見出し画像

パートナーと旅をすることの有効性

私は兼ねてから一人旅をしてきたことは前回のnoteでも触れたことである。(もしも興味があればこちらのリンクhttps://note.com/adckosuke/n/n3657176171cbをチェックしてみて下さい。)

おさらいにはなるが、何度か1人でふらふら旅をしてきて感じたメリットを上げるとしたら以下である。

・周りと合わせ興味のないところにわざわざいく必要がない。
・予定をあらかじめ決めないでも誰にも文句言われない(その場のノリで行動しても誰も文句言わない)
・自分1人しか頼れる人がいないからRPG的な楽しみがある。
・今までは出会うことのなかった思いがけない人と杯を交わすような経験をして、その偶然性に感動する。

反対に何人かで旅(旅行)をしたこともあるが、一緒に行く人数が多ければそれだけ何かを我慢する人が出てきて、普段からすごく仲が良かった人とも喧嘩になり、結局悪い思い出だけが残ってしまうようなことを経験がある。

東南アジアを旅行したことがある人はわかると思うが大きなお揃いのバックパック背負った白人カップルがそこら中にいる。
2人でいかにも重たそうなバックパックを背負いながら路上を歩いている光景を目にするたびに、人生という旅路を2人で歩いているかのように見え微笑ましい。
また、仕事の関係上、他の日本人の方々とは違う時期にバケーションを取る僕自身も一人旅の最中に出会う人は必ずしも日本人ではなく、ほかの国の人であることも多い。

そんな中、ある出会いから「結婚を考えている相手がいるなら、結婚をする前に2人でバックパッキングをしたほうがいいよ」という助言を頂いた経験がある。
当時の僕は、「そんな相手はいないし、1人旅の方が100倍楽しいし、何よりバックパックを背負って旅に出ようなんて誘ったら、なんとなくおかしな人だなと思われて徐々に距離を置かれるに違いない。」
余計なお世話だなと思っただけで特に記憶にも留めないでいた。

あれから時は巡り、僕にも彼女という存在ができて、2019年初めに2人でバックパッキングをする機会を得て、タイに行ってきた。

この時は付き合いを始めて5ヶ月ほど経過しており、普段は全くと言っていいほど喧嘩はしない2人であったが、初日から些細なことで喧嘩をすることになる。
 
東南アジア特有の熱気や湿気にイライラして喧嘩
人混みにイライラして喧嘩
荷物の重さにイライラにして喧嘩
深夜便で行ったため、疲れが出てきてイライラして喧嘩
タイで飛行機に乗る際に交通渋滞で飛行機に間に合わなそうになり喧嘩
綺麗な夜景を見ているのに何かが不満で喧嘩

、、、、と初めの2日間は幾度とない喧嘩を繰り返した。

が次第に喧嘩にも疲れ2人は、上手く旅をすることを考え始め
その後は帰国まで一度も喧嘩をしなかった。
むしろそこから2人の仲は急激に深まって行ったように感じた。

旅から戻り、振り返ってみた。

喧嘩した理由は、抽象化すると以下であると考える。
非日常の中で決断をする際、そこに価値観の違いがはっきりと現れる。
具体的に言うと例えば、朝食に何を食べるか、行きたいところへの交通手段は何にするかさえも大きな決断になり得る。大げさかもしれないが短い旅の間1日に3回しか食事をしないとしたら、それは少なくともいつもの生活の中で何を食べるかを決断するよりは大きな決断になると考える。普段の朝食では「今回はあなたの意見を取り入れるから次回は私が食べたいものにしようね」と折り合いもつけやすい。

人生を旅に例えてみても同じである。
人生という旅路の中では、人生を左右するような多くの決断に狭まれ、価値観が違うことが別れの原因になることはよく聞いたことがある。
旅は、その擬似体験をすることができる。(大事な決断の際に意見が合わず別れてしまうよりは、運試しとして旅に出るのはありだと思う)

故に、結婚をする前には、ただデートするだけでもなく、同棲をするだけでもなく、2人でバックパックを背負って旅に出る。
これがそこそこ有効だという結論になりました。先人方の教えは正しかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?