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デジタルの可能性に気づくきっかけを届けたい

みなさん、こんにちは!アドビ未来デジタルラボ編集部です。
ラボでは、5月に学生研究員を募集し、7月に学生研究員プロジェクトを始動しました。
 
学生研究員プロジェクトでは、11名の学生が、3グループに分けられ、3月までグループで設定した研究テーマについて、調査・研究を行い、グループごとにワクワクするデジタル社会の未来に対する提言を行う予定です。
 
このnote記事は、各グループの活動の進捗をまとめたものとなります。グループごとに、学生が執筆を行いました。第1弾の最後となるこの記事は、デジタル人材教育グループ「codeblack」からのレポートです。



みなさんはじめまして。学生研究員の田中です。
私たちチームcodeblackはデジタル人材の育成という研究テーマのもと、来年3月の提言に向けて4人のチームメンバーで議論を重ねてきました。

こうした議論の中で、生まれた時からデジタルが当たり前にあった私たちデジタルネイティブならではの視点から様々な意見が交わされました。

チームcodeblackの第1回目のログレポートとなる本記事では、私たちの議論の中で生まれた疑問と仮説、そして私たちが研究を通じて実現したいことについてお伝えします。

1)一億総クリエイター時代とデジタルネイティブ


現代は一億総クリエイター時代と言われ、デジタルを活用することで誰でも簡単にコンテンツを作成するクリエイターになることができます。

特に物心ついた時からデジタルのある環境の中で育ってきた私たちデジタルネイティブは、大人が驚くほど自由自在に、様々なデジタルを生活の一部に組み込んでいます。

このようなデジタル社会の現状について議論していく中で、私たちには一つの疑問が生まれました。

それは、一億総クリエイター時代に生きる現代人、特に私たちデジタルネイティブは当たり前のように様々なデジタルを活用できる一方で

その先にある「社会に新しい価値を生み出すデジタル人材」になることができているのだろうか?

という疑問です。

デジタルによって自身の生活を豊かにできる人が増えた一方で、その可能性を自分という枠の外に広げ、社会に新しい価値を生み出すという意識を持った人はどれだけいるでしょうか?

これを読んでいるあなたも、自分という枠の中にデジタルの可能性を閉じ込めてしまっていないでしょうか?


2)自分という枠の外に広がるデジタルの可能性

どうして私たちデジタルネイティブは、自分という枠の中にデジタルの可能性を閉じ込めてしまっているのでしょうか?

この問いに対して私たちは、

自分という枠の外に広がるデジタルの可能性に触れる機会が限られている
から


という仮説を立てました。

  • デジタルによって社会の情報格差を是正する

  • デジタルによって教育問題を解決する

  • デジタルによって伝統文化を守る仕組みを創る

 そのような「自分という枠の外に広がるデジタルの可能性」に触れる機会がないからこそ、デジタルはあくまで個人の生活を豊かにするものであると捉えてしまい、そこに疑問さえも持たなくなってしまっている。

 これでは、デジタルがもたらすワクワクする未来を描くことも、デジタルを用いて社会に新しい価値を生み出す意識を持つこともできるわけがありません。

 この現状を打開するために必要なことはデジタルの可能性に触れ、自分も未来を創る1人として何ができるかを考えてみるきっかけを届けること。

そこで私たちのチームでは

自分という枠の外に広がるデジタルの可能性に気づくきっかけを届ける
を研究テーマに決め、そのための活動を行っていきたいと思います。


3)デジタルの可能性に気づくきっかけを届けたい

私は普段AIを用いた研究を行っているのですが、近年のChatGPTなどの生成AIの台頭もあり、デジタルの可能性は広がり続けていると感じています。

 上記はその一例ですが、画像内の私(yuuri)以外の2人のキャラクター(TommieとEve)はどちらもChatGPTを用いて生成されたAIアバターであり、私とまるで本物の友達のように会話を行うことができています。

今はまだ発展途上ですが、将来的にはAIが同僚として仕事における障害をサポートしてくれたり、先生として生徒に指導を行うことで教育格差を解決するきっかけになるかもしれません

 人間とAIが協力し合い、人類が直面している課題を解決していく、私はそんなワクワクする未来を思い描いています。

 ここでは私の例を紹介しましたが、みなさんはデジタルの可能性を感じ、ワクワクする未来を思い描けているでしょうか?

デジタルが創り出す未来に触れ、その面白さを肌で感じ、自分という枠の外に存在するデジタルの可能性に気づく

 私たちはアドビ未来デジタルラボの活動を通じて、そのきっかけを届けたいと思っています。

具体的には、デジタルを用いて社会に新しい価値を作り出している私たちと同世代のデジタルネイティブや大人の方々へ取材を行い、彼らの想いや思い描く未来を紐解きたいと考えています。

 こうした取材の内容を調査報告書としてまとめ、誰にでも読んでもらえる形にすることで、多くの人にデジタルの可能性を知ってもらうきっかけになるのではないでしょうか。

 加えて、これからのデジタル社会を担う私たちデジタルネイティブをターゲットに 様々なコンテンツを企画し、たくさんの人にデジタルの可能性に気づくきっかけを届けたいと思っています。

私たち若い世代が自分という枠を外し、デジタルの可能性を広げることでどのような未来が創り出されるのでしょうか。それは一体どのような形をしているのでしょうか。

 私たちの研究を通じて、そんなワクワクする未来を思い描くことができる人が1人でも増えることを願っています。


この記事の執筆者

田中 侑李 会津大学 コンピュータ理工学部 コンピュータ理工学科
専門領域はAIおよびデータサイエンスで、「自分のスキルでワクワクする未来を実現させること」を目標に日々の勉学に励んでいます。最近はChatGPT 等の生成AI に興味津々で、最新の論文を読んだり実際にコードを動かしたりする中でその可能性を模索しています。

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