【やってたら危険⚠️】無自覚にやりがちな不幸になる思考の癖

先生のおかげで悩みを解決できて、前向きな気持ちで生きていけるようになりました！先生には本当に感謝しております。

カウンセリングを担当したご相談者様から、頻繁にこのようなお礼の言葉を頂きます。

カウンセラーとして、嬉しいことこの上ない言葉ですし、人の幸せの為に少しでもお力添えができたと思うと最高の気分になれます。

しかし、ひとつ気がかりなことがあります。

それは、「あなたのおかげで〜」という言葉です。

もちろん、幸せな気持ちを表現して、感謝していることを強調したいという意図でこの言葉を使っているのならまったく問題はありません。

しかし、心の中でも本気で「この人のおかげだ」と考えているとすれば注意が必要です。

なぜなのかお分かりでしょうか？

「あなたのおかげで〜」という考え方は、実は「あなたのせいで〜」という考え方と紙一重であり、表裏一体なのです。

要するに、誰かのおかげで自分は幸せだと考える人は、誰かのせいにして誰かのせいで自分は不幸だと考える傾向にあるとも言えるのです。

自分にはどうにもならない、自分の外側にある他人や環境のせいにして、自分の不幸を正当化してしまいがちであるということです。

こういう考え方をしていると、自分に非がないのにも関わらず酷い目にあった自分は、誰かによって幸せにしてもらえるべき存在だと無自覚に思い込みやすくなるということです。

他人や環境はあるがままに存在しているのではあり、あなたのことを幸せにする為にも不幸にする為にも存在していません。

つまり、前向きになりたいとか幸せになりたいとか、悩みを解決したいのであれば、自分の考え方や価値観、行動を見直すことで自分を変えていくことが必要なのです。

カウンセラーを含めて他人は変わるきっかけを与えてくれたり、支援してくれる存在であって魔法使いでも神様でもないので自分が最終的には変わるしかないのです。

他人や環境というものは、自分に影響を与えるだけであって、自分が変わる原因にはなりえないのです。

非常に大切なところなので、読み流したり読み飛ばすことなくしっかりとこの点はご理解くださいね。

多くの場合で、「あなたのおかげで〜」という発言を頻繁にしている人は、都合が悪くなると口には出さなくても「あの人のせいで〜」と他責思考になっていることが多いです。

こんな状態では、ずっと自分ではどうにも変えられない他人や環境といった自分の外側にある何かによって自分の幸福度を左右され続けることになります。

もちろん、人間ですから嫌なことがあれば不機嫌にもなりますし、良いことがあれば上機嫌になるのが普通です。

しかし、いつまでも嫌なことがあったからって自分以外のことのせいにして不平不満を吐き続けては、ネガティブになっているのは子供じみていて精神的に未熟であると言えます。

人間ですから、イラっときて感情的になることもあるのでしょうけれども、自分の力で感情を持ち直して前向きになれるようになるべきなのだということは大人としてちゃんと理解しておいてください。

他人は自分が自分を思うほどには、自分のことに関心もなければ優しくしてくれるものではありません。

自分の機嫌が自分で取るべき自分の課題であり、他人の課題ではありません。

本来、幸せというのは自分で勝手になるものであって、誰かにしてもらうものではありません。

これは、不幸についても同じことが言えます。

自分が勝手に不幸になっているだけなのです。

同じことが起きていても、それを幸せだと捉える人もいればそうじゃない人もいる。

同じことが起きても、それを不幸だと捉える人もいればそうじゃない人もいる。

逆に、ある人にとって幸せなことでも、他の人は不幸だと捉えることもありますし、ある人にとっては不幸なことでも他の人は幸せだと捉えることだってあります。

そんなことはない、ポジティブなことはポジティブでしかないし、ネガティブなことはネガティブでしかないと考える人は、自分の考えに囚われすぎていて、他の見方や考え方に目を向けようとしていない頑固な人であるとも言えます。

人はみんな同じ中立的な世界に生きているのであり、世界は誰の為にもできてはいません。

その中で、幸せな人もいれば不幸な人もいるのは、本人の認知の問題なのです。

すべては自分がどう思うのか次第で、物事の意味を自ら決めているのです。

どうしても不幸だとしか思えないのなら、少しずつ前向きな見方をしたり、考え方をして自分の認知や行動を自ら修正していくことが必要です。

心の悩みを解決するゴールというのは、基本的に自分を縛り付けている否定的な認知や行動を変えることであり、自分の外側にある他人や環境に変わってもらうことではないのです。