【詩】白いハコ


大きな白いハコの中へ。
僕ら、いっせいに詰め込まれて。

青い空。白い壁。
遠くへ吸い込まれていく、笑い声。

噴水はキラキラ光って。
ハコの上の空は、遠く、高く………。

空から降りそそぐ、太陽の声。
ひんやりと気持ち良い、白いハコ。


ニャアと鳴き声が聞こえれば、
足元には白い猫。

ハッと我に返り、
空を瞳に写していたと、思い出す。


遠い、遠い、とおい……。

今は、もう入れない、白いハコ。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?