻も免除になるかもしれないサ」って言ってた気がしたんですよ。
え? 気のせい?
とまあ、戯言はこのへんにいたしまして。
大遅刻しちゃったけれど、ただ感想書き連ねているだけの記事だけれど、今日という日にほんの少しでも喜んでもらえるサプライズな贈り物になればいいなという気持ちで、投稿ボタンをポチッとします。
以下、読了時点の感想記事です。
本って「読んでいるその時だけ楽しむもの」だと思っていた。
小説ならば現実とは別の物語の世界へ連れていってくれるような。あくまでエンターテインメントに過ぎないような、そんなものだと思っていた。
でも、つるさんの作品を読むと、本は私が思っているよりもずっと人生や日々の生活に寄り添ってくれているものかもしれないと思う。
それは今まで読んでは本棚に収めてきた本たちが、思わず本棚から羽ばたいて飛び出してきてしまうような、日常の生活のふとした時に目の前に飛んで現れるような、そんな体験の数々。
この本を読めばきっと、昔読んだあの本を懐かしく思ったり、聞いたことのなかったその本、気になっていたあの小説を読んでみたくなったり、『レ・ミゼラブル』原作も読んでみようかなと思ったり(私は映画しか観たことがない)、ミッチーの名言集が気になりすぎたりするだろうこと必至だ。
というわけで、
「ジャーン!」
さて。それでは本篇に参りましょう。
前回とき子さんのにじはなでもやったのだけど、今回は収録作品が公開されているので、内容のネタバレをしない範囲で、全収録作品に対して【ちょいと一言】aeuの感想を述べていくスタイル。
完全に試し読み記事のつるしゃんのパクリオマージュです。ちなみに全然一言には収まっていません←オマージュれてない。
『羽ばたく本棚』
羽ばたく本棚
親分を待ちながら
(´aωa)どこか身に覚えのあるような共感できる気持ちや感覚——
と思ったのもつかの間、「いや、そうはならんやろ!笑」とツッコミを入れてしまいたくなる願望や発想、思考になるのが少し羨ましい(笑)
ロブスターのために生きてるわけじゃない
(´aωa)「それが悲劇の始まりだったのだと思う」からの彼の仮名でもう笑ってしまう私は、ほんとにこの話が大好き。とにかく読んでほしい。
ルサンチマンとヘクソカズラ
(´aωa)エッセイでも小説でも、著者さんのオリジナリティある比喩って大好きなのだけど、P35の1,2行目の比喩が、詳細でわかりやすく読者の想像力を掻き立てそうな表現でありながら、まったく想像できなくて笑ってる。いや、いろいろどういうことなの!(笑)
「あの子がいれば」と言われたい
(´aωa)ちゃっちゃっちゃっちゃっちゃっちゃ~お!(黙らっしゃい)
『老人と海』を読んだタイミング、合っていなかったようできっとばっちり合っていたのかもと思う。そんできっと彼も同じなんだろうなあとほっこり。
『おちゃとら』ウエディング
(´aωa)ウエイターさん控えてるの面白すぎて、げらげら笑ってしまった。
つるしゃんも夫さんもご家族も、登場する人みーんな、思わず好きになってしまう。おめでとうって改めて心から言いたくなる。
蘇れ! 手紙魔ウェルテル
(´aωa)ウェルテルがとんでもねえ。でも大丈夫。つるしゃんが言いたいことをしっかり代弁してくれるので安心して読み進めましょう。
誰も神父にならなかった
(´aωa)ユーモアだなあ。先生ええなあ。と思って読んでいたから余計に、ラスト一文がたまらなかった。
寝食とともにある物語
(´aωa)寝食とともにある読書。ええなあ。本を読むためにまとまった時間を作らないと読めない私はいたく羨望してしまう。そしてこれを読むと『物語の欠片』が読みたくなること必至だ。
再びミッチーになり損ねた夫
(´aωa)読んでいると愛おしさが溢れ出てしまう大好きなお話。尚、空腹時に読むと夫さんの腕に齧りつきたくなるので注意が必要。
辻野先生の課題図書……とき子
(´aωa)一度も会ったことはございませんが、私はすっかり辻野先生のファンなのです。そしてなんだかもう凄いのです。「読書」というものから得ることができる全てを教えてくれているような凄さがある。
ようこそ『フィンランドの昔話』へ!
ばあさんズは棍棒を手に手に……
(´aωa)これを読めば喜んで沼りたくなること間違いなし。こちらの中で紹介されている「熊と狐」を読んだが最後、もう後戻りはできまい。中盤で紹介してくれる収録作品の説明にすらツッコミが追い付かず笑いが込み上げてくる。
っていうかもしかして、自分の中の凝り固まったジョウシキってやつこそが底なしの沼であり、『フィンランドの昔話』沼にハマることは視野の狭いジョウシキ沼から這い出ることであるからして——
地獄へパシられる
(´aωa)『フィンランドの昔話』の内容が面白いことは前提として、つるしゃんの小気味好いツッコミに声を出して笑ってしまう。尚、空腹時に読むと猛烈にブタ肉が食べたくなるので注意が必要。
魔王に恐れられる弟、脱腸を投げる父
(´aωa)もはやタイトルだけで「脱腸」の意味を調べたくなる(経験済)。尚、たち天やたち鍋などの真たち料理を食べる前に読むと恐らく食欲が失せるので注意が必要。
本をめぐる座談会
(つる・るるる×橘鶫×とき子×KaoRu IsjDha)
(´aωa)座談会……!!!こういうの楽しいよね!!!エッセイの中にこういうの!!!アイデアがまず最高!!!そんで実際に読んで面白い!!!音声を先に聴いたのだけど、とき子さんのはしゃぎっぷりが文章でもめちゃくちゃ伝わってきてもう愛おしい(笑)私も今からでも地層つくろ……←
以上
あ~楽しかった!
作者のあとがきがわりと好きな私は、4名それぞれの色が出た「おわりに」も楽しく拝読したし、「本書に登場した本」とか、この本ならではの項目でワクワクしちゃう!
つるしゃんの独特の視点で綴られた数々のエッセイに、盛大に笑って、盛大にツッコんで、盛大に満たされて。
とてつもなく元気をもらえる。そんなに真面目に考えすぎる必要ないって思えるような、というより、なんというか、そんな小さなことなんてどうでもよくなるような。
そして何より本が読みたくなるような。
本書に登場した本はもちろんなのだけど、自分の本棚に収まっている一度読んだ本ももう一度手に取りたくなるような。
私にとっての羽ばたく本はどの本だろう?
そんなことも考えてみたくなる。
今よりもっと本が好きになる、そんな素敵な一冊でした。
ちょっと待って!?
今ならとってもお得な『羽ばたくセット』というものもあるんだとか!!?
ほかにもいろいろ!
よってらっしゃい!みてらっしゃい!しゃい!
てなわけで、私はきっと単品ネット販売もしてくださるだろうと待機していた『別冊「羽ばたく本棚」』を、満を持してポチってくるのである!!!(だいぶ前にネット販売開始してたけどな←)
試し読みからすでに面白いの!!!
(もう一回貼る。笑)
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