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2020年2月の記事一覧

【詩】仮面の夢

蒼い三日月が天頂に昇るころ 外套を静かにひるがえし、その姿を表す 綺羅びやかなヴェネチア…

あづま
4年前
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【詩】廃墟の夢

見上げれば 変わらぬ 空の碧 地上には 楽園の跡 輝かんばかりの笑顔 あふれんばか…

あづま
4年前
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【詩】紫溢るる

いかに生き、いかに死ぬべきか。 自身の使命のために、今出来る事は何か。 書物の山を見つめ、…

あづま
4年前
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【詩】魔女の孤独

薄暗くぼんやりした部屋に明かりを灯し、 暖炉に薪をくべる。 ナツメグに、黒すぐりの実、鷹…

あづま
4年前
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【詩】鳥とイチジクと黄色い搭

うだる空気。そよぐ熱風。伸びた影。 爛れたイチジクを頬張り、 極楽鳥の夢を見る。 揺らめ…

あづま
4年前
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【詩】白いハコ

大きな白いハコの中へ。 僕ら、いっせいに詰め込まれて。 青い空。白い壁。 遠くへ吸い込まれ…

あづま
4年前
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【詩】くちびるに紅を

闇にぬらりと煌めく貴方の唇 丹念にあなた、紅を塗りましょう 私の指からその唇へ 丹念に 丹念に 塗り込みましょう ああ、貴方の唇の、なんと冷たいこと 私の熱を練り込んでやりましょう これは、毒 貴方を縛り付ける、甘い、毒 それを貴方の唇の、その裏側に 痺れるように、ああ、 塗り込んでやりましょう 聞こえるのは、さめざめと雨の音。 ああ、時雨れてゆく。 ぬらり、とろける貴方の唇。 外は雨。 降り込められた私たち。 雨音に紛れ、細くかすれる貴方

【詩】まだ見ぬ桜

民家の小道をゆく、その並木道 早咲きの桜、いよいよ春の偲びを告ぐ そのひっそりと、堂々と…

あづま
4年前
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